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今回の記事はこのように悩んでいる方向けに、
について解説します。
レストハウスなどで、ウェアを脱いでトレーナーで休憩しているスノーボーダーもいますよね。この記事を読むと、滑っていない時もカッコよくスキー場を楽しめるようになりますよ!
スノボウェアの下に着る服の基本的な考え方を解説します。基本的には、ファーストレイヤーとセカンドレイヤーがあり、それぞれに役割があります。初心者であれば、持っている服でも十分ですよ。
まず、肌に一番近いウェアとして着用するのが『ファーストレイヤー』と呼ばれるインナーです。下着の上に重ねる薄手の肌着のようなイメージで、運動によって生じる汗を吸収する役割を果たします。一般的なスポーツ全般と同様に、汗をうまく吸収・発散できないとウェアの中にこもった汗によって身体が冷えてしまうため、そういったことを避けるためにもスノボウェアの下にはこのファーストレイヤーを必ず着用しましょう。
インナーは基本的に上下どちらも着用し、上はTシャツ、下は薄手のレギンスなどがおすすめです。素材やサイズ感など、選び方のポイントもこのあと詳しく説明していきます。
ファーストレイヤーの上に着用するウェアが『セカンドレイヤー』と呼ばれるインナーです。ファーストレイヤーとスノボウェアの間に着用し、気候や気温に応じてこのセカンドレイヤーを変えることによって体温調節をしていきます。上は長袖トレーナーやパーカ、下はタイツやスウェットなどがおすすめです。
暑すぎず寒すぎず、より快適な滑りを楽しむためにはセカンドレイヤーの選び方が重要になってきますが、そのためにはまずスキー場の気温が一体どれくらいなのかを知っておく必要があります。では、実際にインナーを選ぶ前にスキー場の気温について詳しく見ていきましょう。
雪に囲まれているからすごく寒い?東京都心の気温とどれくらいの差があるの?など、スノボ初心者にとってスキー場の気温はわからないものです。もちろん地域によっても異なりますが、今回は代表的な2つのスキー場がある地域と比較することによってイメージをしてみてください。
気象庁が発表している1991〜2020年(1月平均値)の気象データをもとに、東京都心からもアクセスしやすく、初心者ボーダーにも人気がある2つの代表的なスキー場と東京都心の気温を比較していきます。
まず、苗場スキー場がある新潟県湯沢町の最高気温は2.8度、最低気温は−3.2度、そして、たんばらスキーパークがある群馬県沼田市の最高気温は5.0度、最低気温は−4.6度でした。同じデータで東京都心の場合、最高気温は9.8度、最低気温は1.2度なので、この差を平均すると、それぞれの地域とは最高気温5.9度、最低気温−2.7度もの差があることになります。
気温の変化は地域によるものだけではありません。例えば、苗場スキー場は言わずと知れたビッグゲレンデですが、その標高トップは圧巻の1,789m、そして標高ボトムは900mなので、この差889mの間にある各スポットやコースによっても気温は大きく変化します。一般的に、標高が100m上がるごとに気温はおよそ0.6度下がるとされているため、これに換算すると、同じ苗場スキー場内でも場所によっては最大5度前後もの気温差があるということになります。
さらに、実際の気温以外にも体感温度を考慮するとさらにその差は広がります。例えば風は風速1mごとに体感温度が1度下がるとされているので、風が強い日や特に寒がりの人はそのあたりも踏まえつつインナー選びをしていきましょう。ただ、だからといって厚手のインナーを選んでしまうのはタブーです。なぜ厚手のインナーではだめなのか?そして、気温変化の大きいスキー場で快適にスノボを楽しむためには一体どんなインナーを選べばよいのか?この2つの疑問に答えつつ、インナー選びのポイントも詳しく説明していきます。
ここでは、スノボウェアの下に着るインナーを選ぶ際のポイントを紹介します。インナー選びを間違えてしまうと、滑っていて暑すぎたり、逆に寒すぎたりと快適に過ごせなくなってしまいますので、注意してください。
