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スノボ初心者必見!木の葉滑りのやり方とコツを徹底解説

ゲレナビ 運営事務局

投稿日2025.12.24 更新日2025.12.25

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スノーボードをはじめたばかりの初心者は「怖くてまっすぐ滑れない」「止まれないかも」と感じていることも多いはず。そんなときに最初に覚えたいのが「木の葉滑り」です。板を横にして斜面をゆっくり降りるこの基本技は、安全にスピードをコントロールできる大切なステップです。

本記事では、木の葉滑りの仕組みや練習手順、初心者が陥りやすい失敗とその直し方、安全に練習できるゲレンデ選びまでを詳しく解説します。

 

木の葉滑りとは?スノボ初心者が最初に覚える「安全の基礎」

「木の葉滑り」とは、スノーボードの板を横向きにしたまま、斜面を左右に振りながらゆっくり降りていく滑り方のことです。木の葉が風に揺れて落ちていくように見えることから、この名前がついたといわれています。

まずは、木の葉滑りの基本動作やその目的、サイドスリップやターンとの違いを確認していきましょう。

 

木の葉滑りの意味と基本動作

木の葉滑りは、ボードの向きを進行方向に対して横にした状態で、かかと側の「ヒールエッジ」やつま先側の「トゥエッジ」に体重をかけ、エッジを調整することで速度を抑えながら滑る技術です。

滑り方のポイントは、板を進行方向に向けようとしないこと。横向きをキープしたまま、左右どちらかにゆっくりと滑り出します。エッジにどのくらい体重を乗せるかでスピードを調整できるため、スピードを抑えたいときはヒールエッジに体重を乗せましょう。反対に、ヒールエッジの体重を少し抜いて、エッジの角度を緩めると、スピードを出すことができます。

止める・滑らせるの強弱を調整しながら、上半身の向きにより板の方向を少し変えることで、右へ左へと進路を緩やかに切り替えることが可能です。

 

なぜ最初に木の葉滑りを練習するのか

木の葉滑りは、スノーボードのスピードコントロールとバランスの基礎を身につけるための練習法です。初心者の中には「一度滑り出すとなかなか止まれない」と不安に感じている方も多く、体がこわばってしまうとうまく滑ることはできません。

そこで、まずは木の葉滑りで板を横に向けたまま、エッジを使って速度調整の感覚を覚えていきます。木の葉滑りに慣れると転倒のリスクが下がり、ゲレンデで安心して滑れるようになるでしょう。

また、エッジの強弱と左右方向のコントロールは、ターンに欠かせない技術です。木の葉滑りが身につくとターンの習得もスムーズに進み、ゲレンデを自由に滑走できるようになります。

 

サイドスリップやターンとの違い

サイドスリップは、板を横にしたまま斜面に対してまっすぐ下方向へ降りる滑り方です。エッジのかけ方を調整して速度をコントロールする点は木の葉滑りと同じですが、サイドスリップには方向の変化はありません。一方、木の葉滑りはサイドスリップに左右への移動を加えた滑り方で、進む方向を自分で選びながら滑り降りるのが特徴です。

ターンは、板の向きを進行方向へしっかりと向け、エッジを切り替えながらカーブを描くように滑る技術のこと。木の葉滑りは、サイドスリップやターンの中間に位置する滑り方なので、スピードと方向転換のどちらも養うことができます。

サイドスリップ・木の葉滑り・ターンを練習すれば、スノーボードのコントロール力が身につくでしょう。

 

木の葉滑りをマスターするために重要な3つのステップ

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木の葉滑りは、いきなり形だけを真似ようとしてもうまくできません。上達には、「止まる感覚」「斜めに進む感覚」「左右の切り替え」といった段階的な練習が重要です。

まずはサイドスリップで速度コントロールの基礎をつかみ、次にエッジの使い分けで少しずつ斜め方向へ滑る感覚を習得しましょう。そして、最後に体の向きを変えたり上半身を使ったりしながら、左右へ方向転換する感覚を身につけることで、安定した木の葉滑りができるようになります。

ここからは、木の葉滑りをマスターするために押さえておきたい3つのステップを詳しく見ていきましょう。

 

STEP 1:サイドスリップで「止まる」感覚をつかむ

最初のステップは、板を横にしたまま斜面をまっすぐ下に滑り降りる「サイドスリップ」です。木の葉滑りの基本動作となる速度コントロールの練習になります。

かかと側のヒールエッジにしっかりと体重を乗せると、板が雪に食い込むようになるためスピードを抑えられます。逆に、体重を少し抜いてエッジの角度を緩めれば、スッと滑り出してスピードを上げることが可能です。この「止める」「滑る」の強弱を繰り返し練習して体で覚えていきましょう。

