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「スノボを始めたいけど、何を準備すればいいかわからない」「レンタルで大丈夫?」「転ばないコツある?」そんな不安を抱えながら検索している人は多いはず。
初めての雪山は、道具もルールも未知の世界ですが、正しい知識と事前の準備があれば、誰でも安全に楽しめます。この記事では、スノボ初心者が“準備 → 装備 → 滑走 → 安全対策”の順に迷わず進める4ステップを解説します。

スノボデビューの第一歩として、まずは「基礎理解」と「準備」が重要です。
足の向きを意味する「スタンス」や使用するギアなどの用語を知り、理解度を高めておくことで、現地での不安を減らせます。さらに、ゲレンデやレッスンの選び方についても知っておき、安心して始められるようにしましょう。
スノボにおける「スタンス」とは、進行方向に対しての足の位置を指す言葉です。左足を前、右足を後ろにして滑るのを「レギュラースタンス」、右足を前、左足を後ろにして滑るのを「グーフィースタンス」と呼びます。
一般的にはレギュラースタンスの方が多いですが、初心者のうちは自分がやりやすいと感じたスタンスで始めてみるのも良いでしょう。
また、ブーツとボードを固定する「ビンディング」の操作も事前に覚えておくのがおすすめ。レギュラースタンスなら左足から、グーフィースタンスなら右足から装着します。ブーツをビンディングに装着する手順は以下のとおりです。
1. 雪の上でボードを安定させる
2. ビンディングのストラップをすべて外す
3. ブーツをビンディングにセットする
4. 足首側→つま先側の順にストラップを締める
ブーツについた雪は落としてから、かかとに隙間が空かないように装着しましょう。
雪山に出発する前にそろえておきたい持ち物リストは以下のとおりです。
【基本装備】
【持参すべき必須アイテム】
【あると便利なもの】
レンタルを利用する場合でも、すべてのものがレンタルできるわけではありません。ボードやウェアなどの基本装備は大抵のスキー場で借りられますが、帽子やゴーグル、グローブなどは借りられないスキー場も。何が借りられるかを事前に確認しておき、持ち物を決定しましょう。
スノボ初心者のうちは、斜度10〜15度前後の緩やかなコースや、幅が広いコース、また人があまり多くないゲレンデがおすすめです。レンタルを利用するうちは、レンタルの充実度も確認しておくと良いでしょう。
さらに、スノボ経験者と行く場合でも、初心者向けのレッスンを実施しているスキー場を選ぶことをおすすめします。プロのインストラクターのレッスンを受けることで、短時間で必要なことが知識として身につきやすく、上達のスピードが上がるためです。
レッスンを選ぶ際は、レッスン時間や無料レッスンの有無などを確認しましょう。確実にレベルアップしたい場合は何日間かかけてじっくり教わるのが良いですが、旅行の合間にレッスンを受ける際は、半日レッスンがおすすめ。限られた時間の中で、午前中だけレッスンを受けて、午後は教わったことを元にしっかり遊ぶという楽しみ方ができます。
スキー場によっては無料レッスンを開催していることもあるので、基礎だけ教わりたいという場合は活用を検討しましょう。
また、レッスン中のリフト利用を優先してもらえるスクールも。スキー場が混雑している場合でも、レッスンの効率アップが期待できます。
ウェア・ボードに関して、初心者のうちは、見た目のデザイン性より機能性を重視した装備を選ぶのがおすすめです。年に数回行く程度であれば、レンタルを利用するのが最適。
ここでは、レンタルする際のチェックポイントや、購入時に失敗しないためのコツもあわせて紹介します。
ウェア選びで特に重要なのがサイズです。中に厚着をすることも多いため、通常より大きいサイズを選ぶことがあるかもしれませんが、余った袖や裾をどこかに引っかけてしまう恐れがあるため、大き過ぎてもいけません。サイズは普段着ているアウターと同じか、少し大きめのサイズくらいで選びましょう。また、防水性が強く、伸縮性のある動きやすいウェアを選ぶことも重要です。
インナーは、保温性を重視して選びます。汗をかいたあとのことも考えて、素材は化学繊維のものがおすすめ。コットン素材のインナーだと、かいた汗が繊維にしみ込んで冷えの原因になる可能性があるため注意が必要です。
