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今回は、ちょっと趣向を変えて、ご存知「ガーラ湯沢」にまつわる豆知識を紹介します。
唐突ですが、、、新幹線と在来線は軌道が違うので、直通運転ができません。そのために、在来線とは別に駅を作るというケースが多々見られます。たとえば、新大阪駅では、新幹線の開業時には在来線の駅がありませんでしたが、後からわざわざそこに、在来線の新駅が設置されました。
しかし、中には在来線が通らない新幹線専用の駅もあります。たとえば、東海道新幹線の岐阜羽島。山陽新幹線の新神戸。東北新幹線の水沢江刺、白石蔵王。上越新幹線の上毛高原、長野新幹線の安中榛名。このあたりは、どれも新幹線専用の駅となっています。
上のような新幹線の専用駅は、あくまで、駅と駅との中間地点にあります。本来なら、並列する在来線のすぐ近くに駅を作りたかったものですが、それぞれの距離が遠すぎるために、ぽつんと独立したようなかたちで設置されたわけです。
上越新幹線のガーラ湯沢駅も、そんな新幹線専用駅の1つです。ところが、実はこの駅には、他の新幹線専用駅とは違った特徴があります。それは、冬季のスキーシーズン中にしか新幹線が停まらないこと。全国の新幹線の中でも唯一の“臨時駅”なのです。
隣の越後湯沢駅との間は、実に、わずか1.8キロしかありません。しかも「冬季限定」というのだから、何もそんな駅を作る必要もなさそうなものですが、JR東日本としては、そうせざるをえない事情がありました。ビジネス上の意味で、ガーラ湯沢駅が必要とされたのです。というのも、この駅で降りる人のほとんどは、ガーラ湯沢スキー場の利用客。そして、このガーラスキー場を作ったのは、他でもないJR東日本です。すなわち、JR東日本としては、自社のスキー場に利用客を呼び込むために、どうしても新幹線専用駅を作らなければならなかったのです。
もともと、ガーラスキー場は、ちょっとした思いつきからできたと言われています。国鉄が民営化され、JRとなるときに、基地のある保守要員が、突如、「ここにスキー場を作ったら儲かるんじゃないか?」とひらめいたのだとか。そのアイデアがすーっと上まで通って、ただちにスキー場の建設が始まりまったという逸話が残っています。
さすがにスキー専用駅だけあって、ガーラ湯沢駅は、まさしくゲレンデへの玄関口そのものとなっています。駅を降りると、すぐ前にゴンドラがあり、スキー場へと直行できるのです。そんな単純明快なスキー場だけあって、毎冬、連日の賑わいを見せています。ただし厳密には、ガーラ湯沢駅は運行速度などが新幹線の要件には合わないので、扱い上は在来線・上越支線の駅となっています。
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