スノーボード板の手入れをする女性

難しくない!シーズン前・中・後にしておきたいスノボのメンテナンス

ゲレナビ 運営事務局

投稿日2022.05.03 更新日2022.02.15

トラベルインボード&スキーツアー

トラベルイン公式LINE

wamazing

雪の上を滑るスノーボード。その滑りを支える滑走面(ソール)は思っている以上にデリケートです。そこで、ソールにワックスをつけて保護し、さらには滑りを良くするために行うのが、スノーボードのメンテナンスです。ここでは、スノーボードのメンテナンス方法とおすすめ商品をご紹介します。

今年もいよいよスキー・スノボシーズンが近づいてきたね。

トラオ
トラコ

今年もたくさん行きたいなぁ。

昨シーズンはついにボードも買ったし、今年はたくさん行けるよ!

トラオ
トラコ

それなら、そろそろボードのお手入れをしなくちゃね。

え?お手入れって何をするの?

トラオ
トラコ

エッジがさびていないかとか。初すべり前にはワックスもかけておきたいしね。

何それ!そのまま滑っちゃダメなの?

トラオ
トラコ

シーズン終わりにメンテナンスをしていれば軽いお手入れでいいだろうけれど、滑り終わってから半年以上も経っているし、ボードの状態は見ておいた方がいいのよ。

どうしよう。何もわかんないよ。

トラオ
トラコ

そしたら、スノーボードのメンテナンスについて紹介するね。今からでも大丈夫よ!

 

スノボのメンテナンスが必要な理由

最初はとてもよく滑っていたのに、何度か滑るうちに「あまり滑らないな」と感じたことはないでしょうか。それは、滑走面(ソール)に施されていたワックスが剥げてきてしまっているから。水分の多い、重い雪はワックスがないとソールにくっつきやすく、滑りが悪くなるのです。そのため、最低でも滑る前に、ソールにワックスをつけるメンテナンスが必要となります。

さらに、ワンシーズンを過ごしたボードは固いものに乗り上げたときに傷がついたり、雪の上に舞っていた埃や花粉、油汚れなどで意外なほど汚れています。年間もしまいっぱなしとなれば乾燥や湿気、気温などの外的環境にもさらされます。そこでそういった傷や乾燥でソールが劣化していないか、エッジに錆はないかなどをチェックし、お手入れをするのがシーズンイン前のメンテナンスになります。
今シーズンを気持ちよく滑るためにも、ぜひ、メンテナンスはやっておきましょう。

メンテナンス方法は簡単なものからプロが行うような本格的なものまで様々ありますが、ここでは、お店にお願いする方法と自分でできる簡単なメンテナンスをご紹介します。

 

シーズン突入!その前にしておきたいメンテナンス

まずはボードをチェック。お店に頼るのもアリ

一番にチェックしたいのはソールとエッジです。エッジが錆ていないか、ソールに大きく深い傷がないかなどを確認します。

この時、できれば板とブーツを固定する「バインディング」を外してチェックしたいところ。固定するネジの部分が金具のため、ここが錆びている可能性もあるからです。バインディングを外した場合は、作業後に再度セッティングすることを考え、どの位置にどのようについていたかを記録しておきましょう。

ちなみに、「バインディング」は「ビンディング」とも呼ばれますが、どちらも同じもの。スノーボードでは「バインディング」と呼んでいることが多いようです。

エッジの薄い錆なら何回か滑っているうちに摩擦でなくなっていきますが、もし錆が広い範囲に広がっているようであれば、購入したショップや、メンテナンスを受け付けているショップに相談して、きちんとしたメンテナンスを依頼しましょう。

ソールに大きく深い傷ある場合も同様です。手入れ用のワックスではキズをふさぐことはできないため、判断が難しいと思ったらプロにお任せするのが賢明です。

ショップにより、「メンテナンス」「チューンナップ」「リペア」など呼び方が異なっていますので、いくつかの言葉で検索して探してみると近所にショップが見つかると思います。傷や錆の具合や、どのランクのメンテナンスを依頼するかによりますが、基本的なものであれば5,000円~10,000円ほどでメンテナンスを行なってくれるショップが多いです。