靴下は、スノボ用もしくはトレッキング用の、中厚手タイプのものを選ぶと良いでしょう。
ボード選びのポイントは「サイズ」「硬さ」「形状」の3つ。サイズは身長から-20cm程度、ボードを立てたときに顎の高さくらいにくるものを基準に選ぶのがおすすめです。
ボードの硬さは、初心者には柔らかいものがターンしやすく扱いやすいといわれています。形状は、反発力があり安定性のある「キャンバー」、反り上がりが強く引っかかりにくい「ロッカー」、バランス型で扱いやすい「フラット」の3種類。初心者にはロッカーまたはフラットが扱いやすくておすすめです。
ブーツを選ぶ際は、緩いとボードへの操作が伝わりづらくなり、きつ過ぎると足が痛くなるので、実際の履き心地を重視して決めると良いでしょう。ブーツの締め方には細かく調整しやすい紐タイプと、ダイヤルを回すだけで簡単に締められるBOAタイプがあり、初心者にはBOAタイプがおすすめ。
ビンディング選びでは、ブーツとのフィット感が最も重要です。硬さや固定方法などで違いがあり、初心者には柔らかめのビンディングが扱いやすく、ストラップ式のものが調整しやすいことを覚えておきましょう。
スノボが楽しくなってきたら、装備をレンタル利用するのではなく、一式そろえたいと思うもの。しかし、スノボが上達していくまでの間は、自分に合うボードがどんどん変わっていく段階でもあります。
そのため、以下のような人は装備の購入を急がず、レンタルを利用するのがおすすめです。
また、レンタルであれば最新トレンドの装備を身につけられるというメリットもあるので、最新モデルを試したいときにも便利。
一方、1シーズンで何度も雪山に通うのであれば、毎回レンタルするよりも購入した方が経済的にもお得です。何度かレンタルで試してみて、好みの硬さや形状のボードを見つけられたら、購入を検討してみても良いでしょう。

初心者のうちは、まずは滑走時の恐怖心を取り除くことが大切です。安全な転び方や姿勢を覚えておくことで、怪我を防ぎ、自信を持って滑り始められます。ここでは、短時間で上達するためのコツや初心者が陥りやすいミスについても紹介します。
冷たい雪の上では体温が下がりやすく、そのままの状態でいきなり滑り始めると、怪我にもつながりかねません。軽く汗ばむ程度の準備運動を行い、怪我の防止に努めましょう。
ウォームアップは、肩・腕・足首回し、膝の屈伸、股関節回し、軽いジャンプやその場での足踏みなど、簡単なもので構いません。体が動きやすくなるまで、2〜3分程度行いましょう。
また、滑る前には安全確認も忘れずに。ビンディングの固定具合やブーツのフィット感、ボードに損傷がないか、周囲の人の流れやコース幅などを観察し、安全な状態を確認してからスタートしましょう。
安全に転ぶには、小さくなって姿勢を低くすることが重要です。高い位置から転ぶと衝撃が強く、怪我のリスクが上がるためです。無理に転ばないようにするとかえって危険なので、余裕がないうちは、「転ぶと思ったらすぐにしゃがむ」と覚えておくと良いでしょう。
起き上がる際は、体育座りになってできるだけボードを自分に引き寄せてから、かかとのエッジで踏ん張るようにして立ち上がります。仰向けから起き上がれないときは、一度うつ伏せになると起き上がりやすくなります。このとき、谷側を向いて立ち上がると、ボードに体重をかけたときに滑り出して危険なので、必ずボードを斜面に対して横にして起き上がりましょう。
また、ボードのエッジを使って斜面をジグザグにゆっくり滑り降りる「木の葉滑り」も、初心者が最初に身につけるべき基本技術です。
【木の葉滑りのやり方】
1. ボードを斜面に対して真横に向け、エッジを立てて両足均等に体重をかけた状態を保つ
2. つま先側を下げながらエッジを緩め、ノーズ(進行方向の先端部分)方向へボードをスライドさせる
3. ボードの中央に重心を戻す
4. 後ろ足の上に重心を移動させ、テール(進行方向とは逆の端)方向へボードをスライドさせる
5. 2〜4を繰り返す
木の葉滑りができるようになると、スピードを自分で調整できるようになり、転倒も減らせます。目線は行きたい方向へ向け、足だけでコントロールしようとすると失敗しやすいので、上半身も連動させるようなイメージで滑りましょう。
