山梨のスキー場は首都圏に住むスキーヤー、スノーボーダーに高い人気を誇っています。その主な理由は「近いうえにアクセス抜群」「雪不足を知らない良好な雪質」「豊富で楽しめる日帰り温泉」。ここでは、そんな理由の中身を確認しながら、東京、神奈川、埼玉に隣接する山梨のおすすめスキー場を3ヶ所紹介します。アフタースキーに立ち寄れる日帰り温泉のピックアップ情報も、ぜひ参考にしてください。

首都圏からスキーやスノボに行こうとしたら、雪深い新潟や長野まで行けばシーズン中はいつでも楽しめるよね。

でもちょっと遠い気もするなあ。そこまで行かなくても、北関東の群馬や栃木にもたくさんスキー場がありそうね。

それもそうだけど、もっと首都圏に近い山梨に、いつでも滑れるスキー場がいくつもあるって知ってた？

えっ、山梨って、八王子の少し先の？

そう。交通アクセス抜群で、ゲレンデもよくて、そのうえ日帰り温泉にまで立ち寄れるんだ。

そんな素敵な日帰りスキーが本当にできるのか、調べてみたいわ。

首都圏からリピーター多数！山梨のスキー場が人気の理由

首都圏から近いうえにアクセス抜群

山梨のスキー場にマイカーで行くときには、中央自動車道を使うと便利ですが、都心や神奈川方面からは東名高速道路も使えます。このエリアは道路網が整備されているため、都心から90～120分くらいで着けるスキー場がほとんどです。このアクセスの良さに加えて、地域全体の晴天率が高いため、ノーマルタイヤで行ける日もあります。
また、スキー場付近の一般道も雪道は少なく、悪路に慣れていなくても運転しやすくて安心です。往復の移動に多くの時間をかけずに済みますから、日帰りツアーバスの運行もさかん。
さらに、鉄道でもJR中央本線や小海線、富士急行線などで各地のスキー場のそばまで行けるので、鉄道利用も便利です。アクセス方法も多彩な山梨のスキー場に、出かけるリピーターが多いのも納得できますね。

雪不足でも気にならない！コンディションの良いゲレンデ

山梨のスキー場が首都圏のスキーヤー、スノーボーダーに親しまれる第2の理由は、期間中はいつでも滑走可能という良好なゲレンデコンディションにあります。これから紹介する3つのスキー場は、首都圏に近い山梨県内のスキー場です。

山梨のスキー場の多くが、人工降雪機を使って期間中のゲレンデを整えています。なかには八ヶ岳連峰の標高1,900mから滑降できる「サンメドウズ清里スキー場」のように、パウダースノーに恵まれた施設もありますが、中央自動車道のICからほど近いところや、河口湖のそばに位置するスキー場は、人工降雪機を使ってシーズンを通した安定的なゲレンデコンディションを提供しているのです。

それゆえに、晴天率が高くて自然の雪が少なくてもいつでも滑りやすいゲレンデとなっていて、スキーヤー・スノーボーダーに評価されているといえます。雪不足などに関係なく、いつ行ってもゲレンデに滑りやすい雪が積もっている。これが、山梨のスキー場の強みでもあり、多くのリピーターたちに親しまれる理由です。

魅力満載で楽しめる日帰り温泉

山梨のスキー場が親しまれる理由その3は、帰りがけに気軽に立ち寄れる日帰り温泉の、数の多さと充実ぶりにあるといえるでしょう。富士山の恵みが山梨県内のあちこちで天然温泉となって湧き出ています。

そのため、県内には温泉宿も豊富にありますが、ふらっと立ち寄れる日帰り温泉も数多く、しかもそれぞれの施設が工夫を凝らしています。アフタースキーで日帰り温泉に浸って身体を癒せるのも、移動時間が短い山梨のスキー場だからできる楽しみですね。
温泉でスキー疲れをほぐしながら、明日への英気を養って帰宅できる山梨県内の日帰りスキー。今シーズンも気軽にチャレンジしてみましょう。

山梨のスキー場はいつオープンする？

山梨県内のスキー場のうち、特に首都圏からのアクセスに恵まれたところを3ヶ所紹介します。まずは、中央自動車道で八王子から80分の、ファミリーにやさしい「カムイみさかスキー場」。次に、富士山と河口湖に挟まれたロケーション最高の「ふじてんスノーリゾート」。そして、八ヶ岳の標高1,900mとパウダースノーを満喫できる「サンメドウズ清里スキー場」。それぞれのスキー場の魅力と特徴を読み比べながら、アフタースキーを楽しめそうな日帰り温泉とあわせて、出かけるプランをしっかり検討してみてください。

