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子どもは転んで、服を汚して成長していきます。小さな怪我で大袈裟に騒いだり、ちょっとドロドロになって帰ってきたくらいでいちいち叱りつけているようでは、それも親としてどうでしょうか。ゲレンデでは特にそうで、転倒しない子はいませんし、怪我だってします。そんなときもあまり過保護にならず、距離を取って子どもを見守りたいものです。
1つ約束させておきましょう。「転んだら、自分の力で起き上がって、端っこの方に寄りなさい」と。「他の人の迷惑になるし、あなたがケガをすることにもなるからね」そう言えば子どもも納得します。すいすいと滑れるようになっても転倒時にうまく振舞えるようにならなければそれは本当の「上達」とは言えないので、よく言い聞かせておきましょう。
しかし、子どもが起き上がれないくらい痛がっている場合には、すぐにスキー場のパトロールを呼んであげてください。捻挫くらいであれば、それこそ雪で冷やせばだんだんと痛みは引いてきますが、病院に行った方がいいと言われたら、その通りに。子どもがケロッとしていても頭を打っている場合にはすぐに症状が出ないのですが、慎重を期すならやはりすぐに病院に診せるのがベストでしょう。いずれにせよ、1週間程度はよく様子を見ておく必要があります。
<キッズのスノボーデビュー前に抜かりない「風邪予防」を>
ボードの初心者は、とかくよく後になって風邪をひくと言われます。まだ免疫機能が十分でなく、体温調整も苦手な子どもなら、一層そのケアは怠れません。といって、とにかく厚着させればいいということでもなく、まだ雪上で自在に動けるわけでもない子どもをブクブクと着膨れさせると、身体が動かしにくくなって転倒——無残な怪我をも招きます。ではどのように、ゲレンデでの風邪を予防すればいいのでしょうか?
<要所をきちんと温めて体温を保つ>
上で触れた通り、初心者の子どもは、運動しやすい恰好でないとちょっとした斜面でも転倒した状態から起き上がれないことがあります。雪上を転んだ状態でジタバタするとアッという間に体温が奪われ、風邪の原因になります。
何も、全身を分厚く防護することはありません。要所を押さえて温め、風邪の危険から我が子の身を守りましょう。まず肝心なのは、「首元」。雪が降っている状況ではウェアの襟ぐりから雪片が入ってきて首筋を通る動脈を冷やします。そうなると全身の体温が下がりるので、ネックウォーマーは必須。子どもが嫌がるなら、ハイネックの下着を着せます。
それから、足元です。つま先が冷えると、やはり全身に冷気が染みてくるので、スキー用の厚手の靴下を履かせてあげましょう。休憩中に取り換えることを考え、2枚程度予備を持っていくのが理想的です。
<綿素材のアンダーウェアは避ける>
子どもには普段からなじんだロンTにトレーナーを重ね着させ、その上からウェアを着せておけばいいだろう——という感覚のご両親も多いのではないでしょうか。ダメです。それでは風邪をひいてしまいます。乾燥時には温かく汗の吸収も良い綿ですが、一度濡れると乾きにくいという短所があります。濡れた下着はグングンと体温を持っていくので、綿素材は汗を掻く雪上スポーツには適しません。
もちろん、汗をかけば着替えればいいだけのことですが、ちょっと滑れるようになってくると、子どもも夢中になります。「一旦着替えようね」と言っても面倒臭がるので、最初から温かく乾きやすい化学繊維の下着を着せておくのがベストです。それにも予備があるに越したことはありませんが…。
<ヒートテックだけでない化学繊維肌着>
ちょっと近くのスーパーの衣料品コーナーを覗けば、ヒートテックよりも安い値段でそれっぽい化学繊維の肌着が販売されていたりもします。「うーん、これはどうかな」と思ったら、「吸湿性」「速乾性」「保温性」の3つが備わっているかどうか、タグを見てチェックしましょう。子どもは「動きやすければなんでもいい」という感じなので、肌着の具体的なスペックに関しては、大人が見てやる必要がありますね。「わざわざ専用のものを買う必要もないか」と思っても、その化学繊維の肌着、何も雪山だけでなく普段から使えばいいので、もし綿の下着しかないという状況なら、ぜひ子どものために買ってあげてください。
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