北海道にはなんと100ヶ所近くのスキー場があります。グローバルな人気を誇るルスツエリアや、リゾートとしても人気なニセコエリア、札幌からもアクセスのいい小樽エリアなど様々。この他にも地方ごとに個性的なスキー場が多く点在しているので、ローカルスキー場を巡るのも楽しいでしょう。またスキーやスノボだけでなく、観光も一緒に楽しめるのが北海道の魅力です。今回は北海道のスキー場を最寄りの空港別にご紹介します。

今年はなかなか行けないような遠いところにスキーに行きたいな！どこかおすすめはある？

それなら思いきって北海道はどう？世界的に有名なスキー場も多いよ。

北海道か！なるほど、雪質も良さそう！

旅行先としても人気だから、観光も楽しめるよ。

確かにいろんな楽しみ方ができそうだね。でも北海道は広いからどこがいいのか迷っちゃうな

それならまかせて！空港エリア別におすすめのスキー場を紹介するよ。

北海道のスキー場のオープンはいつからいつまで？

北海道のスキー場はいつからオープンしてどれくらいの期間やっているのでしょうか。寒い地域なので、早い時期からオープンして春までの長期間やっていそうなイメージがありますよね。

基本的に、北海道のほとんどのスキー場は例年11月下旬から12月上旬頃からオープンします。降雪の早いエリアでは11月中旬頃にオープンするところも。早くスキーやスノボがしたくて待ちきれない！という人にはおすすめです。

しかし11月は北海道と言えど、まだまだ雪の少ない時期。ベストなシーズンはやはり12月からです。多くのスキー場がオープンし、雪も豊富にあります。降雪量の多い年は12月上旬からパウダースノーを楽しめることも。年末に近づくにつれスキーヤーやボーダーの数が増えてくるので、可能であれば12月上旬に行くと広いゲレンデの天然雪を独り占めできることもありますよ。

年末年始から1、2月にかけては人が増えるハイシーズン。積雪は豊富で、雪質も良いためアクティビティをたっぷり楽しめます。
そして3月以降の春スキーは特におすすめ。本州の早いところではそろそろ雪が溶けてくる時期ですが、3月の北海道はまだまだシーズンど真ん中。晴天率も上がり、滑りやすい気候のなか上質な雪を楽しむことができます。

北海道の多くのスキー場は4月も営業しています。長いところでは5月上旬のGWまで春スキーを楽しめます。ぽかぽか陽気のなかスキーやスノボをすることができますよ。

【新千歳空港】北海道でおすすめの人気スキー場

ニセコユナイテッド

世界中にファンを持つ、ニセコエリアを代表するスキーリゾートが「ニセコユナイテッド」。標高1,308mのニセコアンヌプリ山の裾野に広がる4つの広大なスキー場の総称です。ニセコの主峰「羊蹄山」を望む雄大な自然のなか、ウィンタースポーツを満喫することができます。4つのスキー場はゲレンデの上部でつながっており、全山共通リフト券もあるのでいつでも自由に行き来が可能です。
豊富な積雪と多彩なコースで、幅広い層が楽しめるスキーリゾートです。　

ニセコアンヌプリ国際スキー場

ニセコユナイテッドの一番西側にあるのが「ニセコアンヌプリ国際スキー場」です。ニセコユナイテッドの4つのスキー場のなかではビギナーやファミリー向けのスキー場です。コース全体の7割を初級・中級者向けが占め、ワイドで滑りやすいコースが充実しています。
上部エリアには上級コースや非圧雪のオフピステコースなども多くあり、エキスパートも十分に楽しめるコース設定です。ナイター営業もあり、夜でもパウダースノーを楽しめます。

晴天時は最長4,000mのロングクルージングがおすすめ。羊蹄山や洞爺湖などのパノラマビューが楽しめます。ニセコエリアのなかで比較的混雑が少ないスキー場と言われていて、落ち着いた雰囲気のなかで楽しめるので、小さい子供のいるファミリーも安心して満喫できます。

ニセコビレッジスキーリゾート

「ニセコビレッジスキーリゾート」は、パウダースノーに定評があるスキー場です。管理エリア内に非圧雪コースも多く、さらさらの天然雪を楽しむことができます。原生林のなかを縫うように滑ることができる林間コースは、雄大な自然を感じることができます。