なお、恐怖心で体が強張ると、無意識に腰が引けてバランスを崩しやすくなります。はじめは両手を軽く前に出して肩の力を抜き、上半身が前に倒れないよう注意しましょう。

 

STEP 2:かかと側・つま先側を意識して斜め滑走

サイドスリップで止まる・滑るのコントロールができてきたら、次は斜め方向に進む練習をします。進みたい方向に、上半身と腰をほんの少しだけ向けるイメージで体を動かしましょう。

たとえば、左方向に進みたい場合には、視線を左下に送り、左肩を少しだけ谷側へ向けると板が左へと滑り出します。このときに重要なのは、エッジのかけ方です。ヒールエッジで安定させたいときは、かかとにしっかり体重を乗せましょう。一方、トゥエッジで進む場合は、つま先で雪を捉え、すねを軽く前に押し出すような感覚でバランスを取ります。

斜め滑走では、急に体重を移動させるとバランスを崩しやすいため、初心者の方は少しずつ慣れていくことから始めましょう。

 

STEP 3:左右を切り替えるリズムを身につける

斜め滑走が安定してきたら、次は左右の方向転換です。重要なのは、板をひねることではなく、上半身の向きと体重の乗せ方を少しずつ切り替えること。方向転換は「視線→肩→腰→足→板」の順に体の向きが変わると、自然に動きが連動します。いきなり下半身を使うのではなく、まずは視線を変えて上半身がその向きを追い、結果的に板がついてくるようなイメージです。

ここでも急に体重移動させると逆エッジの転倒につながりやすいため、肩や腰は大きく動かさず、数cm動かす程度の意識を持つと良いでしょう。

左右に滑るリズムが安定してくると、木の葉滑り全体がスムーズになり、体の余計な力も抜けていきます。リラックスして滑ることが上達への近道なので、怖がり過ぎず基本どおりの滑り方を楽しみましょう。

 

上達しない原因!?木の葉滑りマスターでありがちな失敗と改善法

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木の葉滑りは、スピードを抑えて安全に滑るための基本的な滑り方ですが、いざ練習してみると「思うように止まれない」「左右の切り替えができない」と悩むことも。原因の多くは、視線・体重移動・姿勢・エッジ操作のいずれかに偏りが生じているケースです。

ここでは、ありがちな失敗と改善策について解説。ご自身の滑り方で当てはまるものがないか、確認してみましょう。

 

視線が下を向いている

木の葉滑りが安定しない原因として多いのが、視線が下を向いている状態です。足元を見ようとすると、背中が丸まり重心が後ろに引けてしまうため、板のエッジが強く働かずスピード制御や方向転換が難しくなります。

視線が下を向いている場合の改善策は、視線を進みたい方向の斜面へ向けることです。目線が上がるだけで自然に上半身もそちらに誘導され、体重がスムーズに移動するので、板が安定して操作しやすくなります。どこを見るかが全体の動きに関わってくるため、左右への切り替えでは、まずは視線を意識しましょう。

 

体重移動が急・バランスが不安定

「止まろう」「進もう」など、動作に意識が集中し過ぎると、体重を一気に乗せたり抜いたりしてしまいがちです。板を急に動かしてしまうことも多く、バランスを崩す原因になりかねません。

そのため、木の葉滑りの際は、できるだけ体重移動をゆっくり行うことを意識しましょう。ヒールエッジとトゥエッジのどちらも、体重のかけ方は少しずつで十分です。

また、膝を軽く曲げて足の裏全体で雪面に乗るイメージを持つのもポイント。膝が伸び切った状態だと重心が高くなり、ちょっとした揺れでも転倒につながることがあります。膝を軽く曲げ、腰からの力で体重をコントロールすると、安定感が増すでしょう。

 

板を急にひねって逆エッジに

板の向きを変えようとして、足もしくは腰だけで板をひねる動きをしてしまう人は少なくありません。しかし、足や腰だけで板をコントロールしようとすると、体重をかけたいエッジとは反対側のエッジに力が加わる「逆エッジ」になり、転倒リスクが高まってしまいます。

方向転換は板をひねるのではなく、視線と上半身から動きを始めることが重要です。進みたい方向へ視線を送ると、肩と腰が自然に進行方向へ向き、その結果として板があとからついてきます。この順番を守ると、エッジが引っかからずに左右の切り替えがなめらかに行えるようになるでしょう。

スノボの方向転換では大きな動作は不要です。小さな動きで、やさしく体重をかけることを意識してみてください。

 

「滑り出せない」「止まらない」ときの対処法

思うように滑り出せない場合は、エッジを効かせ過ぎていることが主な原因です。「転倒したらどうしよう」と不安に思い、ついつい体に力が入る方もいますが、まずはかかと・つま先の力をほんの少し抜いてみてください。体の力みがなくなるだけで、うまく滑り出せることが多いため、リラックスして板に乗ってみましょう。

