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雪山でのスキーやスノーボードは、転倒・衝突・ケガなど思わぬトラブルがつきもの。「スキー保険って本当に必要?」「旅行保険でも十分?」と迷う方も多いでしょう。実は、スキー・スノボ中の事故は医療費や他人への賠償で数十万円~数百万円の負担になることもあります。
本記事では、初心者向けに「スキー保険の必要性」「選び方のコツ」「おすすめ保険比較」までを、わかりやすく解説。読後には、自分にぴったりのプランを選び、安心して雪山を楽しむ準備が整います。
スキー保険とは、スキーやスノボにおける事故や怪我、盗難、破損などに備える保険のことです。保険プランにもよりますが、スノーアクティビティをする目的で家を出たときから帰宅するまでの行程が、保険の適用範囲になります。
スキー保険は、必ず加入しないといけない保険ではありません。しかし、スノーアクティビティ中に起こるさまざまなトラブルを想定すると、加入しておいた方が良い保険といえます。実際に、スキー中に前方の滑走者に衝突する事故を起こして、約280万円を支払った事例もあるので注意が必要です。
ここでは、スキー保険の必要性と基本の仕組みのほか、旅行保険との違いについても解説します。
スキーやスノボで最も起こりやすいトラブルは、滑走ミスによる自身の転倒や、他人との接触事故です。どちらの場合も、手術や入院が必要な大きな怪我につながる恐れがあります。
また、上級者向けのコースであれば、滑走中にコースから外れてしまい、自力で下山できなくなるケースも。ほかにも、レンタルショップで借りていた板などのレンタル品を破損させてしまったり、スキーやスノボ用品の盗難にあったりする可能性も否定できません。スキーやスノボ中は、さまざまなトラブルが起きやすい環境だといえます。
スキー保険で補償される内容は、大きく分けて以下の4つです。
「賠償」は、誤って他人を怪我させたり、他人の物品を壊したりしたときなど、法律上の損害賠償責任を負った場合に補償されます。
「傷害」は自身が怪我をした場合、「携行品」はスキー・スノボ用品の盗難、破損にあった場合、「救援者費用」は雪山で遭難した場合に補償されます。なお、保険の種類やオプションによって対象範囲や補償金額が異なるため、よく確認しておきましょう。
スキー保険(レジャー保険)と旅行保険との違いは、救難者費用の補償の有無です。一般的に、スキー保険が含まれるレジャー保険には、雪山で遭難した場合の捜索や救助活動といった、救難にかかる費用が補償に含まれています。
スキー保険は旅行保険との併用が可能ですが、補償内容が重複する点も多いため、クレジットカードの付帯保険を含めて、内容をよく確かめることが大切です。また、スキー保険は国内のみを対象としている場合が多いので、海外でスキーやスノボをするときは、レジャー補償が対象の海外旅行保険を選んでください。
次に、失敗しないスキー保険の選び方を紹介します。スキー保険の種類によっては、レンタル品の破損・盗難が補償の対象外になる場合や、自己負担分の免責金額が高い場合があります。せっかくスキー保険に加入しても、補償が受けられないかもしれません。
補償範囲の抜け漏れや免責金額の落とし穴を見逃さないためにも、それぞれの保険の内容をしっかりとチェックしましょう。
【スキー保険選択時のチェックリスト】
まずは、賠償・傷害・携行品・救援者費用の4つの補償のうち、自分にとってどれが一番必要になるのかを理解しておくことが大切です。
たとえば、もしスキーやスノボの初心者であれば、滑走中の怪我に備えて、傷害に対する補償の手厚いプランを選ぶと良いでしょう。一方で、難易度の高いコースや雪山に挑戦する上級者であれば、万が一に備えて、救援者費用が補償対象になったプランを選んでおくと安心。
また、グループ滑走の人や他人と接触する可能性のある混雑したゲレンデを利用する人は、個人賠償責任を十分にカバーするものがおすすめです。
