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初めてスノーボードを買う方は、こんな悩みをお持ちではありませんか?実際ゲレンデに行ってみたら違う板を選んでいた、とならないようにしたいですよね。
今回は、スノボ板について
について解説します。約5分で読めますので最後までご覧いただき、かっこよくゲレンデデビューしてくださいね。
はじめに、スノーボードの板に関する基礎的な知識を覚えておきましょう。用語を覚えておくことで、ショップで話を聞くときや、ネットで調べるときにも役立ちますよ。
トップシート:スノボ板の表面。デッキと呼ばれる場合があります。
ソール:スノボ板の裏面。滑走面になります。
ノーズ:スノボ板の前部分。トップとも呼ばれています。
テール:スノボ板の後ろ部分。
ウエスト:スノボ板の中央で幅が一番細くなっている部分。
エッジ:スノボ板周りの金属部分。
ビンディング:スノボ板にブーツを固定する器具のこと。
スノボ板は、身長よりも10~20m短い長さが良いと言われています。垂直に立てて顎から鼻くらいの高さと言えばわかりやすいでしょうか。ただしベストな長さは、身長だけでなく体重や脚力、滑りたい方向性などによっても異なりますので、目安としてお考えください。
といったおおよその傾向を覚えておくと良いでしょう。
またスノボ板を選ぶときに、身長、体重と並んで気をつけたいのが足の大きさです。おおよそ1cmほどブーツが内側に収まるようなウエスト幅が理想とされています。ただしウエスト幅はスノボ板の長さでだいたい決まっていますから、初めて買うときはあまり気にしなくて大丈夫です。それでも標準身長に比べて極端に足のサイズが違う方など、心配な場合はショップなどで相談してくださいね。
スノボ板の形状は、次のような種類があります。
ビンディングの位置が中心より後ろにあるのがディレクショナルです。重心が後方にくるので、高い安定感を得られるのが特徴。先端の形状は前と後ろで異なります。
ビンディングの位置が中心にあり、前と後ろの形状が同じです。前にも後ろにも進みやすいですが、前方に進む際の安定感は低くなります。
ビンディングの位置は中心より後ろにありますが、前と後ろの形状は同じ。ビンディングを中心位置に変えることも可能です。ディレクショナルツインはディレクショナルとツインチップの良さを合わせた板と言えるでしょう。ちなみにビンディングの位置をテール寄りにセットすることを「セットバック」と言います。
横から見るとWに見える形状。雪面とスノボ板の間に遊びが1つあります。高い反発力があり、エッジに力強く乗ることが可能ですが、逆エッジ※が起こりやすいです。
※逆エッジ:逆側のエッジに体重が乗ってバランスを崩すこと。
中心から前後が緩く反り上がっている船底のような形状。クルクル回りやすい板です。パウダーで浮く感じが心地よいスノボ板なので、パウダースノーを滑りたい人にはおすすめです。
雪面とスノボ板の間に遊びが2つある形状。操作性、反発性を兼ね備え、どんなスタイルにも対応できるタイプです。
全体が雪面に接している形状。乗ったときの安定感は抜群です。ゼロキャンバーとも呼ばれています。
以上、基本的なソールの形状をお伝えしましたが、実際には「ハイブリットキャンバー」、「フラットロッカー」など、様々な組み合わせ・名称が存在しています。基本的には上記の組み合わせなので、4種の特徴を理解しておくと良いでしょう。
「スノボ板の硬さ」は、両端を手や足で押さえて、真ん中を押したときのしなりで推し測ることができます。商品説明ではハードフレックス、ミディアムフレックス、ソフトフレックスなどと書かれている場合や、10段階の数字で表現されている場合がありますのでチェックしてみてくださいね。硬さの特徴としては硬い板ほど反発力が大きくなりますが、それに見合った脚力が必要となります。初心者はまずコントロールしやすい柔らかい板から始めると良いでしょう。