自分でできるスノボの簡単メンテナンス

まずは滑走面の汚れ落とし

メンテナンスではソールを保護したり、滑りを良くしたりするためのワックスをつけますが、汚れた場所にワックスをつけても効果は期待できません。そこでまずは、ソールをきれいにしましょう。汚れがなくなれば傷なども見つけやすくなります。

外で作業する場合は、ざっと水をかけて洗ってもOK。キッチンペーパーや使い古しのタオルなどで水分をきちんと拭き取っておきましょう。

なお、前述したようにソールは意外なほど汚れています。油汚れなどもついていることから、シーズン初めのメンテナンスでは水洗い後にリムーバーを使ってしっかりと汚れを落とすのがおすすめ。思っている以上に汚れていたこと分かります。

きれいになったソールを見ると、毎回リムーバーを使って汚れを落としたくなるかもしれませんが、リムーバーは板にとっても刺激が強いため、特に汚れを感じたときや数回に1回程度で大丈夫です。

TOKO(トコ) ワックスリムーバー HC3 250ml 1,485円(2021/10/25現在)
スキー、スノーボードグッズの人気メーカー「TOKO(トコ)」。スプレータイプのリムーバーで扱いやすく、古いワックス汚れをしっかり落とします。

SWIX(スウィックス) スキー・スノーボード用 リムーバースプレー 180ml 849円(2021/10/25現在)
古いワックスや汚れ、油分などを浮き上がらせます。スプレータイプで、リムーバーが乾く前に拭き取り、すぐにワックスをつけます。180ml、220ml、480mlの3サイズ展開。

快適な滑りを実現させるワックス

ソールがきれいになったら、しっかりと水気をふき取り、ワックスをつけていきます。

このワックスには、いくつかの種類があります。まず、リキッド、スプレー、ペースト、固形などの「形状」の違いをご説明しておきます。
固形ワックスはアイロンの熱で溶かし、均等につけていくもので持続性はほかのタイプよりも高めです。しかし、専用のアイロンなど道具が必要になるほか、均等に伸ばしてつけていくのに慣れやテクニックが必要となります。メンテナンス初心者には難しい作業となります。
そのため、初心者の方は、持続性はないものの扱いやすいスプレータイプでまず始めてみると良いでしょう。

次に、ベースワックスと滑走前につけるワックスの違いです。ベースワックスはメイクで例えれば下地のような役割をします。下地メイクをすることでファンデーションのノリが良くなるように、ベースワックスを使っておくと滑る前につける滑走用ワックスの効果がより発揮されます。ろうそくの原料であるパラフィンが主成分のワックスをベースワックスと呼ぶことが多く、固形のものが主流です。

滑走用のワックスは、撥水性のフッ素配合のものが人気です。これは、摩擦が少ないほど滑りが早くなるためです。雪質や雪の温度に合わせたワックスが販売されていますが、スノーボード初級者やメンテンナンス初心者であれば、「全雪質対応」のようなものでおすすめです。滑走用のワックスはスプレータイプの種類が豊富で、滑走日の朝や現地でもつけやすいので1本は持っておきましょう。

もちろん、ベースワックスをつけなくても大きな問題はありませんが、もし前シーズンに滑り具合が悪いと感じたのであれば、シーズン前のメンテナンスでベースワックスを試しておくとよいでしょう。

なお、クリーナーとベースワックスの機能を兼ね備えた「2WAY CLEANER」などもあります。これなら、ソールのクリーニングと同時にベースのワックスづけもできるので便利です。

2WAY CLEANER クリーナー300(300ml) SW2227 1,830円(2021/10/25現在)
汚れ落としとワックスの機能を備えたクリーナー&ベースワックス。これ1本でメンテナンスできるので初心者にも簡単です。