スキー保険は、保険会社やプランによって補償の対象期間が異なるため、利用頻度に応じてプランを選ぶのがおすすめです。たとえば、年に数回スキーやスノボを楽しむ程度であれば、1日単位で契約できる短期プランを選ぶと良いでしょう。反対に、シーズンを通して何度もスキーやスノボを楽しむのであれば、生命保険や傷害保険といった年単位で契約する長期プランを選んでください。
また、旅行保険の中にスキーやスノボの補償が含まれたプランもあります。スキーやスノボとあわせて観光を楽しむ場合は、旅行保険を検討するのも失敗しないスキー保険の選び方のひとつです。
各保険プランの補償上限や免責金額、特約も確認しておきましょう。
怪我の程度や入院日数によっては、補償上限の金額では足りないケースも。また、 万が一雪山で遭難して救助や捜索を要請し、危険な場所に民間のヘリコプターが出動した場合などは、救援者費用が上限100万円程度では足りないこともあるので注意が必要です。
そのほか、携行品損害の補償に関しては免責金額があります。数千円程度、もしくは「5,000円か損害額の10%のうち大きい額」などのように定められているので、確認しておきましょう。
さらに、保険プランの特約によっては、レンタル品の破損や盗難、スキーのストックのみの盗難など、保険の対象にならないケースがある点も要チェックです。
ここでは、初心者におすすめのスキー保険を3つ紹介します。比較表や、目的別のおすすめプランを紹介していますので、自分に合う保険を選ぶ際の参考にしてください。
初心者に人気のスキー保険は、セブン-イレブンの「1DAYレジャー保険」・au損害保険の「ケガの保険 日常の事故」・PayPay保険サービスの「あんしんスキー&スノボ」の3つです。それぞれの保険の特徴や保険料などを、下記の表にまとめました。
| 商品名 | 特徴 | 保険料(目安) | 補償内容 | 手続き方法 |
|---|---|---|---|---|
| セブン-イレブン 「1DAYレジャー保険」 |
レジャー保険、最長7日間連続加入、複数人同時加入プラン有り | 1日あたり500円~ | 傷害死亡保険金、傷害入院時一時保険金、骨折時一時保険金、日常生活賠償保険金、救援者費用等保険金 | インターネットによる事前申し込み、店内設置のマルチコピー機で予約 |
| au損害保険 「ケガの保険 日常の事故」 |
日常生活傷害保険、日常生活での怪我も補償、加害時の示談代行サービス付き | 月額410円~ | 死亡・後遺障害保険金、入院保険金日額、手術保険金、通院保険金日額(ブロンズプランを除く)、熱中症補償、個人賠償責任補償、示談代行サービス、救援者費用等保険金(ブロンズプランを除く) | インターネット |
| PayPay保険サービス 「あんしんスキー&スノボ」 |
国内旅行傷害保険、PayPayで支払える保険、最短1分で手続き完了 | 1日あたり161円~ | 死亡・後遺障害保険金、入院保険金日額(お手軽プランを除く)、賠償責任、救援者費用 | PayPayアプリ |
1つ目のセブン-イレブン「1DAYレジャー保険」は、レジャー保険です。スキーやスノボに限らず、さまざまなレジャーシーンでのトラブルを補償してくれます。
2つ目のau損害保険「ケガの保険 日常の事故」は、日常生活傷害保険です。スキーやスノボといったスポーツでの怪我に限らず、日常生活での損害を補償してくれます。
3つ目のPayPay保険サービス「あんしんスキー&スノボ」は、国内旅行傷害保険です。スキーやスノボの滑走中に限らず、出発から帰宅までの思いがけないトラブルによる怪我や損害をカバーできます。
家族旅行や友人グループなど、複数人が同時加入する場合は、セブン-イレブン「1DAYレジャー保険」のご家族・グループ向けプランがおすすめ。1回の手続きで、1日あたりひとり300円の保険料で加入できるお得さが魅力です。
ソロスキーの場合は、シーズン中の滑走回数によって判断してください。スキーやスノボに頻繁に出かける人は、PayPay保険サービス「あんしんスキー&スノボ」の1年型プランに加入しておくと便利です。補償の手厚いプランに加入したい場合は、レジャー保険のセブン-イレブン「1DAYレジャー保険」を検討してみるのも良いですね。
