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1月12日はスキーの日 歴史で紐解くスキーの発展と「今」

ゲレナビ 運営事務局

投稿日2017.09.13 更新日2020.12.02

何事も、その歴史を知ることで、理解や愛情が深まったりします。今ではスキークロスやモーグル、エクストリームなど、その種目も様々ですが、そもそもスキーはどのように生まれたのか?その歴史を振り返って、話のタネにでもしてもいいかもしれませんね。

<紀元前2500年頃からスキーがあった!?>
スキーの歴史というのは、元を辿るとかなり古いようです。なんと、すでに紀元前2500年頃の壁画に、スキーを履いた狩人が登場しています。ただ、スキーが技術として確立されたのは1800年代。歩く=「クロスカントリー」、飛ぶ=「ジャンプ」、滑る=「アルペン」の3つに分かれました。このうちゲレンデで発展したのが、「アルペン」というわけです。

「アルペン」とはすなわち競技スキーのことですね。回転、大回転、スーパー大回転、滑降、複合(滑降+回転)の項目があり、いずれも選手が一人ずつ同じコースを滑ってそのタイムを競います。それら競技スキーとは対照的に、ごく普通のスタイルでゲレンデを滑ることを「基礎スキー」と言い、ターンの質・スピード・合理性を競う大会もあります。

<「フリースタイル」の登場と発展>
1950年代に入ると、アメリカのプロスキーヤーの中で、アクロバットな要素を取り入れた「フリースタイル」が流行を見せ始めます。このトレンドは、スキー種目が多様化する予兆をはらんだものでもありました。そして、1979年には国際スキー連盟がフリースタイルを正式種目として認め、それ以降は「世界選手権」「W杯」も開催されるまでになります。

1992年に開催されたアルベールビル五輪で、正式種目となったフリースタイルは3種。空中での技術を競い合うエアリアル、コブ斜面を滑りながら途中でエアを行い、またターンと速度を競うモーグル、音楽に合わせて滑り、ジャンプやスピンを行う芸術性の高いバレエ。その後も続々と正式種目が追加され、スキークロス、ハーフパイプ、スロープスタイルなどが加わり、その一方でエアリアルとバレエは現在すでに競技が廃止されています。

<2000年代から始まった「フリースキー」>
国際スキー連盟の承認するフリースタイルスキーよりも、いっそう自由度(と危険度)が高いのがフリースキーで、これは2000年代から登場しました。中にはスロープスタイルやハーフパイプなど、五輪種目となった競技もあります。他にもゲレンデの外に出て天然の危険なコース滑ったり、山の急斜面を滑るエクストリームスキーという競技も出ています。

<現存する「山岳スキー」>
19世紀後半にノルウェーで広まったテレマークスキー、いわゆる「山岳スキー」。現代スキーの原型とも言われています。アルペン、クロスカントリーなどの競技としても発展しましたが、一時は忘れられた存在に。しかし1970年台からまた、クロスカントリー
のスキーで斜面を滑る方法として復活。板に靴がつま先だけ固定され、かかとが上がるというのがアルペンスキーとの大きな違いです。現代でもこの滑り方を楽しむ人も多いようです。

<2月24日はクロスカントリーの日>
ちなみに2月24日はクロスカントリーの日だそうです。1977年2月24日に原野・森林等にコースを設定して走る競技・クロスカントリー、統一ルールによる初めての大会がイギリスで開催されました。この日を記念して、2月24日はクロスカントリーの日と言われるようになりました。
ただし、クロスカントリーと聞いてどんな種目を想像しますか?皆さんの多くは、雪上でのスポーツを思い浮かべるでしょう。しかし意外かもしれませんが、本来クロスカントリーは野原、丘陵地、森林など自然の地形を駆け抜ける陸上競技で長距離種目なのです。

では、なぜ日本ではクロスカントリーがスキーと密着したイメージとして定着したのでしょう?それは、冬季オリンピックに行われる「クロスカントリースキー競技」の影響が大きいようです。
クロスカントリースキー競技が冬季オリンピックの正式種目として採用されたのは、1924年のシャモニーからです。マスコミではクロスカントリースキー競技を「クロスカントリー」と総称することが多いため「クロスカントリー」=「スキー競技」というイメージが定着したわけです。一般的な認知度でいえばテレビ放送のあるクロスカントリースキー競技の方が圧倒的です。

<1月12日はスキーの日>
日本におけるスキーの幕開けは、1911(明治44)年1月12日のこと、新潟県上越市高田ででした。この豪雪地帯にスキーを伝えたのがオーストリア=ハンガリー帝国軍のテオドール・エドラー・フォン・レルヒ少佐です。雪の上を歩く“かんじき”しか無かった時代に、スキーは雪国の生活そのものを一変させました。金谷山スキー場近くにある「日本スキー発祥記念館」では、スキー伝来にまつわる様々な歴史やスキー用具や技術の変遷を知る事ができ、レルヒ少佐の遺品なども展示されています。
レルヒ少佐を賞賛すべき点は、単にスキー術の教授に留まることの無く、現代に通じる「スキーツアーの楽しさ」や「雪上のマナー」を遺したこと。奥が深いです…。上越国際スキー場に訪れた際、こうした歴史に触れるのも一興かもしれませんね。

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