最近、スキー・スノボーには「バスツアーで行く」「日帰りスキーで行く」というスタイルが若者たちの間でも主流になってきています。車を借りてみんなでワイワイというのもいいですが、スキーバスにはなんといっても大きな「格安」という魅力があります。ゲレンデに向かうバスにも朝発と夜発の二種類がありますが、現在、より人気が高いのは、どちらかというと朝発のようです。

朝発のバスは、基本的に近郊のゲレンデに向かって日帰りで遊ぶというツアーで、往復バスとリフト券までついてきて、最安4000円前後〜あるのだから驚きです。雪の上で遊べる時間は6〜7時間と、限られたものになりますが、それくらいあれば十分でしょう。とにかく安いので、一度行ってみて感じが良ければ、１シーズンに何度も行くこともできます。

その他にも、朝発の日帰りバスツアーが選ばれる理由として、「夜行と比べるとラク」という声も多く聞かれます。車中泊をすることになる夜発のバスは、乗り物の中では眠れない人にとっては、ちょっとした苦行です。もちろん、夜発のバスツアーにも、現地で思う存分滑れるというメリットはありますが、ひとまず「お試し感覚」で参加してみたいなら、おすすめは朝発のスキーバスです。

＜日帰りスキーバスの流れはこんな感じ＞
スキーバスにもいろいろありますが、日帰りのプランは朝発が基本。早朝にバスに乗り込んで、あとはただ揺られるだけ——という感じです。具体的には次のような流れですね。

１）乗車場所に集合
お待ちかねの当日。まずは、絶対に寝過ごさないこと！ 集合時間に遅れたらその時点で終了なので、目覚ましは二つくらいセットして、確実に間に合わせます。乗車場所で点呼を取って（そんな必要もありませんが…）、代表者が受付を済まし、時間になったら乗車。

受付は、だいたい、目立つ色のジャンパー（というのも古いですが）を着た係員が行っています。「＊＊です」と名乗れば、同行する仲間の名前も確認され、それで受付完了です。

２）出発から道中…
だいたいのスキーバスは、指定席です。座席表を見て、決められた席に座ります。そして時間になったら、いよいよバスが出発。冬の暁闇の中を、静かに——。なんとなく、窓外の眺めも印象に残りそうですね。ただ、まだ眠気が抜けていないなら友達とお喋りすることもなく、その他のお客さんにも迷惑がかからないように、寝てしまった方がいいかも。

多くの場合、車内でリフト引換券やレンタル利用券が配られます。到着するまで紛失しないように。「子どもじゃないんだから」と苦笑する方もいるかもしれませんが、サービスエリアでの休憩時、ぽろっと失くしてしまう方も多いので、くれぐれも注意してください。

３）目的のゲレンデに到着！
バスはおよそ４〜５時間で、目的のゲレンデに到着します。窓外の雪景色に胸が高鳴りますね。でも、浮かれて車内に忘れ物をしないように。「携帯電話やお財布の忘れ物にご注意ください」とアナウンスも流れますが、他人事じゃありませんよ。それから、バスの網ポケットに入れっぱなしにしている飲み物なども、自己責任。要らないなら捨てましょう。

バスを降りたら（レンタルをする人はスキーセンターに借りに行って）、着替えて、リフト引換券をリフト券に変えてもらいましょう。それからいよいよ、お待ちかねの時間です。

４）フリータイム開始
好きなだけ滑りましょう。お昼にはゲレ食と共に、運転もしなくていいからお酒も飲めます。ただ、一杯程度にしてくださいね。あまり飲みすぎると、雪上で危険を招きますよ。

５）夕方に帰りのバスに乗車
フリータイムが終わったら、また着替えを済ませ、夕方発の帰りのバスに乗車。ギリギリまで遊ぶのではなくて、乗り遅れては最悪なので、余裕を持って着替えましょう。車中では眠るも良し、他の乗客の迷惑にならないよう、「楽しかったね」と談笑するのも良し…。

到着後は、そのまま解散です。他の人の荷物を取り違えないように気を付けましょうね。

朝発スキーバスの流れは、ざっとこのような感じです。いかがでしょう？ マイカーで行くより、ずっとラクに思えませんか？ 現地での自由時間が短いというのがちょっとネックですが、まあ一回のツアーは安いので、物足りなければ何度でも行けばいいだけの話！