どんな滑り方をしたいか決めると、スノボ板の選び方がスムーズです。次の手順にそって滑りたいスタイルからスノボ板を選んでみましょう。
まずはスノーボードの代表的な4スタイルをお伝えしますので、どんなスタイルで滑りたいのかを確認してみてくださいね。
自然の地形を活かし、自由に滑走するのがフリーライディングです。例えばエッジを立てながら一本のラインをゲレンデに描くカービングターン。初めは難しいですが、習得すれば疾走感の魅力にハマること間違いなしです。また、ゲレンデの凸凹を利用したジャンプも行えますし、フリーライディングの楽しみ方は無限に広がっています。
グランドトリックの略。主に平らなバーンを、オーリー(ノーズを引き上げて跳ぶジャンプ)、ノーリー(テールを引き上げて跳ぶジャンプ)、スピンなどのトリックを楽しみながら滑ります。自由に滑るという意味ではフリーライディングの一種とも言えるでしょう。傾斜が少ない分、低速で行えるので初心者でも挑戦しやすいのがグラトリ。とにかく技の種類が多いので、チャレンジ好きにはうれしいスタイルです。
コース外の整備されていないフィールドを滑走します。手つかずのパウダースノーを楽しむことができるのが大きな魅力ですが、危険も多いので上級者向き。
ジャンプ台、ハーフパイプなどが設置されているスノーパークで遊ぶのがパークスタイルです。レールやボックスといった小規模のジブ(人工物の遊び)系アイテムも備え付けられています。レールは手すり状、ボックスは箱型で、太さ、長さ、広さなど形状は様々。ボックスで技術を安定させてからレールに挑戦することが多いです。
どんな滑り方をしたいのかおおよそ決まりましたか?どんな形状のスノボ板が合うのか、スタイル別にご紹介します。
重心が後ろ側にあることで安定感のあるディレクショナルは、フリーライディングを楽しみたい初心者におすすめです。フリーライディングを中心に、トリックも楽しみたいという人は、ビンディングの位置が変えられるディレクショナルツインも良いでしょう。ソールの形状はキャンバーがおすすめ。スノボ板の長さは長めのものを選びましょう。
トリック中心ならツインチップ。ソールの形状はロッカーやフラットがおすすめです。スノボ板の長さは短めが適しています。
パウダースノーに適したスノボ板は総じて「パウダーボード」と呼ばれています。新雪に沈むことなく滑走できるように、ノーズがロッカー形状でテールにも様々な工夫が施されています。ビンディングは基本的にセットバックの位置。将来的にバックカントリーに挑戦したい人は、パウダーボードにも注目してくださいね。
スピンなどの回転技、ノーズ、テールを浮かせて滑るプレス技などはツインチップが適しています。ソールの形状はロッカー、またはオールマイティな動きができるダブルキャンバーがおすすめです。スノボ板の硬さはアイテムごとに適した硬さがありますが、キッカー系(ジャンプ台)、ハーフパイプ系は硬い方が良く、レールやボックスなど小さなアイテムを滑るには柔らかめのスノボ板が適しています。
スノーボード初心者は、まずはフリーライディングやグラトリで練習するのがおすすめです。とはいえ順番通りにステップアップしなくてはならない、ということではありません。使う技の多くは共通しているので、スタイルを行ったり来たりしても大丈夫。一つのスタイルをじっくり練習したい方、すぐにすべてを始めたい方もいるでしょう。ステップアップの方法も少しだけ考慮してスノボ板を探してみてくださいね。
スノボ板の選び方で、価格は大変気になるところです。調べると高価なものから安価なものまであり、特に初心者は迷うでしょう。スノボ板の相場ですが、初心者の場合3万円前後が目安と言われています。自分のサイズや目的に合ったスノボ板を、相場の前後でまずは探してみてはいかがでしょうか。
なお、費用を抑えるコツとして、昨季の旧モデルが狙い目です。毎年モデルチェンジのあるスポーツ用品の中で、スノボ板もその例外ではありません。「型落ち」と称される旧モデルでも、十分なクオリティがありますので、幅広く検討してみてくださいね。