全30コースは初級から上級までバランスよく、レベルを問わず楽しめるレイアウト。ゴンドラ1本でほとんどのコースにアクセスも可能で、幅広い層も楽しめます。スノースクールやアクティビティも充実しています。
また、スキー場が縦長の形状で、初級・中級コースと上級コースが両サイドに分かれているので、誰でも2,000m以上のロングコースを楽しむことができます。

ゴンドラの発着点であるベースエリアには「ヒルトンニセコビレッジ」があるので、長期滞在にも最適。日帰り温泉も利用できるのでアフタースキーもばっちりです。

ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ

4つのスキー場のなかでも最大規模を誇るのが「ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ」です。総面積は149haと東京ドーム約32個分の広大なエリアには、非圧雪や林間コース、ロングライドと多彩なコースバリエーション。ビギナーからエキスパートまで飽きることがありません。

一日では到底滑りきれないので、長期間の旅行にも向いています。エリア最大級を誇るナイターコースも有名なので、一日中アクティビティを楽しめます。ナイターの時間もゴンドラが動いており、ロングライドや上部のパウダースノーを楽しめます。

ハイシーズンのパウダースノーは特に評判が高く、極上の天然雪を楽しみに多くの人が集まります。コース配分もバランスよく、メンバーのレベルがばらばらのグループ旅行でも、全員が楽しめるのも魅力です。
ふもとにはホテルやコンドミニアムなど施設が隣接し、温泉やレストランでゆっくり過ごすこともできますよ。

ニセコHANAZONOリゾート

ニセコユナイテッドの北側に位置する「ニセコHANAZONOリゾート」。ゲレンデが北東向きで4つのスキー場のなかで最も高い標高に位置するため、上質な雪が豊富なことで評判です。

初級・上級コースがそれぞれ1本ずつで、中級者にぴったりなスキー場。グラン・ヒラフとリフト券が共通なので、2つのスキー場合わせて30本のコースを滑ることができ、ビギナーやエキスパートも安心して楽しむことができます。初心者コースも約3,300mのロングクルージングを満喫できます。

また、スノーモービルツアーなどのアクティビティや、道内最大級のスノーパーク、家族全員で楽しめるチューブパークなどアイテムも充実。様々な楽しみ方ができるスキー場です。

ルスツリゾート

北海道最大級のスノーリゾート「ルスツリゾート」。「ウエストMt.」「イーストMt.」「Mt.イゾラ」の3つの山からなる総面積236haの超ビッグゲレンデです。全37コースの総滑走距離は42kmにもおよび、4基のゴンドラを含む輸送力は毎時3万人とスケールもビッグ。

極上のパウダースノーを楽しめる非圧雪コースからきちんと整備された幅広緩斜面まで、コースバリエーションも豊富なので、初心者から上級者までそれぞれ楽しめます。ルスツリゾートの雪は上質と海外からも評価が高く、トッププロ選手も滑りにくるほど。北海道の雄大なロケーションも素晴らしく、ロングクルージングも楽しめます。

スノーモービルやアイスフィッシング、犬ぞりなどダイナミックなアクティビティも充実。子供が雪遊びを楽しめるキッズパークやスノーラフティングなど、ゲレンデとはひと味違った楽しみ方も体験できます。

一日では遊びきれないので、長期間の宿泊にもおすすめ。「ルスツリゾートホテル」を中心にしたリゾートには、温泉施設やレストランはもちろん、温水プールやログハウス、コテージなどひとつの町のような賑わいで、スキーやスノボ以外にも特別な時間が過ごせますよ。

サッポロテイネスキー場

1972年に札幌オリンピックが開催された歴史あるスキー場「サッポロテイネスキー場」。標高1,000mを超える手綱山に広がるスキー場で、山頂からは札幌市街地や石狩湾を望むことができ、ロケーションも抜群です。最長滑走距離は約6,000mを誇り、初心者でもロングライドを楽しむことも可能です。

上層部のハイランドゾーンには上級者のみの斜面が多く、オリンピックで実際に使われたコースも。パークアイテムの豊富さも道内屈指で、札幌市内とは思えないほどの上質な雪を満喫できます。

中腹部からのオリンピアゾーンには初級者も滑りやすいコースがそろい、ファミリーにも人気です。2つのゾーンは日本最速を誇るゴンドラで行き来可能で、レベル別のグループの合流もスムーズ。札幌市街地まで車で約40分と、観光旅行の際に気軽にスキーができるのもおすすめポイントです。