「山の天気は変わりやすい」、そんなことを聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これは雪山であるスキー場ももちろん例外ではありません。滑りはじめた時間帯はよく晴れていても、陽がかげり、雲行きがあやしくなってきたかと思ったら急に強い風が吹き荒れてきた!なんてことも起こり得るのが自然界です。逆に気温が低い日でも、午後からはぽかぽかと陽射しが強く一気に暑くなり、冬とは思えないほど大汗をかきながら滑るなんてこともあります。
だからこそ、そんな変わりやすい天候に備えて『調節できる』インナーを選ぶことがポイントです。体温調節を担うのは主にセカンドレイヤーですが、形状としてはジッパーやボタンで前部分を開閉できるウェアがよいでしょう。これは、完全に着脱するほどではないという場合でも、前部分の開閉だけで簡単に体温調節をすることができるためです。普段着でも、暑い日にシャツのボタンを1つ2つ開けただけで暑さがぐっとやわらぐあの感覚と同様に、スノボウェアの下に熱気がこもってしまった時はそれを解放するだけで十分な体温調節が可能なのです。
基本的に気温の低いスキー場とはいえ、動き続けていれば必然的にかなりの量の汗をかきます。そしてその汗をしっかりと吸収・発散させるために重要なのがファーストレイヤーの素材です。冒頭でも触れたとおり、汗がスノボウェアの中で発散されない状態が長時間続くと、その汗によって蒸れた身体はどんどん冷えてしまいます。それを防ぐためはまずは汗をしっかり吸い上げること、そして吸った汗をいかに速く発散してウェア内を乾かすことができるかがさらに重要です。
吸汗性だけでいえば綿が適していると思われがちですが、残念ながら綿は速乾性には優れていません。そこで、ファーストレイヤーとしておすすめなのが『吸汗速乾』と呼ばれる素材です。代表的なのはウールやポリエステルなどの化学繊維を用いた生地で、吸汗・速乾性の高さとその特徴的な軽い着心地から、ユニフォームやスポーツウェア、最近ではマスクの生地として使われることも多くなりました。
綿とは反対に、ポリエステルは速乾性が高くても吸水性は低いというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実は研究は日々進み、構造や繊維の組み合わせを特殊な形にすることによって、吸水性も速乾性も高いハイブリッドなポリエステル生地がすでに多く作られているのです。
スノボウェアの下に着るインナーを選ぶ際、特にファーストレイヤーは、薄さの他に吸汗・速乾性が高いかどうかを基準にしてみるとよいでしょう。
初心者にありがちなのが、とにかく厚手のインナーを着てしまうことです。一見、防寒には適しているように思えるかもしれませんが、いくら温かいとはいえこれではごわごわして動きが鈍くなってしまいます。せっかくスポーツレジャーとしてスノボを楽しみに行くのですから、軽快に動くことができるスノボウェアやインナーを選ぶようにしましょう。
具体的には、ファーストレイヤーは吸汗するために薄手で身体にフィットするものを、セカンドレイヤーは体温調節のために保温性とストレッチ性の高い素材を選ぶことがおすすめです。それでも季節や体質によってすごく寒いと感じる場合は、厚手のものを着るのではなく、ファーストレイヤーとセカンドレイヤーの間に薄手の長袖Tシャツを着る、もしくはセカンドレイヤーの上にさらに重ね着をしましょう。例えば、ニットのベストや薄手のダウンジャケット、フリースなどが適しています。
寒いと感じる気温や体温、運動量や発汗量も人それぞれ違うため初めは迷ってしまうかもしれませんが、スノボウェアの下は基本的に『薄手で動きやすいインナーを重ね着する』と覚えておけば間違いありません。
今回は、スノボウェアの下に着るインナーについて解説しました。内容をまとめると以下のとおりです。
スノーボードもスポーツですので、寒いスキー場であっても汗をかいたり蒸れたりします。インナーは体温調節や吸汗など、快適に過ごすために重要です。またボードやウェアはレンタルできますが、下に着るインナーはレンタルできません。初心者の方は普段から着慣れている服でもいいので、しっかり準備をしてスキー場で快適に過ごしましょう!
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