家族で行くゲレンデ・ファミリースキー。ゲレンデで雪遊びするだけでなく、観光や温泉に浸かったり、近くでお買い物したりと楽しみが広がります。ファミリースキーといえども、やはり家族旅行。スキー・スノボー漬けにこだわることもないので、気軽にいろいろとチャレンジしたいものです。
また、せっかくの家族旅行、お宿選びも失敗したくないですよね。ファミリースキーをメインとするなら、宿はできるだけゲレンデの近くに取ると何かと便利のようです。お子さまの体調が悪くなった時や、「疲れた、もうやだ」とぐずりだしたときには、のんびりと休める部屋が近くにあるというのは安心材料ですね。

となると、民宿や小さなペンションはファミリースキーに最適です。
小回りよくアレコレと対応してくれますし、気のいいご主人が子どもの相手もしてくれることもあるようです。子どもの扱いに慣れているので多少、小さな子たちがはしゃいでも、何を言うでもありません。優しい目で見守ってくれます。気兼ねなく宿泊できるのは、大きな魅力かもしれません。

でも民宿って、あまり利用したことがないから不安…そんな理由から躊躇してしまう人にこそ、民宿を猛プッシュしたいのです。
そもそも民宿は、宿泊専業の旅館と違って、ほとんどの宿が「本業」を持っており、あくまで「ダブル事業」として「地域のアンテナショップ」となる宿機能を、ボランティアに近い形で個人で営んでいる（提供している）点にあります。接客に力を入れているホテルももちろんありますが、型にはまったマニュアル通りなものも多いのも事実。心の込めたふれあいにはあまり期待できません。
民宿の一番の魅力は、「家庭的なもてなしの良さ」。コミュニケーションがラフな分、親身なものが感じられるのです。また地産地消の手料理を味わうことが目的なら、民宿にかなう旅館はなかなかありません。高級な食材をふんだん使ったグルメとはいきませんが、“心”がこもった、「おやっ？」というような美味しい珍品に出会えるのも民宿ならではですよ。

この他にも、ファミリースキーで民宿を利用すると、以下のようなメリットがあるようです。

■ 何より「安い」
民宿はお財布に優しい！食事も、感じの良い手料理で、あえて腕自慢のシェフを雇うようなことはしません。都会と比べ、従業員のコストもあまりかからないので、ホテルには真似できない低価格でお部屋を提供しています。

■ 耳よりの小情報をゲットできるかも！？
民宿は、ほとんど家族経営の小ぢんまりとしたお宿です。都会では隅々まで行き届いた現代的な洗練も逃れ、地方のお宿の人たちとはフェイストゥフェイスの温かいお付き合い。子供たちにとっては、そういった小さな交流もまた、楽しかったりするものです。また多くの民宿経営者は、その地に長く住まうお父さん、お母さんです。地元の情報にはとにかく詳しい！ネットには出ていない、耳寄りの小情報が得られるかもしれません。

■ 昔ながらの和の空間はそれ自体が“癒し”
ハイグレードなホテルになると、お部屋からフロントまで、大浴場まで、食事会場まで遠いなんてこともありますが、民宿ではまずそんな可能性はありません。どこまでも「家庭の延長」という雰囲気に浸れますし、使い勝手が分かりやすいことも安心の一つです。
都会的な雰囲気の小洒落た洋室も、まあ悪くはありません。とはいえ、何か、長いこといると落ち着かなくなってくるというか、よそよそしい雰囲気があるのも事実。もっといえば、小さな子どもがベッドから落ちないか、なんてことも心配になってきます。その点、民宿はほとんど和室。古来日本の奥ゆかしい和の空間で、ほっこりとした気分で過ごせます。ベッドではなく布団で眠ることになるので、子どもの心配も不要です。

今は何もかもネットで、すべてのホテルはHPで宣伝しています。そのためにいい宿は口コミで評判が広がり人気殺到、予約を取るのも難しいですが、民宿は「ネットって何？」というところも多く、歩いて探せば、現代人に忘却された名宿を巡り合えることもあるかもしれません。ただし、防音は不十分だったり、食堂は小さかったりと、「それなり」のところもあるのでご留意を。。。

せっかくゲレンデに来たのだから、子どもが大きくなった時、お宿で家族とアレコレと話したことが、楽しく記憶に残ったりするものですね。親子でくつろぐためにも、あまりワイワイした若者などのお客さんがいない宿を選ぶことも忘れてはいけません。

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