リフトを利用するときは、あらかじめリフト券をすぐ取り出せるように準備しておきましょう(リフトホルダーがあると便利)。乗る際は、後ろ側の足のビンディングを外しておきます。後ろ足がかかと側のエッジのほうにあると怪我をする恐れがあるため、必ずボードの前に持ってくるようにしましょう。
リフトから降りる際は、降車位置が見えてきたらボードを真っすぐに向け、降りる準備をしておきます。降車位置に着いたら後ろ足をボードに乗せ、まっすぐ滑り降ります。もし転んでも係員の方がすぐに対応してくれるので、落ち着いて立ち上がるようにしましょう。
スノボ初心者のコースに関しては、傾斜が緩く、なるべく人が少ない場所を選ぶのがおすすめです。まずは初級コースからマスターして、自信を持って滑れるようにすると良いでしょう。

スノボ初心者こそ、万が一の場合への「備え」が大切になります。たとえば、保険に加入しておくことで、怪我や賠償などにも対応できるため安心です。そのほか、費用を抑えるコツや悪天候時の判断など、現場で慌てないための準備についても紹介します。
スノボは転倒や衝突など、怪我のリスクと隣り合わせのスポーツです。場合によっては事故で賠償責任を負うことも想定しておかなければなりません。また、思いもよらずコース外に出てしまい遭難し、捜索や救護が必要となり多額の請求をされることも考えられます。
そのため、万が一のことを考えて保険に加入しておくのが得策でしょう。保険に入る際は、「国内旅行保険」や「傷害保険」から選ぶことになります。スノボに行く頻度や補償内容などを確認して決めると良いでしょう。初心者で年に数回しかスノボに行かないという場合は、日帰りから1泊単位で加入できる「国内旅行保険」がおすすめです。旅行会社を通してツアーを予約する場合は、一緒に保険に入れる場合もありますのでチェックしてみて下さい。
交通費は、マイカーで行くか、公共交通機関を利用するか、バスツアーを利用するかなどによって変わります。複数人で行く場合は、ガソリン代や高速代などを割り勘できるので、マイカーで行くのがお得です。ただし、バスツアーならリフト券付きなどコスパが良い場合も多く、初心者向けのゲレンデも多いため、人数やプランに合わせて選ぶと良いでしょう。
宿泊費の目安は、地域によっても異なりますが、1泊2食付きでおよそ8,000〜15,000円程度、素泊まりプランなら5,000〜8,000円前後です。民宿やゲストハウスなら3,000~6,000円程度にまで抑えられる場合もあります。平日やオフシーズンを狙ったり、友人同士で相部屋にしたりなど、工夫して節約しましょう。
レンタル費の目安は、ボードセットで1日4,000〜6,000円程度、小物類は1点500〜1,000円程度。セットレンタルや2日レンタル、リフト券付きレンタルパックなど、単品より割安なセットもあるので、事前に確認しておきましょう。
転倒や衝突で怪我をした際はすぐに滑走をやめ、コース端などの安全な場所へ移動し、応急処置をします。自力で動けない場合は、速やかにスキー場のスタッフを呼びましょう。
悪天候で視界が悪化すると転倒や遭難のリスクが高まるので、無理に滑ろうとせず、ロッジなどで待機することが重要です。リフトが止まった際は、焦らずにスタッフの指示に従いましょう。また、天候が回復しない場合は早めに切り上げることも大切。
ゴーグルやネックウォーマーなどの小物類を忘れた際は、現地のレンタルショップや売店などで購入できます。快適に滑るためにも、代替品などで済ますのではなく、調達するようにしましょう。
スノボ初心者は、まずは知識や装備などの準備を徹底しておくことが大切です。ビンディングの操作や転び方、起き方、トラブル時の対応などを頭に入れておくと、現地で困ることもないはず。初めてのスノボで不安な人は、本記事で紹介した内容を参考にしてくださいね。
最後に、スノボ初心者が雪山に赴く際、チェックしておくべきポイントをまとめます。
初めて雪山に向かう前に、最低限のポイントは確認し、現地で慌てることのないようにしておきましょう。
また、以下の記事では初心者向けのコース選びや、お得な日帰りツアーなどを紹介しています。ぜひ、あわせて参考にしてみてください。
【2025-26年】ゲレンデデビューから練習にも!初心者におすすめのスキー場ランキング
ランキング | 2025-26スキーツアー・スノボツアーの宿泊・日帰り旅行ならトラベルイン
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