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世界トップクラスのパウダースノーを誇り、日本だけでなく世界中にファンの多いリゾート地であるニセコ。アウトドアだけでなく、温泉や食事など観光名所もたくさん。今回はそんなニセコの魅力をご紹介します。
今年のスキーは北海道に行こうと思ってるんだ。
わあ、いいね!北海道のスキー場は雪質もよくて景色もよくて最高だよ。
そうだよね。でも、北海道って広くてスキー場もたくさんあって迷っちゃうな……おすすめはある?
それならニセコはどうかな?広くてたくさん滑れるしアクティビティも豊富だよ!
ニセコか!世界的にも有名だよね。どんなところなの?
よーし、今回はニセコについて詳しく教えちゃうね。
ニセコは、東側の羊蹄山と北側のニセコアンヌプリを含むニセコ連山を望むリゾート地です。羊蹄山とニセコ連山はそれぞれ国定公園に指定されており、豊かな自然に恵まれた地域です。
「ニセコ」とは、アイヌの言葉で「切り立った崖」という意味です。また、「ヌプリ」とはアイヌ語で「山」という意味で、「ニセコアンヌプリ」とは「切り立った崖とその下に川がある山」という意味になります。
ニセコは通年を通して観光リゾート地として人気があり、夏には登山やトレッキング、サイクリングやカヌー、ラフティング、釣り、気球などなど、たくさんのアウトドアやスポーツを楽しむことができます。
周囲には宿泊施設も充実。簡易的な素泊まり施設から個性的なペンションやコテージ、そしてゆったりくつろげるリゾートホテルまで、多様な宿泊先を選ぶことができます。
さらに、点在する温泉では日帰り入浴ができる施設が多いので、様々な泉質を楽しむことができます。
また、ニセコは道内でも有数の農産物の産地。冬に降る雪が春になると溶けて大地を潤し、たくさんの恵みを育んでいます。ニセコは古くからじゃがいもの産地として知られていますが、近年では品質の良い米やメロン、アスパラ、トマトなど様々な農作物を収穫しています。
周囲のレストランやホテルでは、腕によりをかけて料理されたその自慢の特産品を食べられます。
ニセコは通年通して遊べるリゾートですが、なんといっても冬のシーズンが一番人気です。冬のニセコの魅力といえば、その雪質がまず挙げられるでしょう。日本海から吹き付ける北風が、山を越える際に乾いた雪となって大量に降り積もるのです。上質なパウダースノーが降る地域として世界中に知られ、施設も充実したスキー場も多数存在しています。
そしてスキー場のコースもバリエーション豊か。広々した緩斜面から非圧雪ゾーンまで、どんなレベルの人でも楽しめる多彩さで、スキーやスノボの未経験者からエキスパートまで人気があります。
また、スキー場から羊蹄山やニセコアンヌプリを望む景色は、まさに絶景。極上の雪と自然を求めて、国内外からたくさんのスキーヤーやボーダーが集い、楽しんでいるのです。
冬のニセコはスキー・スノボだけではありません。冬に遊べるアクティビティは実に多彩で、雪の上を歩いて散策するスノーシューツアーはもちろん、スノーモービルで雪山を駆け回ったり、ゴムボートに乗ってスノーモービルに引っ張られるスノーラフティングなど、エキサイティングな楽しみ方もできます。
ファミリーにはトナカイが引いてくれるそりに乗れるトナカイぞりも人気。また、雪と氷で作る家「イグルー」作りの体験もでき、小さなお子さまでも雪山の楽しみを存分に味わえます。その他、雪景色を楽しむ冬の川下りやバックカントリーツアーなどなど、例えスキーやスノボに飽きても、遊び尽くせないくらいのバラエティ豊富なアクティビティがそろっています。
標高1,308mを誇るニセコアンヌプリの裾野に広がるのが広大なスキーエリア「ニセコユナイテッド」です。ニセコユナイテッドとは「ニセコHANAZONOリゾート」「ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ」「ニセコビレッジスキーリゾート」「ニセコアンヌプリ国際スキー場」という4つのスキー場の総称で、羊蹄山を望む絶景のなか、上質なパウダースノーを楽しめる一大スノーリゾートとして人気を博しています。
ニセコユナイテッドにある4つのスキー場は、共通のチケットで自由に行き来もでき、楽しみ方はその人次第。全国に先駆けて滑走者の自由を尊重した「ニセコルール」を設けて、上級者にはゲレンデ外のバックカントリーも解放しています。また、2020年にはスキーアジアアワードにおいて、日本のベストファミリースキーリゾートにも選ばれるほど、小さな子ども連れにも人気。国際的に高い評価を得ているスクールが多数あり、キッズパークやアクティビティも豊富です。