星野リゾートトマムスキー場

「星野リゾートトマムスキー場」は、大自然のなか最高の雪質を堪能できるスキー場です。「ありのままの自然を楽しんでもらいたい」という想いから、「冬山解放宣言」を提唱しており、コース外のエリアも含めトマム山全面滑走が可能。上級者は自然の地形と上質のパウダースノーを満喫できます。コースは全29本あり初級者やグループも楽しめるラインナップです。

アクティビティは雪上バギーツアーやスノーモービル、スノーラフティングなどなど、こちらもバラエティ豊か。キッズ向けのそりパークやバナナボートなどもあり、小さい子供連れの家族も楽しめます。ワカサギ釣りやスノーピクニックなどの体験もできます。

トマム山に広がる敷地内にはホテルやアイスヴィレッジなどの施設を擁し、ウィンターリゾートとしての楽しみ方は無限大。新千歳空港以外に旭川空港や帯広空港からもアクセス可能です。

札幌国際スキー場

パウダースノーと広大なゲレンデが自慢の「札幌国際スキー場」。毎年積雪量や雪質が安定していると評判で、札幌市内から車で約60分というアクセスの良さもあり、人気のスキー場です。札幌旅行の際に合わせて滑りに行けるのも魅力的です。

ゲレンデは8割が初級・中級者向けのコースで、グループ旅行やファミリーも多く訪れます。上級者にはダウンヒルコースが人気。スノーパークもビギナー向けとエキスパート向けの2箇所用意されていて、どのレベルの人も楽しめます。

晴れた日には山頂から小樽の街並みや遠くに海が広がる絶景を望むことができます。例年GW頃まで営業しているので、長く雪を楽しめるスキー場としても有名です。

キロロリゾート

新千歳空港から約120分、札幌市内からも約60分とアクセス良好のスキー場が「キロロリゾート」です。北海道内でも最高レベルの雪質を誇り、ふかふかのパウダースノーが楽しめます。

個性豊かな全23コースは初心者から上級者まで楽しむことができます。初心者でも2,000m超えのロングコースがあり、スキーやスノボを満喫できます。上部エリアには上級者向けのハードバーンも。レベルに合わせて楽しめます。

ベースエリアではスノーモービルやキッズパークなどのアクティビティも豊富。ふもとのホテルには温水プールや温泉もあり、アフタースキーもばっちりです。

マウントレースイ

新千歳空港から約60分、電車で行けば夕張駅からなんと徒歩0分で到着！駅直結のスキー場が「マウントレースイ」です。名前のもとになっている「冷水山」に広がり、山頂からは札幌から日本海までの絶景を望めることも。

最長滑走距離は3,500m、最大斜度は45度。コースは全部で18本あります。上部には中級・上級者向けの滑りごたえのあるコースが多く、フリースタイルパークやポールコースなどのアイテムも充実しています。ベースエリア付近には幅広緩斜面もある多彩なコースレイアウト。札幌市内からも車で約1時間半なので、日帰りで楽しむこともできるスキー場です。

【旭川空港】北海道でおすすめの人気スキー場

カムイスキーリンクス

旭川市内から車で約30分ほどでアクセス可能なのが「カムイスキーリンクス」です。道北最大のビッグゲレンデで、充実した全25コースは初心者から上級者までバランスよく構成されています。

広大な非圧雪コースやツリーランエリアが有名で、パウダースノー好きには定評があります。初心者でも全長4,000mものロングクルージングが可能で、楽しみ方も色々です。とにかく広大なエリアですが、ゴンドラもあり機動力も抜群。しっかり滑り込みたい人にもおすすめです。

富良野スキー場

「富良野スキー場」は北海道屈指の規模を誇る巨大スキーリゾートです。横長のレイアウトは「富良野ZONE」と「北の峰ZONE」の2つのエリアに分かれ、充実の全28コースを設置しています。どちらのエリアも初級者から上級者までバランスよく楽しめるコース設定で、飽きることがありません。

比較的気温の低いエリアにあるため、最高のパウダースノーを楽しめるのも人気の理由のひとつ。その雪質はFISワールドカップ・スノーボードカップなど数々の大会の会場になっていることからも分かります。

