スノーボードの逆エッジとは?逆エッジを防ぐ方法を大公開

ゲレナビ 運営事務局

投稿日2022.09.20 更新日2024.08.02

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スノボの「逆エッジ」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?スノボに挑戦しようと思っている初心者だけではなく、既にスノボでの滑りに慣れ親しんでいる方も、改めてエッジの使い方と逆エッジについて知り、安全に滑りましょう!

今シーズンはスノボに挑戦してみようと思っているんだ。

トラオ
トラコ

やった!一緒に滑りに行こうよ。

すぐに滑れるようになるかな?注意することはある?

トラオ 困った表情
トラコ 困った表情

うーん、逆エッジには気をつけないとね。

逆エッジ?エッジはスノーボードのへりのこと?逆って?

トラオ
トラコ

どう説明すれば良いのかな。私もちゃんと知りたい!

そもそもスノボのエッジって何?

スノーボードの逆エッジとは?逆エッジを防ぐ方法を大公開

「エッジ」とは、ボードの両サイドの縁にある、金属製の部分のこと。「サイドウォール」と呼ばれる両サイド面と、板の裏側「ソール」にかけて、ボードを囲むような形になっています。
ボードは、自分のつま先側またはかかと側のエッジを使いながら滑るので、スノボにとってエッジはとても重要な存在。
エッジを雪面に食い込ませてボードの操作をすることを、「エッジを効かせる」といいます。スノボを教えてもらうとき、「ここでエッジを効かせて!」と指示を受けるかもしれません。そのようなときは、エッジを雪面に差し込むイメージで踏み込んでみましょう。
なお、エッジを効かせることを、別名「エッジングする」とも呼びます。
ここで疑問、もしもエッジがなかったら、どうなるのでしょうか?ツルツルのゲレンデや、ふわふわのパウダースノーなど、スキー場のコンディションは様々です。エッジがなければ、雪面にスノボを差して固定することができません。そのため不安定になり、ボードに立つことすら難しくなってしまうでしょう。エッジを使うことでボードが雪をとらえ、転びにくくしてくれているのです。そのため、初心者も上級者も、エッジのお手入れは怠らないようにしましょう。
エッジはサビやすく、傷に弱いのが特徴です。サビは放置しておくと、どんどん広がり、板本体まで浸食。直そうとしても手遅れになってしまうケースもありえます。また、エッジに傷がつくと、ゴツゴツとした凹凸ができてしまい、予期せぬところで雪に引っかかってケガの原因になりかねません。また、エッジは繰り返し使うと、次第に削れていきます。角が丸くなると本来の機能を発揮できなくなるため、エッジをはじめとするボードのメンテナンス(チューンナップ)は定期的に専門家に依頼しましょう。エッジを自分に合わせて調整してもらうと、ボードの乗り心地が格段に向上します。

スノボの逆エッジってなに?危険な逆エッジにも注意!

スノーボードの逆エッジとは?逆エッジを防ぐ方法を大公開

ボードにとってエッジが重要だと説明しましたが、気になるのはよく耳にする「逆エッジ」。
逆エッジとは、本来使いたい側と反対のエッジを使って滑り、転倒してしまうことです。「反対側のエッジが引っかかって転ぶだけ」だと甘く考えてはいけません。出していたスピードによっては、激しい勢いで飛ばされてしまい、大きなケガをするおそれがあるのです。スノボはボードに両足を固定して滑ります。両足を動かせない状態で前や後ろに転ぶため、バランスを崩したときにすぐに足で支えることができません。足を出せないまま、放り出されてしまう感覚です。意図的に転ぼうとは思わないので、突然の衝撃から、体をかばったり受け身を取ったりすることは困難。転び方や場所によっては、命にかかわるケガにつながってしまいます。
では、反対のエッジを使うと、なぜ転倒してしまうのでしょうか。逆エッジについて、滑り方から考えてみましょう。滑るときは、ボードの中心に体重をかけますが、止まるときは、斜面に対してボードが平行になるように姿勢を変えます。山側のエッジが雪に差し込まれているイメージです。その結果、エッジがブレーキとなり、スピードを落として止まります。また、スピードを出して斜面をまっすぐ滑っているとき、カーブにはエッジの使い方が大切になります。止まるときや姿勢を変える瞬間、カーブをしようとしたときは要注意。反対のエッジにふいに力がかかってしまうかもしれません。

前向き逆エッジ

「前向き逆エッジ」は、かかと側のエッジを使うべきところで、つま先側のエッジに乗ってしまうことです。自分の体が斜面の下側を向いているときに起こります。
自分の体が斜面の下側を向いている場合、かかと側のエッジに体重を乗せてスピードを調整します。左足が前の姿勢(レギュラースタンス)で斜面をまっすぐ進んでいるとき、自分の左側へ大きくカーブをするにはかかと側のエッジを使います。しかし、このタイミングで反対のつま先側に体重をかけると、転倒につながりかねません。
前に転んでしまうので、受け身が取れる可能性はありますが、空中で回転するほど飛ばされてしまうこともあります。前向きでも逆エッジには十分注意しましょう。