スノボ板の選び方や相場がわかっても、いざ探してみるとブランドがたくさんあって迷ってしまいますね。ここではおすすめのスノボ板ブランドを5つご紹介します。機能面だけでなくグラフィックデザインなどもチェックして、お気に入りの一枚を見つけましょう。
1977年設立の世界的有名ブランド。多くの有名選手が使用しています。価格の幅、モデルの多さは圧倒的でオールラウンドモデルの「カスタム(Custom)」が有名です。初心者向けとしては「インスティゲーター(Instigator)」がおすすめ。「すぐに楽しみたい方に」とPRされているようにセッティングが簡単で、フラット部分があることで引っかかりの少ない構造になっています。
商品名:INSTIGATOR PUREPOP CAMBER
形状:ピュアポップキャンバー※・ディレクショナル
硬さ:柔らかめ
※ピュアポップキャンバー:キャンバーとフラットとのハイブリッドタイプ。
アメリカ・ワシントン州で生まれたスキーメーカーで、1987年からスノーボードに参入しました。K2からご紹介するのは「ワールドピース(World peace)」です。幅広く自由に楽しみたい方に向けて開発されました。テストの繰り返しにより耐久性、反発性、扱いやすさを向上させ、軽量化にも成功したとのこと。初心者から上級者まで、幅広いスタイルにも対応しています。トップシートのおしゃれなグラフィックデザインも人気です。
商品名:World Peace
形状:ハイブリッドキャンバー・ツイン
硬さ:柔らかめ
バドミントンで有名ですが、スノーボードでは世界初オールカーボンボードを作り出しました。高い技術力を誇る日本のブランド・ヨネックスのラインアップから、初心者におすすめするのは「4XP」です。グラトリ、カービングなど幅広く対応できるオールラウンドボードは、カーボンならではの軽さがあり、反発性にも優れています。落ち着いた中にも遊び心のあるグラフィックデザインも魅力のひとつ。
商品名:4XP
形状:ハイブリッドキャンバー(イージーライドキャンバー)・ツイン
硬さ:ミディアムフレックス
1947年、フランスでスキーエッジの研磨工場としてスタートし、1997年にスノーボード、ブーツ、ビンディングをリリースしました。バートンと双璧をなす有名ブランドです。幅広いラインアップの中から初心者向けにご紹介するのは「パルス(Pulse)」。操作の難しいキャンバーをハイブリッド化することで初心者に扱いやすい構造を実現しています。その後のステップアップがスムーズに行えると評判です。
商品名:Pulse
形状:ハイブリッドキャンバー(フラットアウトキャンバー※)・ディレクショナルツイン
硬さ:ソフトフレックス
※フラットアウトキャンバー:脚力を伝えやすい足下付近がキャンバー構造で、足を乗せると両端が反り上がる仕組みを持つ。操作性を保ちつつ、エッジの引っかかりや逆エッジが起こりにくい構造になっている。
1992年ワシントン州にて、4モデルからスタートしたアメリカンブランド。ライドからご紹介するのは「マニック(Manic)」です。加重のタイミングがわかりやすく、引っかかりを抑えたハイブリッドキャンバーのオールラウンドボード。低価格なのもうれしいポイントですね。幅広く挑戦したい方や、向上志向の初心者におすすめです。
品名:Manic
形状:ハイブリッドキャンバー・ディレクショナル
硬さ:柔らかめ
今回は、失敗しないスノボ板の選び方について解説しました。内容をまとめると以下のとおりです。
初めてスノボ板を選ぶのは、ゲレンデに行く前から気分があがってとても楽しいですよね。だからこそゲレンデでほかの人の板を見て、後悔しないように選びたいものです。
今回は機能的な部分を中心に板の選び方を紹介しましたが、もちろんグラフィックデザインも重要な要素です。初心者だからって気後れせずに、自分のお気に入りの一枚を見つけましょう!
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