スキー 検定

徹底解説|スキー検定の種類や内容を解説!合格のための練習方法も紹介

ゲレナビ 運営事務局

投稿日2023.01.20 更新日2023.01.04

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スキーは初心者や子どもでも楽しめるウインタースポーツとして人気がありますが、そんなスキーにも検定があることはご存じでしょうか?

スキー検定にはレベルごとにランクが存在し、自分のスキーテクニックがどの程度なのかを知ることができます。

今回は、スキー検定について

  • そもそもスキー検定とは?
  • 種類と検定内容
  • 受けるための資格
  • 合格のための練習方法

を紹介します。スキー検定として一般的に知られているのは、「SAJ主催のスキー検定」でしょう。もしかしたら「バッジテスト」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、SAJのスキー検定に合格するとバッジをもらえることに由来しています。

この記事を読めばスキー検定に合格するためのコツを知ることができますので、最後までご覧ください!

 

スキー検定とは?

スキー 検定

SAJは「全日本スキー連盟」の英語名「Ski Association of Japan」の略称で、スキーおよびスノーボードの普及活動を行う公益財団法人です。そんなSAJが主催するスキー検定は大きく分けて4種類。

  • 子ども向けの「ジュニアテスト」
  • 初~中・上級者向けの「級別テスト」
  • さらに上級者向けの「プライズテスト」
  • 指導者を目指す「指導員検定」

それぞれレベルがあり、1~3名の公認検定員によりジャッジされます。「ジュニアテスト」、「級別テスト」は、SAJ公認のスクールで、当日申込でも受けることが可能です。2日を要する「プライズテスト」や、年1回実施の「指導員検定」については、より計画的な準備が必要となります。費用については、検定料、公認料のほか、会員登録料、事前講習料などテストの種類やレベルにより異なりますので、事前に確認してくださいね。

 

スキー検定の種類と内容

スキー 検定

「ジュニアテスト」「級別テスト」「プライズテスト」「指導員検定」の4種類についてレベルごとのテスト内容と合否基準を見てみましょう。なお1種目の満点は100ポイント。公認検定員3名で採点する場合は、3名の平均点が取得ポイントとなります。

ジュニアテスト

12歳以下(小学生以下)の子どもが受けるスキー検定です。6級から1級まで、数字が小さいほど難易度が上がります。ジュニアテストに関しては、加盟団体が要領を定めていますので、ここでは長野県スキー連盟の例を紹介します。

6級

  • プルークボーゲンで制動できる:緩斜面
  • 講習修了すると合格

5級

  • プルークボーゲンで大回りができる:緩斜面
  • 50ポイント以上で合格

4級

  • 初歩的な大回りができる:緩~中斜面
  • 55ポイント以上で合格

3級

  • 大回りターンができる:緩~中斜面
  • 60ポイント以上で合格

2級

  • ①大回りターンが連続してできる ②小回りターンが連続してできる :①②とも中斜面/ナチュラル※
  • 2種目で130ポイント以上が合格

※ナチュラルとは、整地後に人がある程度滑った一般的な滑走斜面のこと。

1級

  • ①基礎的なパラレルターン・大回り ②基礎的なパラレルターン・小回り ③フリー滑走:①②③とも中急斜面/ナチュラル
  • 3種目で210ポイント以上が合格

級別テスト

5級から1級まで、数字が小さいほど難しくなります。5~3級は1名の公認検定員が、2、1級は3名の公認検定員がジャッジ。初~中級レベルの方は5~3級辺りからスタートすると良いでしょう。検定ではスピードコントロール、体の荷重移動、斜面の対応力などがチェックされます。

5級

  • プルークボーゲン:緩斜面/整地
  • 50ポイント以上で合格

4級

  • プルークボーゲンによるリズム変化:緩中斜面/整地
  • 55ポイント以上で合格

3級

  • ①基礎パラレルターン ②シュテムターン:①②とも中斜面/整地
  • 2種目合計120ポイント以上が合格

2級

  • ①基礎パラレルターン・大回り:中急斜面/ナチュラル ②基礎パラレルターン・小回り:中斜面/ナチュラル ③シュテムターン:中斜面/ナチュラル
  • 3種目合計195ポイント以上が合格
  • 公認検定員は3名

1級

  • ①パラレルターン・大回り:急斜面/ナチュラル ②基礎パラレルターン・小回り:急斜面/ナチュラル ③パラレルターン・小回り:中斜面/不整地 ④総合滑走:急斜面/ナチュラル
  • 4種目合計280ポイント以上が合格
  • 公認検定員は3名

※1級は上記実技までに事前講習1単位を修了しておくことが必要です。

プライズテスト

級別テスト1級を取得したらプライズテストにチャレンジ可能です。プライズテストは、「テクニカルプライズテスト」「クラウンプライズテスト」の2種類。テクニカルプライズテスト、クラウンプライズテストの順に合格基準が上がります。

  • ①パラレルターン・大回り:急斜面/ナチュラル ②パラレルターン・小回り:急斜面/ナチュラル③パラレルターン・小回り:中急斜面/不整地 ④総合滑走:総合斜面/ナチュラル
  • 4種目合計テクニカルプライズテストは300点以上、クラウンプライズテストは320点以上で合格
  • 公認検定員は3名