後ろ向き逆エッジ

「後ろ向き逆エッジ」は、つま先側のエッジを使うべきところで、かかと側のエッジに乗ってしまうことです。自分の体が斜面の上側を向いているときに起こります。
前向きで起こる逆エッジとの違いとしては、後ろへ力がかかり転倒するために、ケガの程度が重くなってしまう可能性があります。後頭部から落下するおそれがある、危険な現象です。
後ろ向き逆エッジが起こるシーンは、山側を向いたまま停止するときや、レギュラースタンスから自分の右側にカーブするときです。斜面の下に背中を向ける姿勢は、初心者にとって恐怖心が生まれやすい状態です。後ろ向き逆エッジを引き起こさないよう、注意して滑りましょう。

なぜ初心者は逆エッジになるのか

スノーボードの逆エッジとは?逆エッジを防ぐ方法を大公開

反対側のエッジに体重を乗せてしまう「逆エッジ」。初心者はバランスを取ることが難しいため、逆エッジを起こしてしまいやすいと言われていますが、逆エッジになるのは初心者だけではありません。上級者やプロの選手でも十分に起こり得る現象です。
まっすぐ滑る直滑降でも、逆エッジは起こってしまうのですが、特に気をつけたいシーンは止まるとき。つまり、スピードが落ちているときです。バランスを取るために、使うエッジがかかと側かつま先側か迷ってしまいそうな状況で、逆エッジが起きてしまいます。また、ゆるやかな斜面でも、スピードが出にくいためバランスが取りづらく、逆エッジになってしまいがちです。
雪面のコンディションが変わる境目も注意したい場所のひとつ。スキー場の非圧雪コースは中級者や上級者向けですが、雪が降る天候で滑ると、初級者向けのコースでもふわふわとした新雪のゲレンデに変わってしまうこともあります。新雪の上を滑るのは気持ちの良いものですが、デコボコした雪面はバランスを取るのが難しいです。逆に、雪が溶けかけてベタベタした雪面は、スピードが出ません。アイスバーンと呼ばれる凍結した雪面では、エッジが差さりにくく初心者でなくても難易度が上がります。
スノボを始めて間もない人は、ゆるやかなゲレンデで練習することが多い上、ボードの操作に慣れていません。逆エッジが起こりやすい条件の下で滑っているともいえますね。スピードが出ていなくても、転倒してケガにつながる場合もありますので、十分に気をつけて練習しましょう。

逆エッジを防ぐ方法とは?

スノーボードの逆エッジとは?逆エッジを防ぐ方法を大公開

「逆エッジにならないように練習しましょう!」と言われますが、逆エッジを防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?
体重をどちら側のエッジにかけるのか迷ってしまったり、スピードが出ずバランスを崩してしまったりしたときだけではなく、ゲレンデのコンディションが悪い状況でエッジが雪に引っかかってしまうときにも逆エッジは起こりやすいです。「逆エッジが怖いから、エッジを使わず直滑降にしよう」としても、結局はつま先側かかかと側、どちらかのエッジを使っています。
逆エッジを防ぐには、逆エッジを起こしにくい滑り方をマスターすることが大切です。

膝は伸ばさずに曲げる!

まずはリラックスしましょう。リラックスすると、自然と力が抜けて膝が曲がります。スノボは滑るときにバランスを取れるかどうかが重要。膝を曲げると、体の重心が下がり、バランスを取りやすくなるのです。綱渡りをイメージして、両手を肩まで平行に上げると、より「バランスを取っている!」という感覚になります。
ボードの中心に体重をかけられたら、前後左右に体重を移動させてみましょう。このとき、前かがみになってしまうと、転びやすくなってしまいます。恐怖で腰が引けていると、バランスを取りづらい上に見た目もカッコ悪くなってしまいます。また、緊張で力が入りすぎていると、柔軟な対応が難しくなり、転倒やケガの原因になりかねません。
なお、膝を曲げることは、膝の屈伸をクッションにして衝撃をやわらげることでもあります。足元を使ってボードを操作するのではなく、足全体を使って滑る意識が大切です。重心を考えながら、膝を曲げて体重のコントロールができるように練習しましょう。

エッジを意識して体重をかける!