ロープウェイやゴンドラも完備し機動力も抜群。山頂からは十勝岳、大雪山連峰の圧巻のパノラマを望めます。小学生までリフト券無料なのも嬉しいサービスです。ニセコなどに比べると比較的混雑が少なめで、グループ旅行や家族旅行でも安心してのんびり楽しめます。

北海道アフタースキーに立ち寄りたい観光地

円山動物園

札幌市内にありながら、約200種の動物が飼育されている道内有数の動物園である「円山動物園」。人気のホッキョクグマ館では水中トンネルが設置されており、ホッキョクグマがダイナミックに泳ぐ姿を下から観察することもできます。アジアゾーンでは子供たちに人気の高いレッサーパンダやアムールトラを見ることができます。

円山動物園では動物たちと触れあえる体験コーナーも。大人も子供も一日中楽しめるので、特に休日は家族連れや若者で賑わっています。　

国営滝野すずらん丘陵公園

約400haの広大な敷地内を持つ北海道唯一の国営公園である「滝野すずらん丘陵公園」。季節の草花を楽しめるのはもちろん、アシリベツの滝を眺められる渓流ゾーンや、手ぶらでキャンプを楽しむことができるエリアなど、遊び方はバリエーション豊か。

こどもの谷に並ぶ遊具はどれも大型で、大人も遊びごたえ十分。思いきり体を動かして楽しめます。冬場はスノーシューや、迫力満点のチューブそりを楽しむこともできます。

札幌市時計台

札幌の有名な観光名所である「札幌市時計台」。正式名称は「旧札幌農学校演武場」といい、北海道大学の前身である札幌農学校の施設として建設されました。昭和期には市立図書館としても利用され、市民に愛されてきました。

わずかな部品を取り換えた以外は、今でも一世紀以上前の機械が使用され、時を刻み続けています。鐘の音は市民にも親しまれ、札幌を代表する名所になっています。

さっぽろ羊ヶ丘展望台

「少年よ大志を抱け」という名言が有名なクラーク博士の立つ「さっぽろ羊ヶ丘展望台」も人気の観光名所です。季節ごとに様々なイベントが行われており、冬場は雪遊びエリア「羊ヶ丘スノーパーク」が開設されます。

チューブそりや歩くスキーなど、子供から大人まで楽しめるアクティビティが盛りだくさん。2～5歳までの子供は自転車のタイヤに板を着けて滑る「スノーストライダー」も体験できます。道具のレンタルは無料のものがほとんどなので、手ぶらで行っても十分楽しめますよ。

白い恋人パーク

北海道を代表するお菓子「白い恋人」の工場見学やお菓子作り体験などが楽しめる「白い恋人パーク」。白い恋人やの製造工程が見学できたり、チョコレートの歴史を学べる展示など、見るべきものもたくさん。また、オリジナルスイーツを作る体験もできます。

チュダーハウスやローズガーデンなど、写真映えするスポットも豊富で、家族連れやカップルにも人気のスポット。パーク内にあるカフェではチョコレートフォンデュやホットチョコレートなどの他、新作スイーツも味わうことができ、旅の疲れを癒すことができますよ。

今年は足を伸ばして北海道のスキー場で極上の雪を楽しもう！

北海道のスキー場は雪質も最高で、ゲレンデの規模も大きいのでどんなレベルの人も満足できます。しかし、本州から行くには飛行機に乗らなくてはいけないので、お金もかかりそう…と思われるかもしれません。そこで、パックのツアーなどはリフト券や飛行機・バス代がセットになっているものも多く、リーズナブルに行くことも可能です。

せっかく北海道に行くなら、しっかり観光も楽しみたいですよね。今回紹介したエリアは札幌市内や小樽市内などから車で1時間程度で行けるところも多く、旅行に組み込むこともできる立地です。
今シーズンはちょっと足を伸ばして、北海道のスキー場に滑りに行くことも検討してみてください。

北海道のスキー場はどこも雪質が良さそうで魅力的だなあ。

ビックゲレンデも多くて、コースバリエーションやアクティビティが豊富なのもポイントだよね。

意外と市街から近かったりして、観光も楽しめるのもいいね。

なかなか行かないところだから旅行も楽しめるのは嬉しいね。どこか気になるところはある？

やっぱり人気なルスツリゾートや星野リゾートトマムスキー場が気になるなあ。富良野スキー場もゆったり滑れそうで、迷っちゃうよ。

どこも魅力的だよね。長めの休みが取れたら、今年は北海道へ滑りに行っちゃおう！