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スキー場までのアクセスにはいくつか手段がありますが、その中でもマイカーは(それが雪道仕様となっていれば)いろいろとラクです。ただし、あるいは車にとっても未知の寒さの中を走る前には、ちょっとしたメンテナンスも必要。次に挙げる8のチェックポイントは、決して見逃せません。安全にゲレンデに向かうためにも、確認しておきましょう。
<マイカーでゲレンデに向かう前の8の確認事項>
1)エンジンオイルを確認
ボンネットを開けてみてください。教習所では必ず教わったはずですが、必ずどこかにオイルレベルゲージというものが付いています。エンジンオイルの量、そして質をチェックするためのものです。急激な温度の変化に晒されるエンジンを守るのが、オイルです。以前オイル交換をしたのは、いつだったでしょうか? 大体5000キロごとの交換が理想とされますがその間にも量は減り、足りなくなるとエンジンが焼きついて終了です。「いつ替えたか思い出せない」という人は、必ず近くのカー用品店などに持ち込み交換しましょう。
2)オートマチックフルードを点検
略してATFとも呼ばれるこの液体は、エンジンの力をタイヤに伝える大切なもの。滅多に減ることもないのですが、5年以上は交換していないようであれば、確認しておくべきでしょう。あるいは以前洪水などで床下浸水を経験している車は、ATFに水が混入している場合もあります。そうなると危険も起こり得るので、心当たりのある方はディーラーまで。
3)バッテリーの液量チェック
雪道でもっとも悲鳴を上げやすいのがバッテリーです。クーラーも音楽もガンガンという状態で寒い山道を走っていると、突然のバッテリー切れに襲われることがあります。蓋を開けて自分で確認することもできますが、確認したからといって素人ではどうにかできることでもないので、やはりカー用品店などに任せてしまうべきでしょう。その直前まで何の問題もなかったバッテリーも、ゲレンデのホテルに泊まって翌朝、エンジンをかけようとしたら「突然死」することもあります。こうなると最悪なので、事前に必ず確認を…。
4)クーラントの「水」の量
過熱したエンジンを冷やすためには、当然、エンジンを冷やす液体が必要です。それがラジエータークーラント、一般的には「水」と言われたりするものですね。リザーバータンク内のゲージがHIとLOの間にあるか、必ず「エンジンが冷えている状態」で確認してみてください。もちろん、クーラントに補充する「水」は一般的な水ではなく、−30°でも凍らないような特別な液体です。補充する際には、専用のものを注ぎ足してくださいね。
5)ウィンドウォッシャー液を満タンにする
雪道を走るときには前の車が跳ねあげた泥や雪でとにかくフロントガラスが汚れます。その汚れを落とすために頻々とウィンドウォッシャー液を使うことになるので、必ず満タンに補充しておきましょう。ただ、この液体もいろいろで、想定される気温によって水との配合率を決めるわけですが、関東地方のディーラーで普通に「ウィンドウォッシャー液を補充してください」と言うと、零度前後で凍るような濃度に調整されたりします。「今度雪道を走るので」と一言付け加えて、零下でも凍らないような設定にしてもらいましょう。
6)ワイパーブレードを冬用に交換
通常のワイパーブレードというのは、フロントガラスに氷が張り付くことを想定した作りとなっていません。シーズン中に何度かスキー場に行くつもりなら、冬用のワイパーブレードに交換した方がいいでしょう。冬用のワイパーブレードとは言っても、夏でも使えるのでそこは気になさらず。消耗品なので、長いこと変えていない人はこの機会にどうぞ。
7)スタッドレスタイヤは必須
このご時世、チェーンというのは時代遅れです(必需品ではありますが)。やはり雪道を走行するときにはスタッドレスタイヤが必須でしょう。ここをケチって普通のタイヤでスキー場に向かうのは自殺行為です。ただし、スタッドレスなら絶対に滑らないかと言えば、そうでもありません。4WDでも何でも、タイヤが空転して滑ることはあります。そして滑ったが最後、大型で重量の重い四輪駆動車はなかなか制御が効きません。致命的な危険を避けるためには、急発進、急ブレーキ、急ハンドルはしないという心がけが何より大事。
8)チェーンは必ず持っていく
最新のスタッドレスを履かせていても、チェーンはやはり必要です。深すぎる新雪、あるいはすっかりと凍結した上り坂では、スタッドレスタイヤでも歯が立たないということもあります。金属タイプかゴムタイプか、これはお好みですが、あまり安すぎるものではダメです。スムーズに着脱できて、ちゃんと使い物になるレベルのものを、カー用品店で見繕ってもらいましょう。そして購入後には、事前に、着脱の練習もしておいてください。
*氷解スプレー、お湯も持参する
車に直接関係するところではざっと上の通りですが、その他にも雪道をマイカーで走行する上で忘れたくないものがあります。それが氷解スプレー、またはお湯です。本当はスプレーが理想的ですが、それがなくても携帯用の魔法瓶でお湯を持っていくとドアが凍ったときに重宝します。鍵穴が凍って鍵が入らないときにも、お湯で溶かせばいいでしょう。
長距離ドライブはただでさえ神経を削りますが、それも雪道、ワインディングロードなどの難しい要素が組み合わさると、疲れも尋常ではありません。マイナス20度も下回る厳しい環境は、車にとっても非日常です。安全に、楽しく行って帰ってこられるように、必要ならば仲間とお金も出し合って、きちんと愛車の各部をメンテナンスしてあげましょう。
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