スキー ターン

スキーのターンの種類は?滑り方とコツもご紹介

ゲレナビ 運営事務局

投稿日2023.02.17 更新日2023.02.13

スキーに行った際、ターンを上手に滑りたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回の記事では、スキーのターンの種類と滑り方、上手に滑るコツについてご紹介します。

 

スキーのターンの種類とは

スキー ターン

ボーゲン

正式名はドイツ語で「プルークボーゲン」、日本語に直訳すると「Pflug」=鋤 (すき) 、「Bogen」=弓、弓なりという意味です。昔、土壌を耕すために使われていた農具の持ち手がV字になっていたことから、スキー板のトップを閉じてテールを開き、V字の状態にした姿勢をあらわしています。そして、その姿勢のまま弓なりに弧を描いて滑るスタイルがプルークボーゲンです。

日本人は、「ハの字や八の字の体勢で、カーブを繰り返しながら滑走するスタイル」といえば、すぐに思い浮かぶ人も多いでしょう。そうです、プルーク(ハの字で)ボーゲン(弓なりに滑走する)とは、スキーを始める際にまず習得する、あのもっとも基本的なターンのことを指しています。

シュテムターン

シュテムターンはボーゲンを応用したスタイルです。基本姿勢は、ボーゲンと同じようにスキー板をハの字にし、膝を少し曲げた状態にします。ターンの前半はこの姿勢をキープし、ターンの後半へ差しかかるときにスキー板を平行に揃えます。ハの字から平行、ハの字から平行、ターンのたびにこの動きを繰り返すスタイルがシュテムターンです。

具体的には、まずプルーク(ハの字)の姿勢からスタートし、カーブの外側の脚に重心を移動させターンを開始します。そして、ターンの後半で内側の脚を外側の脚に引き寄せるのですが、スムーズにターンするには重心の乗せ方がポイントです。このあとさらに詳しく説明していきます。

パラレルターン

パラレルターンは、スキー板が常に平行な状態でカーブを繰り返すスタイルです。ボーゲンやシュテムターンと違ってハの字の姿勢をとらないため、滑走スピードも増し、より高いコントロール力が必要になります。その分難易度も上がりますが、このターンをマスターできれば滑走スタイルのバリエーションも増え、より高度なスキーを楽しむことができるでしょう。

また、ボーゲンやシュテムターンは、脚に力を加えることによりカーブを描きますが、パラレルターンはスキー板のエッジの特性を活かしてターンするため、過剰に脚の力を使う必要がなく、一日中滑っても疲労や筋肉痛が比較的少なくて済むというメリットもあります。

ウェーデルン

ボーゲン同様「ウェーデルン」もドイツ語で、日本語に直訳すると「尾を振る」などの意味し、昔ノーマルスキーが主流だった頃には、実際にスキー板の末端(テール)を左右に振りながら滑走していました。近年カービングスキーが主流になってからは、パラレルターン同様、スキー板を平行に揃え、重心移動でエッジの立てることによってターンするスタイルに変わっています。

一見すると大きな違いのない二つのターンですが、カーブが描く弧の半径の大きさが明確に違います。比較的大きいカーブで滑走するパラルレルターンに対し、ウェーデルンは小さいカーブで滑走するのが特徴です。

 

スキーのターンを上手に滑るコツ

スキー ターン

ボーゲン

基本姿勢は、スキー板のトップを閉じ、テールは開いたハの字です。膝を少し落とし、足首と内腿に力を入れるとキープしやすくなります。初心者の場合はハの字をキープすることも難しいため、各部分を意識して力を入れてみてください。テールの開き具合によって雪面との抵抗力が変わるため、スキー板の扱いに慣れるまでは、開閉を繰り返して緩やかに滑走してみましょう。

ターンは重心の移動がポイントです。初心者は混乱しやすいため、「曲がりたい方向と反対の手を下げる」と覚えておくとよいでしょう。まず両手を広げ、右へ曲がりたいときは左手を、左へ曲がりたいときは右手を下げます。こうすることで必然的に重心が移動し、スムーズにコントロールできます。

ボーゲンはすべてのターンの基本になる重要なスタイルなので、しっかりと正しい姿勢を身につけておきましょう。

シュテムターン

シュテームターンはハの字と平行を交互に繰り返すターンです。ハの字で滑降しつつ、外側の脚に重心を置いてターンが始まり、しっかりと重心が乗ったところで内側の脚を外側の脚に引き寄せ平行にします。

はじめは、内側の脚を引き寄せる動作や、引き寄せたあとにまたハの字の状態にする動作が難しいかもしれませんが、焦らずにゆっくりと繰り返してみましょう。ハの字をキープ、外側の脚への重心移動、内側の脚の引き寄せ、一つひとつの動作を落ち着いておこなうことが上達のポイントです。はじめからスピードを出すことにはこだわらず、緩やかな傾斜で動きを体に馴染ませ、慣れてきたら傾斜をつけ、最終的にスピードを上げてスムーズにできるか確認しましょう。

パラレルターン

パラレルターンは両脚を平行に揃えて滑走するため、素早い重心移動がポイントです。ターンする際の基本原理は他のスタイルと同じで、右にカーブの弧を描く場合は左に重心を置き、左にカーブの弧を描く場合は右に重心を置きます。はじめは脚を使って強行にターンしたくなるかもしれませんが、パラレルターンはターンも停止も重心移動でおこなうことを常に意識しておきましょう。

意外と難しいのは、スキー板を平行に揃え続けるということです。徐々にボーゲンのハの字状態に戻ってしまう場合は、まずは膝をしっかりと揃えることに注力してみるとよいでしょう。こうすることで、必然的にスキー板も平行に揃うようになります。

ウェーデルン

パラレルターン同様、両脚を平行に揃えて滑走しつつ、さらにカーブの弧を小さくする必要があるウェーデルン。やはり重心移動が大きなポイントです。パラレルターンで身につけた重心移動を応用し、3秒に1回、2秒に1回、最終的には1秒に1回と、左右でスイッチするタイミングを徐々に短くしていきます。

また、スキー板にかける重心の負荷が大きければ大きいほど雪面との抵抗が強くなり、その分弧の半径の大きさも小さくなります。素早い切り返しをしつつ、スキー板にしっかりと負荷をかけるのはかなり上級者向けのテクニックではありますが、かっこいい滑降スタイルはやはりスキーヤーの憧れです。

どのターンにも共通していえることですが、上達のコツはまず基礎体力をしっかりとつけること、そして動画などで視覚的に動きを知り、日頃からイメージトレーニングをしておくことも重要です。

 

基礎が大切!自在なターンで爽快な滑走を楽しもう!

スキーのターンの種類について、ターンの滑り方とコツについてご紹介しました。様々なターンが滑れるようになると、スキー場でより楽しむことができます。今回紹介したターンをぜひ習得してみてください!

トラベルインLINE公式アカウントLINEフッター用画像
スキー&スノーボード情報サイト「ゲレナビ」ゲレナビ
お得なリフト券購入なら WAmazing SnowWAmazing Snow

お申込みされた方へ必ずお読みください

お電話でのお問い合せはこちら

050-3176-7977

             

営業時間:10:00~17:00(平日)
10:00~16:30(土日祝)