GALLIUM(ガリウム) EXTRA BASE VIOLET(100g) SW2075 1,100円(2021/10/25現在)
パラフィンが主成分のパラフィンワックス。雪の温度に合わせて3種類に色分けされていますが、-4度~+3度のVIOLETであれば、一般的な環境をカバーできます。

ZARDOZ(ザードス ワックス) ノットワックス ポケットパックG / PNW001 1,590円(2021/10/25現在)
液体タイプのワックス。100%の液体フッ素を使用。どんな雪質にも対応していますが、特に水分の多い雪で強さを発揮します。付属のフェルトに染み込ませて板に塗るだけ。

コルク&ブラシで仕上作業

ワックスをつけたら乾くのを待ち、板に擦り込むためにコルクでこすって最後にブラシをかけて仕上げます。

コルクでこするのは、ソールに塗ったワックスを均等になるよう伸ばして、圧着させるためです。ここは少し力を込めて行います。ブラッシングは、ソールをきれいに磨き上げるもので、この作業をしておくとワックスの効果が長続きします。

簡易メンテナンスの基本的な流れはこれで終わりです。頻繁にメンテナンスをしていくとリムーバーとワックスに加え、コルクやブラシなどの細々したものが欲しくなってきます。しかし、コルクやブラシも揃えていくと、1つひとつの金額は1,000円前後でも、全部揃えるとそれなりの金額になってしまいます。
スノーボードに行くのは年に7~8回以内であれば、少量サイズながらも必要なものが揃ったメンテナンス用のセットがお得です。シーズン中に足りなくなったものがあれば、それだけを買い足すこともできますし、毎年、このセットを買ってシーズン中に使いきるという使い方もできます。

GALLIUM GENERAL・F Set/SW2205 2,570円2021/10/25現在)
GENERAL・F100(100ml)、ミニクリーナー(60ml)、ミニナイロンブラシ、ミニコルク、VIOLETミニ、フッ素高含有固形WAX(10g)、ペーパーが専用ケースに入ったワックスセット。これ1つで必要最低限のものが揃います。

エッジの錆取り、錆止めも

エッジの錆は、薄いものであれば滑走に大きな影響はありません。ただし、錆を放置してそれ以上広げるのはおすすめできないため、シーズン前のメンテナンスで取っておき、錆止めも塗っておきましょう。

エッジ用の紙やすりなどもありますが、エッジは滑り心地を左右する部分。知識や技術のない初心者が、あまり強くこすってしまうのは避けたいものです。ペンタイプの錆止めの底に錆を取る「ラストリムーバー」が付属しているものがあるので、そちらで様子を見ながら錆を取っていくと良いでしょう。

もし、自分では難しいと感じたなら、ココだけはショップにお願いするという方法もあります。

GALLIUM ラストディフェンダー TU0095 1,632円(2021/10/25現在)
錆止めと錆落としがセットになった便利な1本。ペンシル型なので使用が簡単です。リムーバー部分は本体から取り外しができます。

 

シーズン中、スノボをするときにしておきたいメンテナンス

滑る前にワックスを塗って板のコンディションを整える

ワックスはスノーボードのソールを保護するほか、雪上での滑りを向上させます。特に撥水性の高いフッ素を配合したものは滑りを良くするため、滑走前につけると良いでしょう。

なおメンテナンス初心者は、スプレータイプの簡易ワックスが便利ですが、こちらは持続性がないため、滑る当日につけておきます。つまり、シーズン前に一度、ワックスをつけた後は、滑るごとにワックスをつけることで快適な滑りが実現できます。

帰る前にササっと汚れ落とし&水分落とし

滑り終えた後も、お手入れは忘れずに。

まずは、スキー場で大まかに雪を落としたら、キッチンペーパーや使い古しのタオルなどで、汚れと水分をふき取ります。水分が残っているとエッジの錆と原因となるため、きちんとふき上げましょう。特に、バインディングの部分は雪が入り込んで水分が取れにくいので、注意が必要です。