また、「なかなか止まれない」と悩んでいる方は、エッジに体重をしっかり乗せること、膝を少し曲げることの2点を意識してみてください。

滑り出すときや止まるときは、どちらも力を抜く・入れるの微調整がポイント。焦らず繰り返し練習することで、確実に上達していきますよ。

 

安全に木の葉滑りを練習するための装備とゲレンデ選び

木の葉滑りを練習するときに大切なのは、転んでも安全な準備と、練習しやすい環境を整えることです。スノボ初心者は転倒がつきものですが、適切な装備があればケガのリスクを大きく減らせます。

また、斜面の角度や雪質によって滑りやすさ・練習のしやすさは大きく変わるため、心配な方は環境面にも着目してみると良いでしょう。

ここでは、初心者におすすめのプロテクターやウェアをはじめ、木の葉滑りに適したゲレンデの特徴、スクール利用のタイミングなどについて解説します。

 

プロテクター・ヘルメットの基本装備

スノーボード初心者は尻もちや後ろ向きの転倒が多く、腰・お尻・手首を痛めやすい傾向にあります。そのため、お尻パッドである「ヒッププロテクター」は、特に必須のアイテムといえるでしょう。

 

また、転倒時に頭を打つリスクもあるため、ヘルメットの着用は安全性を大きく高めてくれます。停止時や転倒時には手を地面につきやすいので、手首用プロテクターを装着したり、膝を守るためのニーパッドも用意したりすると安心です。

 

こうしたプロテクターやヘルメットといった装備がしっかりしていると、「転んでも大丈夫」という心の余裕が生まれ、木の葉滑りにチャレンジしやすくなります。中にはプロテクターの見た目が気になる方もいますが、最近は薄手の目立ちにくいタイプも多いので、ぜひチェックしてみてください。

 

練習しやすい斜面・ゲレンデの条件

木の葉滑りを練習する斜面は、傾斜が緩やかで幅広いコースが理想的です。急斜面や凹凸が多いコースではスピードが出やすく、木の葉滑りのコントロールが難しくなります。

また、混雑したゲレンデだと周りの滑走者を気にして動きが小さくなり、練習に集中できない可能性も。そのため、できるだけ朝や平日など、比較的人が少ない時間帯に練習すると良いでしょう。

ゲレンデ選びは上達スピードに直結するので、滑走する環境は妥協せずにこだわりましょう。

 

スクールで習うメリットとおすすめタイミング

木の葉滑りをはじめとする滑り方は、独学で練習することも可能です。しかし、スノーボードスクールを活用すると、正しい姿勢やエッジ操作を教えてもらえるため上達が一気に早まります。

自己流で滑っていると、気づかないうちに誤ったクセがつき、木の葉滑りやターン習得の妨げになることも。スクールではインストラクターがその場でフォームを見て修正してくれるため、間違った動きを早い段階で直せるでしょう。

受講するおすすめのタイミングは、積雪がしっかり安定している1月中旬から2月にかけてです。また、シーズンが落ち着き始める3月は、比較的混雑を避けられる傾向にあるため、しっかり練習したい初心者におすすめ。

さらに、午前中は雪面が均一で人も比較的少ないため、落ち着いてレッスンを受けられます。年末年始や三連休などは混雑しやすいため、スクールでしっかりと基礎を身につけたい方は、受講するタイミングを見極めるようにしましょう。

 

木の葉滑りからターンへつなげるコツ

木の葉滑りが安定してきたら、次はターンに挑戦する段階です。ターンの鍵は「エッジの切り替え」と「上半身の向き」の2点。木の葉滑りではエッジの強弱を調整していましたが、ここではかかと側とつま先側で体重を切り替える動きが必要になります。

このとき、目線と肩の向きを進みたい方向にしっかりと向けることが重要です。体の向きがスムーズに変われば、それに合わせて板も自然と向きが変わりターンが成功するでしょう。

木の葉滑りで身につけたバランス感覚とエッジ操作は、そのままターンの基礎になるため、焦らず一つひとつの動作を連動させていきましょう。

 

まとめ

木の葉滑りは、スノーボードにおける「最初の壁」といわれることが多い滑り方ですが、ここを超えると滑りの楽しさが一気に広がります。大切なのは、無理にスピードを出さず、エッジ操作と体重移動を少しずつ身につけていくこと。

今回紹介したステップとコツを意識しながら練習を重ねていけば、確実に上達していきます。安全かつご自身のペースで滑走を楽しみながら、スノーボードを心ゆくまで味わってみてください。

 

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