まさにレベルを問わず誰もが楽しめるスノーリゾートである、ニセコユナイテッド。それでは、各スキー場がどんなところか、それぞれ詳しくみていきましょう。
ニセコユナイテッドの東側に広がるのが「ニセコHANAZONOリゾート」です。全体的に傾斜は緩やかでコース幅も広いので、初級・中級者に人気のスキー場。ロングランコースが充実しており、ビギナーでもクルーズ気分が楽しめます。初心者向けのコースにはフードつきの動く歩道もあり、リフトに慣れない人でも安心して滑ることができます。
エキスパートには非圧雪のパウダーゾーンやツリーランコースなどがおすすめ。他では味わえない上質な雪を存分に楽しむことができます。
北海道内最大級の「HANAZONOパーク」では、バンクやキッカーなど様々なアイテムがならび、次のステップへ技を磨くことができます。初級者向けのミニパークもあるので、パークデビューにもぴったりです。
キッズ向けの施設も充実しており、チュービングの専用エリアや室内遊技場もあり、雪遊びに飽きても思いきり遊ぶことができます。
2021年からはゴンドラも新設され、ますます稼働率がアップしています。
名称 | ニセコHANAZONOリゾート |
コース | コース8本・リフト3本・最長滑走距離4,550m |
レベル | 初・中級者向け |
アクセス | [車]新千歳空港より国道276号線経由で約150分 [バス]約180分 |
立ち寄り入浴 | なし |
ニセコユナイテッドのなかでも最大規模のスキー場が「ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ」です。ゲレンデの総面積は135haもあり、コース数も30本とバリエーションが豊富。特に初級・中級コースは数が多く、緩斜面で幅が広いので、ゲレンデデビューや上達に最適なコースがそろいます。上級者には山頂近くの非圧雪エリアやツリーランも人気です。
またスクールプログラムも充実しており、キッズレッスンから級取得のスクールまで豊富。プライベートレッスンやグループレッスンなど自分に合ったレッスンを受けることができます。その他、朝一番のパウダーレッスンやネイチャーハイキングなど変わり種のレッスンも用意されており、ここでしかできない体験ができます。
ゴンドラなども最新の設備が揃っており、高速で一気に山頂まで上がれるので、思う存分滑れます。
ふもとにはレストランやカフェ、バーやショップなども充実しており、合間の息抜きも楽しめます。ホテルや温泉、コンドミニアムなどアフタースキーの過ごし方も選択肢が充実しています。
名称 | ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ |
コース | コース30本・リフト15本・最長滑走距離5,300m |
レベル | 初・中級者向け |
アクセス | [車]新千歳空港より国道276号線経由で約150分 [バス]約 180分 |
立ち寄り入浴 | 湯元ニセコプリンスホテルひらふ亭 |
「ニセコビレッジスキーリゾート」は縦長のレイアウトが特徴のスキー場。斜度があり、滑り応えのある斜面が多く、特に中級・上級者たちから人気のスキー場です。特に非圧雪コースに定評があり、原生林を縫って滑る林間コースが人気。国内屈指の長さのパウダークルージングを存分に満喫できます。
ゲレンデの下部には初級者でも楽しめる緩斜面コースもあり、ゲレンデ周辺には子どもも楽しめるアクティビティが豊富なのも人気の理由。スノーラフティングやスノーモービルで雪の上を駆け回ったり、スノーシューツアーやトナカイそりなど、長期間の滞在でも飽きずに雪山を遊び尽くせます。
複数のリゾートホテルがゲレンデに直結しているのも魅力的。滑り疲れたらすぐにゆったりとくつろぐことができますよ。近くには複合施設の「ショッピング&ダイニングエリア」があり、ショップやレストランが軒を連ねています。日本の伝統的な町屋建築がコンセプトの外観は、雪景色に映えること間違いなし。食事に買い物に、楽しいひとときを過ごせます。
名称 | ニセコビレッジスキーリゾート |
コース | コース30本・リフト8本・最長滑走距離5,500m |
レベル | 中・上級者向け |
アクセス | [車]新千歳空港より国道276号線経由で約120分 [バス]約180分 |
立ち寄り入浴 | ヒルトンニセコビレッジ |