ところで、山梨のスキー場はいつ頃オープンするのでしょうか。今回紹介する「カムイみさかスキー場」「ふじてんスノーリゾート」「サンメドウズ清里スキー場」ともに例年12月中旬のオープンで3月下旬から4月上旬まで営業しているます。
多くの施設が人工降雪機を使ってゲレンデを整備しているので、早い段階で営業スケジュールを表示できるわけですね。
それでは、3つのスキー場について順にみていきましょう。

アクセス抜群！いつでも滑れる！山梨で人気のおすすめスキー場

カムイみさかスキー場

「カムイみさかスキー場」は、中央自動車道の一宮御坂ICを降りて約15分のところにあり、首都圏から90分程度で到着できるので、都心に最も近いスキー場のひとつといわれています。このスキー場では降雪マシーンをフル稼働しているため、雪不足に悩むことなく、いつでもゲレンデにはスキーに最適な雪が積もっています。
コースは、初・中級者向けを中心に5コースで構成されていますが、場所によっては斜度がややきつくなっている部分もあって、上級者でも楽しめると評判です。ファミリーコースは幅が広く、初めてスキーを体験するこどもたちの練習に適したバーンです。チケットハウス前には「キッズタウン」があり、こどもたちが雪遊びやそり遊びを楽しんでいます。また、動く歩道もあるのでリフトに乗ったことがないこどもでも簡単に上にのぼることができます。
このように「カムイみさかスキー場」は、首都圏からのアクセスが良好のうえ、中・上級者からこども連れのファミリーまで誰もが楽しめるコンパクトなスキー場として人気を博しています。
山梨県内のスキー場に共通する特徴として、晴天率が高く、路面の状態もいいのでノーマルタイヤで走れる日が多いのも、首都圏からの日帰り層に支持されるポイントといえます。

ふじてんスノーリゾート

富士山と河口湖に挟まれて滑るという、なんとも雄大なロケーションが人気の「ふじてんスノーリゾート」は、中央自動車道河口湖ICからほど近い、人工雪中心のスキー場です。河口湖ICから20分程度で着くので、都心からでも2時間以内と絶好の日帰り圏内といえましょう。
7本のコースのほとんどが初・中級向けのため、ビギナーやこども連れのファミリーにおすすめです。中でも、そりゲレンデ「ちびっこ愛ランド」は関東最大級の規模で、ふわふわやそり遊びなどをはじめとしたキッズ専用のスキー・スノボゲレンデとなっているので、安心してこどもたちを遊ばせてあげられると評判です。ファミリー層を中心に人気の高い「ふじてんスノーリゾート」ですが、富士山を眼前に河口湖に向けて滑走を楽しめることから、ボードパーク等では上級者も満足できるスキー場となっています。
首都圏からは中央自動車道でも東名高速道路でも来場できるので、混雑度をみながら渋滞を避けるなどの対応もしやすく、80％と高い晴天率の中、好天候で快適に過ごせるのも、ファミリーにはうれしいところといえます。
「恋人の聖地」にも選ばれている「ふじてんスノーリゾート」は、首都圏のスキーヤー・スノーボーダーには外せない近場のスキー場ですね。

サンメドウズ清里スキー場

標高1,900mの山頂から麓に向けて広がる9本のコースを揃えた「サンメドウズ清里スキー場」は、晴天率80％の爽快な八ヶ岳ブルーを満喫できる、県内有数の本格的なスキー場です。この、さらさらのパウダースノーを味わえるスキー場に、マイカーで八王子ICから約90分で行くことができます。
9本のコースのうち5本が初級者向けで、最大斜度26度の急斜面を楽しめるバーンもあり、初・中級者にも上級者にも楽しめる施設です。たとえばスノーパークはこどもたちやファミリーに人気の「ファンタジーパーク」と、上級者向けのアイテムで構成された「アップライドエリア」の2ヶ所があり、充実しています。
また、キッズパークには80mのスノーエスカレーターが備えられていて、100mをそりで滑り降りることもできます。遠くに富士山と南アルプスを眺めながら、八ヶ岳の一角・清里高原での滑走を楽しみましょう。

アフタースキーも楽しむ！山梨のスキー場近くにある日帰り温泉

カムイみさかスキー場から近い日帰り温泉

「カムイみさかスキー場」の周辺には、疲れを癒せるリーズナブルな日帰り温泉がいくつかあります。それらのうち、スキー場の所在地でもある笛吹市内を中心に、手軽に立ち寄れる日帰り温泉を3つ紹介します。

＜ももの里温泉＞
「ももの里温泉」は笛吹市が運営している、いわば公営の日帰り温泉のひとつ。その名のとおり、春には露天風呂から眺める、ピンクに染まった桃の花の大パノラマが絶景です。泉質はアルカリ性の単純温泉は、神経痛や筋肉痛などに良いといわれていて、スキー帰りには最適ですね。