ボードの上で膝を曲げる姿勢を取ることができたら、体重をかけたいほうのエッジを意識してみてください。
自分の体はどちらを向いていますか?進行方向に対して前を向いているならかかと側、後ろを向いているならつま先側のエッジに自分の体重をかけると良いでしょう。常に「反対側のエッジに乗る!」と覚えておきましょう。
体重移動に慣れ、自然にエッジを使えるようになると、スピード調節やターンが楽にできるようになりますよ。

正しい転倒の仕方を学ぶ

スノーボードの逆エッジとは?逆エッジを防ぐ方法を大公開

膝を曲げた姿勢で体重のコントロールを行い、エッジをうまく使うことができれば逆エッジは減ります。しかし、完全に防止できるわけではありません。デコボコした雪面でエッジが引っかかってしまったり、障害物をよけてバランスを崩したり、思わぬ瞬間に逆エッジになってしまう可能性があります。ボードをはいてゲレンデにいる限り、転倒のリスクがあると考えましょう。
逆エッジでの転倒は、特にスピードが出ている状態だと「飛ばされる」感覚に近い衝撃です。ねんざや打ち身、骨折のみならず、頭を強く打ち脳を損傷する危険も考えられます。ひょっとして、十分な装備をせず軽装でおしゃれにスノボを楽しんでいませんか?転倒時に守ってくれるヘルメットやプロテクターなどの装備を紹介します。

十分な装備をしよう!

ヘルメット:
頭を守るために欠かせないアイテム。脳へのダメージを軽減する耐衝撃性、かぶっていても快適に滑れる軽量性と通気性を考えて選びましょう。デザイン性にこだわった製品もあり、ファッションのひとつとしても楽しめます。メーカーごとに大きさが異なるので、試着してから購入するのがおすすめです。

プロテクター:
ヘルメットが苦手なら、ヘッドプロテクターや後頭部を保護する製品を着用して滑る選択肢もあります。上半身に着用するボディプロテクターは、肺や肋骨、心臓を衝撃からガード。ひじを守るエルボープロテクターと、手首につけるリストプロテクター、すねを守るニープロテクターと併せると、特に前向き逆エッジになりがちな人におすすめです。
レベルが上がり、スノーパークに挑戦する人には必須のアイテムと言えます。なお、保温効果に優れたヒッププロテクターは、雪面に座る機会が多い初心者にとって便利なアイテムです。

グローブ:転倒時に手をすってしまったり、エッジで切ってしまったりと、スノボでは手を保護したいシーンが多々あります。グローブは保温と保護のために必須です。

ゴーグル:
ゴーグルは、雪や雨から目を守るだけではなく、転倒したときの眼球損傷を防ぎ、雪面を照り返す強い紫外線のダメージも緩和。また、装着すると視界がクリアになり、状況把握しやすく、結果として逆エッジを防ぐことにつながります。

十分な装備をした上で、体への影響を極力減らす転び方を知ってイメージトレーニングするのがおすすめです。次は、転び方をケース別に説明しましょう。

前向き逆エッジでの転び方

かかと側のエッジに乗るべき状況で、つま先側のエッジに体重をかけるため、前に大きく転倒します。
「前につんのめって転ぶのに、足が動かせない」という恐怖から、足の代わりに手をついてしまいがち。勢いが強ければ、手を痛めてしまいます。手だけでなく、体全体で衝撃を受け止めるようにしましょう。

転びそうだと感じるときは、低めの姿勢を取ります。前のめりで、正面から雪面にたたきつけられるように転んでしまうと、胸や腹部を強く打ちつけるおそれがあるからです。雪面との距離を縮めると、衝撃が少し抑えられるかもしれません。

後ろ向き逆エッジでの転び方

つま先側のエッジに乗りたいのに、かかと側に体重をかけてしまい、後ろ向きに転がります。
見えない方向へ飛ばされるので、恐怖は倍増です。尻もちをつくように転ぶと、比較的衝撃は少なくなるでしょう。後頭部をぶつけないよう、背中とお尻を使ってうまく転ぶことを意識します。
難しい場合は、「頭を守ってダンゴムシのように転がる!」と覚えておきましょう。両手で頭を抱え、首を引き、体を丸めます。できれば、お尻からゆっくり転べると痛みが少なく衝撃も抑えられて安心です。

スノボの逆エッジに注意してスキルアップしよう!

スノーボーダーの大敵、逆エッジ。起こしやすいシチュエーションを知れば、避けられる可能性は高くなります。初心者は当日に備えて、イメージトレーニングがおすすめ。また、スノボは定期的にチューンナップに出しておきましょう。また、初心者から上級者まで、スノボを楽しむためにも、当日はゲレンデの状態を確認し、気をつけたい場所を把握しておくと安心です。好きなコースで思い切り滑れるよう、逆エッジに注意しながら練習しましょう。

逆エッジって怖いんだね。気をつけて練習しよう。

トラオ ボード持ち
トラコ ボード持ち

慣れてきたら、かっこよく滑ることを考えちゃうけど、注意して滑らないとね。

エッジの使い方をマスターして、自由に滑れるようになりたいな。

トラオ ボード持ち
トラコ ボード持ち

一緒に頑張ろうね!

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