ニセコアンヌプリの西端に広がるのが「ニセコアンヌプリ国際スキー場」。ニセコユナイテッドのなかでも地元のスキーヤーにも人気のスキー場です。愛される秘密は、レベルを選ばず誰もが楽しめるスキー場であり、ファミリーや初心者でも気軽にパウダースノーを楽しめること。広大なコースは見通しがよく、ゲレンデ構成もシンプルで分かりやすいので大人数でも安心して楽しめます。レッスンなども充実しているので、長期滞在してレベルアップしたい人は受けるのがおすすめ。ふもとにはキッズそりコースも用意されているので、小さな子どもも雪遊びを楽しめます。
山頂付近には非圧雪コースが充実。アンヌプリゴンドラで10分ほどで一気に山頂付近まで上がることができます。また、ニセコユナイテッドのなかではバックカントリーへのゲートが一番多く設置されており、手付かずの林のなかを思う存分滑ることができます。
羊蹄山を眺めるのにもニセコユナイテッドのなかでこちらが一番のロケーションです。晴れた日には、堂々とした姿の羊蹄山をバックにカッコ良く滑る写真を撮ることができますよ。
名称 | ニセコアンヌプリ国際スキー場 |
コース | コース13本・リフト5本・最長滑走距離4,000m |
レベル | 初・中級者向け |
アクセス | [車]新千歳空港より国道276号線経由で約120分 [バス]約180分 |
立ち寄り入浴 | ニセコアンヌプリ温泉 湯心亭 |
ニセコアンヌプリ国際スキー場の隣にあるのが「ニセコモイワスキーリゾート」です。大きな1枚バーンに3基のリフトと、ニセコユナイテッドと比べると小規模ですが、楽しめるポイントが各所にちりばめられています。特に雪質の高さは有名で、午後でもパウダースノーが楽しめます。
また、クワッドリフト1本でサイドカントリーにアクセスできるのが魅力のひとつ。木々の間を滑り降りるエキサイティングを、長時間山頂までのゴンドラなどに乗らずとも楽しめるのです。そのため、プロスキーヤーも好んで滑りに来るスキー場です。雪の降った翌朝などは、ふかふかのパウダースノーを楽しみに、たくさんの上級者たちが訪れます。
メインのバーンは道内でもトップクラスの開放感。とにかく広く、滑っていて気持ちのいい斜面です。見晴らしがいいので初心者でも安心して滑ることができます。
名称 | ニセコモイワスキーリゾート |
コース | コース8本・リフト3本・最長滑走距離2,800m |
レベル | 初・中級者向け |
アクセス | [車]新千歳空港より約120分 |
立ち寄り入浴 | ニセコアンヌプリ温泉湯心亭 |
ニセコ連峰の最西端にあるのが、日本海を一望できる「IWANAI RESORT」です。以前は「ニセコいわない国際スキー場」の名前でオープンしていたので、こちらの名前で知っている人もいるかもしれません。標高1,086mの岩内岳の北斜面ゲレンデから、日本海と積丹半島のパノラマビューを楽しめます。
こちらのスキー場で有名なのがキャットツアー。キャットと呼ばれるグラスキャビン付きの雪上車で山頂まで運び、整備されていないゲレンデを滑り降りるというもの。パウダースノーを一日中堪能できると好評です。経験豊富なガイドが、その人のレベルやその日の天候に合わせたベストな地形に案内してくれるため、どんな人でも安心してキャットスキーを楽しむことができますよ。
名称 | IWANAI RESORT |
コース | コース3本・リフト1本・最長滑走距離3,200m |
レベル | 初級者向け |
アクセス | [車]札樽道 [バス]JR小樽駅よりバスとタクシーで110分 |
立ち寄り入浴 | いわない高原ホテル |
ファミリーでのんびり楽しみたいなら「倶知安町旭ヶ丘スキー場」がおすすめ。コースがなだらかで、他のスキー場に比べると人も少ないため、初心者でもゆっくり自分たちのペースで楽しめます。町営なので料金も安く、市街地からも2kmほどとアクセスもいいので地元民にも人気なローカルスキー場です。そり専用コースもあるので、まだスキーやスノボデビューには早い小さな子どもでも雪遊びを楽しめます。
リフトは1本だけと規模は小さいですが、積雪量は他のニセコのスキー場に劣らず多く、羊蹄山も見えるのでニセコの絶景を楽しむことができます。コースはコブこそないものの、中間部に最大30度の急斜面もあり、中級者以上もしっかり楽しむことができます。自分のペースで練習したい人や、喧騒から離れてのんびり雪山を楽しみたい人にもおすすめのスキー場です。
名称 | 倶知安町旭ヶ丘スキー場 |
コース | コース2本・リフト1本・最長滑走距離560m |
レベル | 初級者向け |
アクセス | [車]札樽道札幌北ICより約120分 [電車]JR函館本線倶知安駅より徒歩約15分 |