＜紅薔薇温泉みさかの湯＞
「紅薔薇温泉みさかの湯」も、「ももの里温泉」と同じく笛吹市が運営している日帰り温泉。その名が示すように、町の特産でもあるバラをテーマにした「紅薔薇温泉」は、おしゃれでゴージャスな内装が花の女王・バラの名にふさわしいと評判のお風呂です。

＜ロイヤルホテル河口湖　開運の湯＞
「カムイみさかスキー場」から河口湖に立ち寄る際に、ぜひ利用したい日帰り温泉が「ロイヤルホテル河口湖　開運の湯」です。ゆっくり入れるように湯温をぬるめにした露天風呂や、東屋風の庭園風呂を楽しめます。日帰り客でも個室の休憩室（別途料金）が使えるので、ゆったりとくつろげますよ。

ふじてんスノーリゾートから近い日帰り温泉

雄大な富士山と眼下の河口湖を堪能した「ふじてんスノーリゾート」の帰りがけには、その絶景の中での滑走を思い出しながら温泉を堪能してはいかがでしょうか。「ふじてんスノーリゾート」の帰路にふさわしい日帰り温泉を紹介しましょう。

＜富士眺望の湯　ゆらり＞
「富士眺望の湯　ゆらり」は、富士山の眺望を楽しむことができる「霊峰露天風呂」をはじめ、開放感抜群の「パノラマ風呂」などの湯舟がなんと16種類。富士山の麓、地下1,000mから湧き出る天然温泉を心ゆくまで楽しめます。

＜富士西湖温泉　いずみの湯＞
西湖の湖畔に佇む天然温泉の立ち寄り湯「富士西湖温泉　いずみの湯」は、西湖周辺のホテル系列の日帰り温泉です。ホテル系列だけあってロビーや大広間も備えた施設となっていて、ゆっくりとくつろげます。富士五湖のひとつ、西湖のほとりでひとっ風呂楽しんでみましょうか。

＜ふじやま温泉＞
「ふじやま温泉」は富士吉田ICのそばに建つ、延べ面積が約1,000㎡という大規模日帰り温泉です。とにかく広い純木造の浴場は、天井高も12mと高く、天然温泉の泉質も多種類の温泉がブレンドされた良質さを保っています。富士吉田ICから帰る際には、ぜひ立ち寄ってみましょう。

サンメドウズ清里スキー場から近い日帰り温泉

富士山と南アルプスを交互に眺めながら、八ヶ岳の青空の下を滑りきったあとの温泉。これは上手に楽しく滑ることができたご褒美ともいえそうです。家に帰る前に、こんなご褒美をいただかないわけにはいきませんね。そこで「サンメドウズ清里スキー場」の帰りに立ち寄りたい日帰り温泉を眺めてみましょう。

＜甲斐大泉温泉　パノラマの湯＞
美しい山々に囲まれた、標高1,147mの高原に位置する天然温泉「甲斐大泉温泉　パノラマの湯」。彼方に富士山を望む、その名のとおり絶景の大パノラマが特長です。露天風呂で満天の星を眺めていると帰りたくなくなるかも？。

＜アクアリゾート清里　天女の湯＞
「アクアリゾート清里　天女の湯」は、地下1,300mから汲み上げる源泉掛け流しの天然温泉です。泉質は肌ざわりの良いナトリウム、炭酸水素などを含む含食塩-重曹泉で、保湿効果が高く「温まる湯」、「美人の湯」として好評を博しています。

＜小海リエックス・ホテル＞
「サンメドウズ清里スキー場」から車で長野県側に40分近く走ったところに、標高1,450mの名湯「小海リエックス・ホテル」の日帰り温泉があります。このホテルのお風呂は、良質な源泉を贅沢にかけ流しする内風呂と、浅間山から佐久平まで見渡せる露天風呂で、心も身体も癒されます。

まとめ

首都圏から近いうえにアクセス抜群で、雪不足を知らない良好なゲレンデのスキー場があって、しかもその周辺には魅力満載で楽しめる日帰り温泉まである。そんな山梨の3つのスキー場を比べてみました。どこも素敵なので、今シーズン中に全部制覇するのもいいかも？そんな気になれる、魅力的なスキー場ばかりですね。

あまりよく知らなかったけど、山梨のスキー場の魅力がわかってきたね。

交通が便利なのは思っていたとおりだけど、雪も豊富で日帰り温泉まで楽しめるなんて、予想してなかったわ。

アフタースキーの施設もたくさんの中から選べるとすると、スキー場を含めてじっくりと検討しないとね。

交通手段とスキー場と日帰り温泉を選ぶのね。シーズン中に何回行けるか楽しみだわ！