一方、シーズン中に1〜2回スキーやスノボに行く場合は、国内旅行傷害保険のPayPay保険サービス「あんしんスキー&スノボ」を選びましょう。保険料が安く、手軽に加入できるのが魅力です。
なお、日常生活による怪我にも備えておきたい場合は、au損害保険「ケガの保険 日常の事故」がおすすめ。特に、お子さまやご高齢の方がいるときは検討してみてください。
スキー保険に加入するときは、保険料と補償のバランスを考慮して選ぶ方法もあります。ここでは、「安さ重視」と「安心重視」のプランを比較してみましょう。
「安さ重視」プランの場合
「安心重視」プランの場合
旅行スタイルや同行者の有無なども踏まえ、どちらを重視するほうが良いのかを考えてみてください。
最後に、スキー保険に加入するタイミングや、申し込み・請求するときの注意点をはじめ、出発前に知っておきたい情報を紹介します。あわせてスキー保険の加入に関する「よくある質問」もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
スキー保険に加入するタイミングについては、旅行予約時・前日・当日の3つが考えられます。まずは、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
【旅行予約時】
メリット
デメリット
【前日】
メリット
デメリット
【当日】
メリット
デメリット
冷静に判断するためにも、スキーやスノボ旅行が決まった時点で、速やかにスキー保険に加入することをおすすめします。
スキー保険を申し込むときは、申込期限や補償開始日、免責事項に注意して手続きを進めましょう。申し込みは、前述の「セブン-イレブン」や「au損害保険」、「PayPay保険サービス」であれば、インターネットやスマホアプリから簡単に手続きをすることができます。
保険金 を請求するときは、補償額や適用条件に注意して、速やかに保険会社へ連絡してください。特に、トラブル発生時のフローが重要です。怪我や事故の程度によって異なりますが、トラブルが発生したときは、事故現場や破損状況を写真に撮るなど、証拠を確保しておくと安心。
そして、保険会社に連絡をするときは、事故の日時や場所、状況、他人への被害の有無といった詳細を伝えます。そのあとは、保険会社からの指示に従って、適切に対処してください。なお、保険金の請求には、警察の事故証明書や医療機関の診断書などの書類が必要になります。こちらも、保険会社の指示に従い用意しましょう。
スキー保険に関するよくある質問は、以下のとおりです。
Q :クレジットカードの付帯保険でも十分ですか?
A:個人賠償責任はスキー場では必須補償のため、含まれているものであれば安心感が増します。ただし、救援者費用や携行品損害については含まれていないものも多いため、チェックしておくと良いでしょう。
Q:スキーやスノボ中に起きたトラブルは、すべて保険の対象ですか?
A:契約する保険によって異なります。たとえば、携行品損害が含まれていない保険であれば、破損や盗難に関する補償金はありません。
Q:スキー保険に入らなくてもスキーやスノボはできますか?
A:もちろん、スキー保険に加入していなくてもスキーやスノボはできます。ただし、加入していない場合は、怪我や事故に関する費用はすべて自己負担です。
スキー保険は、スキーやスノボをするときに「安心を買うための必需品」です。そのため、自身に必要な補償を明確にしつつ、予算と頻度を判断基準にして最適な保険プランを選びましょう。
余裕を持ってスキーやスノボの準備をするためにも、旅行の予約時にスキー保険に加入しておくことをおすすめします。スキー保険に加入することで、初心者から上級者まで、誰もが安心してスキーやスノボを楽しめるでしょう。
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