立ち寄り入浴 | くっちゃん温泉ホテルようてい |
「ふきだし公園」は羊蹄山のふもとから湧き出るおいしい水を飲める場所。1985年に当時の環境庁により、名水百選のひとつに選定され、公園として整備されました。
公園内は大自然に囲まれ、夏場でも空気がひんやりとしてマイナスイオンの癒しの空間になっています。公園の奥には湧き水が勢い良く吹き出しており、自由に汲んで飲むことができます。一日に約30万人分の生活用水に匹敵する、約8万トンもの豊かな水が湧き出ています。この湧き水は、羊蹄山に降った雨や雪が長い時間をかけて地下に浸透して出てきたもので、口当たりがまろやかでおいしいと評判です。
公園は道の駅「名水の郷きょうごく」に隣接しているので、車でのアクセスも便利です。道の駅では名水で淹れられたコーヒーを飲むこともできますよ。
ニセコ連山の高地750mに位置する、道内有数の秘湯「五色温泉」。周囲はダイナミックな山々の景観が望め、ウィンタースポーツで冷えた体をゆっくりとほぐしてくれます。
「五色」の由来は、泉質が5種類もあるからとも、硫黄が混ざって湯の色が日によって五色に見えるからとも。マグネシウムやナトリウムなど天然の栄養をたっぷり含んでいるお湯は滑らかで肌にやさしく染み渡ります。地底から涌き出たばかりの源泉100%のお湯に浸かることができ、開放的な露天風呂からは雄大な自然を楽しめます。硫黄を含んだお湯は透明で、ゆっくり浸かればしっとりとした美肌になること間違いなし。日帰り入浴もやっているので、スキーの帰りに体の疲れを癒すこともできますよ。
羊蹄山を望むニセコの大地に広がるのが「ニセコミルク工房 高橋牧場」です。土作りから牧草の管理、牛の飼育をし、製品ができるまでこだわりをもって作られています。ニセコのきれいな水と空気、大地の恵みを大事にして作られた新鮮な牛乳を飲むことができます。
しぼりたての牛乳を使ったチーズやヨーグルト、バームクーヘンなどそれぞれの工房も併設されており、手作りアイスクリーム体験も人気です。お土産には、サクサクの皮にとろーりクリームが入った「こだわりシュークリーム」や、牛乳のやさしい香りのする「お乳かすていら」が人気。併設されたレストランでは、工房で作られたチーズを使ったピザや地元の新鮮野菜をふんだんに使ったおいしい料理も食べられます。
国道5号線沿いにある道の駅「ニセコビュープラザ」は、全国道の駅ランキングでトップ3に入る人気の道の駅。こちらで有名なのが直売会。新鮮な地元野菜を手軽にたくさん買えることで、お土産に人気です。施設ではソフトクリームやコロッケなどご当地グルメを食べることもできます。道の駅からも羊蹄山を望めるロケーションで、写真映えもばっちりです。
近くには、ニセコに縁の深い作家・有島武郎を紹介する「有島記念館」が。有島の父が開拓した旧有島農場跡にあり、その足跡と作品を、約600点の展示品と共に紹介しています。「カインの末裔」「生れ出づる悩み」などの代表作には作中にニセコが登場します。展望台からは羊蹄山やニセコ連山を一望できる、隠れたビュースポットになっています。
2012年のミシュランガイドで、ビブグルマン(割安でありながらコストパフォーマンスの高いお店)に選出されたのが「手打蕎麦 いちむら」です。黒と赤のモダンな外観の建物で、行列もできることが多い人気店。厳選したそばの実を、契約農家から直接仕入れ毎日自家製粉し、ニセコの天然水で打ったそばはまさに一級品。カツオやサバなど5種類の節から引いた出汁は、そばの美味さをひきたてています。
食事のテーブルも雰囲気がありますが、運が良ければテラス席で食事ができることも。店内の奥にあるテラス席からは裏手にある茂みや小川を眺めることができ、気候のいい春や夏は特におすすめ。そして秋には紅葉も楽しめます。
ニセコは国内でも屈指の上質な雪が降り、雄大な自然のなかでウィンタースポーツを思いきり楽しむことができます。4つの個性的なスキー場が集結したニセコユナイテッドだけでなく、ニセコには魅力的なスキー場や観光スポットがたくさん。温泉や美食もたっぷり楽しめます。
ぜひ今シーズンは思いきってニセコに滑りに行ってみてください。
一口にニセコといっても、とても広大なエリアなんだね!
大自然に囲まれたエリアだから、アクティビティにもぴったりだよ。
スキー場も雪質が良さそうで、早く滑ってみたいなあ。
周りの観光スポットや温泉も忘れずに楽しんでね。
よーし、今シーズンはちょっと長い休みを取ってニセコに行くぞ!
スキーも旅行もたっぷり満喫しちゃいましょう!
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