帰る前にかなりきちんとふいたつもりでも水分は残りがち。帰宅後は一度ケースから取り出して、直射日光の当たらない風通しの良い場所でしっかりと乾かします。

また、次に滑りに行くまでに間が空く場合は、ワックスを塗っておくとソールの劣化防止となります。

 

シーズン後にスノボのメンテナンスして、長く使おう

シーズン後にしておきたいメンテナンス

スノボシーズンが終わったら、ワンシーズンを滑りきったスノーボードをいたわってあげましょう。シーズン終了後、場合によっては半年以上も使用しなくなるため、できれば保管前にメンテナンスをします。

基本的な流れはシーズン前のメンテナンス方法と同じです。しばらく使わなくなるため、リムーバーを使って汚れを落とし、ワックスを塗ります。ソールはそのまま空気に触れていると酸化して、毛羽立ちが出てしまいます。ワックスを塗ることでソールを保護しましょう。このとき、ワックスはベースワックスがあればそちらを使用します。
エッジに錆があれば、それも落としておき、錆止めを塗ります。

シーズン前のメンテナンスと異なる点は、バインディングを外したままにしておくことです。ネジによる圧がかかったままだと、ボードに歪みが生じる恐れがあるのです。メンテナンスもバインディングがないほうがしやすいため、お手入れをする前に外しておきましょう。ただし、バインディングを外したままにしておくとネジをなくしやすいので、バインディングのネジ穴つけたままにしておきます。また、外した際にはネジが錆びていないかもチェック。錆止めを塗ってから保管しましょう。

メンテナンスが終わったら、しっかりと直射日光の当たらない風通しの良い場所でしっかりと乾かします。

スノーボードの保管場所

もちろん、シーズン後のメンテナンスを自分で行うのが大変だったり、ちょっと面倒だなと思ったなら、ショップに頼む方法もあります。ショップによっては、メンテナンス後、オフシーズン中にボードを預かってくれるサービスを展開しているところもありますので、併せて使うと便利です。

自宅で保管する場合は、日光が当たらないのはもちろん、湿度の低い場所で保管します。押し入れやクローゼットは、衣類や布団などがあると湿気がたまりやすいため、湿気取りを入れておきます。

 

しっかりメンテナスしてスノボのボードを長持ちさせよう

ここで紹介したのは基本のメンテナンスです。しっかりメンテナンスをしようとすると「面倒くさいな」と思うこともあるかもしれません。しかし、水分をしっかり取り、ワックスをつけるだけでもかなり違います。ボードの調子が悪くなり、1~2年で買い替えることを考えれば、ちょっとしたお手入れで長持ちが期待できるメンテナンスはぜひ、やっておきたいところですね。

※記事内の価格は2021年10月25日時点のもので、全て税込です。

もっと大変かと思っていたけれど、僕でもできそう!

トラオ ボード持ち
トラコ ボード持ち

最初は最低限のメンテナンスから始めてみるといいんじゃないかな。

大変そうだったらお店にお願いすればいいしね。

トラオ ボード持ち
トラコ ボード持ち

そうよ!まずはボードを引っ張り出して、状態をチェックしなくちゃね。

なんか、すごくやる気が出てきたよ!

トラオ ボード持ち
トラコ ボード持ち

頑張ってね!!

トラベルインボード&スキーツアー

トラベルイン公式LINE

wamazing

トラベルインLINE公式アカウントLINEフッター用画像
スキー&スノーボード情報サイト「ゲレナビ」ゲレナビ
お得なリフト券購入なら WAmazing SnowWAmazing Snow

お申込みされた方へ必ずお読みください

お電話でのお問い合せはこちら

050-3176-7977

             

営業時間:10:00~17:00(平日)
10:00~16:30(土日祝)