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長年スキーに親しんだプレーヤーたちの間では、現在、オンピステ用とオフピステ用の板を2枚所有するのが「最先端」だとか。雪圧車で雪が均されたゲレンデを出て、ツリーランを楽しむのが今の気分。人の手が入っていないオフピステを滑るときには、やはりそれ専用の板が欲しいところ。まぁ、オンピステ/オフピステ両用の板もあるのですが、そこはこだわりで——。
<非圧雪ゾーンの流行 ツリーランが気持ちいい!>
現在、全国のスキーの熟練者たちは既にその面白みを味わい尽くしたゲレンデを出て、オフピステの板に履き替え、林の中へと滑り出していきます。いわゆる、「ツリーラン」が流行っているようです。圧雪されていない(できない)林道は、基本、パウダー状態。自然の姿が残った複雑な地形になっていて、天然の障害物である樹木をスイスイとすり抜けて滑っていくのが、最高に気持ちいい! とのことです。
とはいえ、ツリーランにはリスクもつきまといます。もっとも大きな危険は、誤って木に激突してしまうこと。それでなくても、ある程度以上のスピードを出して機嫌よく滑走していると、飛びだした木の枝が掠って、ウェアがスパンと切れることもあります。それがウェアならまだいいですが、もし顔なんかを掠めたらと考えると、結構怖いですよね。深雪に隠れた木の枝を引っかけてしまって、大転倒——そんな失敗も、大いにありえます。
すなわちツリーランは、ある程度障害物を避けて滑れるだけのスキルを身につけてから挑戦すべし、ということです。また、一般的な板ではふかふかのパウダースノーに対応できません。非圧雪ゾーンを滑るときには、ロッカー形状の板が良いと言われます。ロッカー形状とは、トップ、テールが逆に反った形です。新雪に埋もれない浮力と共に、確かなグリップ感もあるロッカー形状の板なら、リスクも最小限に留めてツリーランを楽しめます。
——そう、だから熟練スキーヤーたちは今、みんな従来の板は圧雪ゾーン用にそのまま使うとして、また新たにツリーラン用のスキーを買ったりしているわけです。冒頭でも触れた通り、両用の板も各メーカーから数多くリリースされていますが、所詮「ニコイチ」です。「二つの機能を併せ持つもの」って、結局、どう使っても微妙だったりしますよね。オフピステ用には、スキーに長く親しんだ人にだけわかる「違い」があるのです。だから彼らは(いくぶん自己満足的にも)、奥さんを説得して、新しい板を手に入れるのでしょう。
もちろん、初心者・中級者はツリーランのトレンドに流されることもありません。斜面をスーッと滑走するのもスタイリッシュですが、平面を歩くように滑る従来のクロカンスキーも、そのスタイル次第でお洒落に見せられます。
たとえば、板をクロスさせるように滑る、「ラピッドスケーティング」をマスターしましょう。しなやかな体重移動でスイスイと板を操作するその姿は、優美です。その実カンタンな走法でさり気なく熟練者ぶれる…というか、控えめにこなれた感じを演出できますよ。
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