指導員検定

指導員検定は、「公認スキー準指導員」「公認スキー指導員」の2種類です。講習単位43時間の養成講習を修了した後に、実技検定8種目(基礎課程4種目・実践課程4種目)と理論検定を受ける流れになります。理論検定は養成講習の内容をもとに出題され、実技検定はポジショニング、エッジング、スピードと回転弧のコントロール、バランス・リズム・タイミングなどを、3名の公認検定員がジャッジします。スキー技術だけでなく、人を教える能力も試されるということを覚えておきましょう。

検定内容

  • 基礎課程(4種目)の内容

①プルークボーゲン:緩斜面/整地 ②滑走プルークから基礎パラレルターンへの展開:緩斜面/整地 ③基礎パラレルターン・小回り:中急斜面/ナチュラル ④横滑りの展開:中急斜面/ナチュラル

  • 実践課程(4種目)の内容

①シュテムターン:中急斜面/ナチュラル ②パラレルターン・大回り:急斜面/ナチュラル ③パラレルターン・小回り:中急斜面/不整地 ④総合滑走・リズム変化:総合斜面/ナチュラル

合否基準

  • 実技検定(基礎4・実践4、計8種目)

「準指導員」は合計600ポイント以上、「指導員」は合計640ポイント以上。ただし「準指導員」は75点以上、指導員は80点以上を基礎・実践それぞれ3種目以上とらなければならない

  • 理論検定

200ポイント中120ポイント以上

※実技検定、理論検定ともに基準点クリアで合格となります。

 

スキー検定を受けるための資格

スキー 検定

各検定ごとの受験資格を、確認しておきましょう。

ジュニアテスト

12歳以下(小学生以下)が受験できます。

級別テスト

年齢制限はなく、希望する級から受けることができます。ただし1級については2級取得者で、SAJ登録会員でなければなりません。さらに事前講習を修了しておく必要があります。なお事前講習修了証は年度内有効なので、再チャレンジも可能ですね。

プライズテスト

年齢制限はありませんが、受験する年度に会員登録が必要です。テクニカルプライズテストは級別テスト1級を取得していること、クラウンプライズテストはテクニカルプライズテストを取得していることが必須条件。また各プライズテストは事前講習2単位・4時間を修了しておく必要があります。なお事前講習修了証は、年度内有効です。

指導員検定

公認スキー準指導員テスト

①SAJ登録会員で満18歳以上(受験年度の4月時点)②前年度までに、級別1級もしくはプライズを取得した方③養成講習修了証を持つ方(基礎理論・指導実習は2年間、実技実習は受験年度のみ有効)

公認スキー指導員テスト

①SAJ登録会員で満21歳以上(受験年度の4月時点)②公認スキー準指導員資格を取得してから、満2年以上資格を保持していること③養成講習修了証を持つ方(3年間有効)

なお、準指導員資格がなくても、競技会などの成績により推薦で指導員検定を受験できるケースもあります。

 

スキー検定合格のための練習法

スキー 検定

スキー検定合格を目指すなら、しっかりとポイントを得るために必要なポイントを抑えて練習しましょう。

 練習法① シュテムターン

シュテムターンは、山側から板をV字に開き出し、体重移動を行いながら谷側の板を引き寄せて行うターンです。検定ではターンの流れがスムーズかチェックされます。V字に開き出すタイミングでポールをついてターンのきっかけをつくり、板を引き寄せつつ滑らかにエッジを切り替える練習をしましょう。シュテムターンは、上級者でも難しい斜面を乗り切る際に必要な基本技術。地道に練習してしっかりと身につけてくださいね。

練習法② 大回り

安定した大回りをするポイントは、体のポジショニングです。大回りでは雪面とエッジの接地面が少なくなるので、滑りが不安定になりがち。スピードに負けずに両板のエッジの角度を揃えるのもポイントのひとつです。体が常に中心にくるようなポジショニングを心がけて練習しましょう。

練習法③ 小回り

小回りでは体の軸が真っ直ぐになるように、膝を柔らかく全体のバランスをとることを心がけます。うまく行かないときは、ポールを短く持ってリズムカルについてみてください。重心が低くなり、体の軸をつくる感覚が覚えられます。また上半身をひねり過ぎないように、左右ともきれいな弧を描くことを意識して練習してみましょう。

練習法④ 不整地

不整地の検定ではコブの小回りがチェックポイントになります。コブを超えるときの減速など、スピードコントロールができるように練習します。また不整地ではつい下を向きがちですが、視線を落とさないように心がけることが大切です。検定では最後まで滑り切らないと採点されませんので、滑り切れるように練習を繰り返して自信をつけましょう。

 

スキー検定で自分のレベルを知ってさらにスキーを楽しもう

スキー 検定

今回はスキー検定について紹介しました。内容をまとめると以下のとおりです。

  • SAJが主催している検定は大きく4種類
  • それぞれのテストにランクが存在する
  • 公認検定員のジャッジに合わせた練習をしよう

スキーは自分が楽しければそれが最高です。しかしある程度滑れるようになると、自分のレベルがどの程度なのか知りたくなりますよね。少しでもカッコよく滑れば、さらにスキーの楽しさが倍増します。今回紹介した内容を参考に、ぜひスキー検定にチャレンジしてみてください!

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