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初めての雪山で一番つらいのは、実は「指先の冷え」。ストックが握りにくい、スマホが反応しない、濡れて乾かないなど、原因の多くはサイズや素材、機能面での「合っていない手袋選び」にあります。
本記事は「スキー手袋」を初めて買う人でも迷わないよう、形状(5本指・ミトン・3本指)、サイズの測り方、防水透湿の基礎(GORE-TEX等)、素材(レザー・合成)、便利機能(スマホ対応・リーシュ・ライナー)について、選ぶ際の基準を解説。スキー手袋に関しての基礎知識を身につけ、雪山を満喫しましょう。

スキー手袋には、とりあえず暖かそうなものを選びがちですが、実は形状や素材、防水透湿といった要素も重要です。たとえば、指を1本ずつ動かしやすい5本指タイプ、保温性に優れたミトン、両方のバランスをとった3本指タイプなどがあり、快適さや操作性が大きく変わってきます。
さらに、レザーや合皮素材か、GORE-TEXなどの防水透湿素材を使っているかどうかも、耐久性やムレにくさに関わるポイント。まずは、こうした基本的な違いを押さえ、自分に合った手袋を選ぶための土台を整えていきましょう。
スキー手袋の形状は、おもに以下の3種類に分かれます。
ゲレンデ遊びで一般的なものは5本指タイプ。ファスナーやストックの操作がしやすいほか、スマホの扱いなど細かい動きに強く、初心者から中級者まで幅広く使いやすい形状です。保温性はやや控えめですが、操作性を重視したい人に適しています。
一方、保温力を重視するならミトンがおすすめです。指同士が触れ合うことで暖まりやすく、寒さに弱い人や気温の低いゲレンデに行く場合に向いています。ただし、細かな操作は難しく、ストックの扱いやスマホでの写真撮影には手間がかかるかもしれません。
5本指タイプとミトンの中間が、「スリーフィンガータイプ」や「ロブスタータイプ」とも呼ばれる3本指タイプです。人差し指だけ独立していて操作性と保温性のバランスが良く、バックカントリーや寒冷地でもよく使用されています。形状によって性能や使い勝手が大きく変わるため、実際に行くゲレンデやご自身の体質に合わせて選ぶことが大切です。
スキー手袋の性能を左右する要素のひとつが、素材です。耐久性が高いものは本革のレザー。摩耗に強く使うほど手に馴染んでいくため、自分で育てていく素材ともいえるでしょう。特にバックカントリーに行く人や長時間滑る人に好まれますが、防水ケアやオイルメンテナンスが必要なので、ギアの手入れに抵抗のない方におすすめです。
また、合成皮革やナイロンなどの化繊素材は、軽さと扱いやすさが魅力。レザーより手軽に使えるほか、濡れにも強いので初心者や家族連れなどに向いています。価格帯も比較的手頃で、初めてグローブを購入される人にはバランスの良い選択肢といえるでしょう。
このほか、手袋の内部に「インサート」と呼ばれる素材を入れたグローブも多く、外側が濡れても水が内部に侵入しにくい構造になっています。スキー用の手袋を選ぶ際は、耐久性・防水性・ケアのしやすさなどから判断することを覚えておきましょう。
スキー手袋で非常に重要なのが「防水透湿」です。雪や水の侵入を防ぎつつ、手の汗を外に逃すことで、濡れによる冷えを抑えてくれます。防水透湿素材の代表格がアメリカで生まれた「GORE-TEX」で、耐水性・透湿性・防風性のバランスが高く、多くの中上級モデルに採用されています。
ひと口にGORE-TEX製品といっても種類はいくつかあり、軽量性に優れたタイプや防寒重視のタイプのほか、耐久性を強化したタイプなども。操作性を重視する場合は軽量・薄手タイプ、寒冷地に行ったり長時間滑ったりする場合は保温性に優れた厚手タイプなど、用途や目的に応じて選ぶと良いでしょう。
なお、防水透湿素材は効果が高い一方で、価格も上がる傾向にあります。ご自身の予算や滑走頻度を考慮しつつ、GORE-TEX搭載のモデルを使うかどうかを検討しましょう。
どれだけ高性能な手袋でも、サイズが合っていないと指先が冷えたり、ストックが握りにくくなったりして快適に滑れないことがあります。キツ過ぎる手袋は血行が悪くなり、冷えにつながることもあるため注意が必要です。
そこで目安になるのが、「手囲い」と呼ばれる手の一周の長さと、指先に少し余裕を持たせること。子どもや女性の場合は、成長や骨格の違いも考慮する必要があります。
ここでは、自宅でできるサイズの測り方や、試着時の確認事項を順に見ていきましょう。

スキー手袋のサイズは、「手囲い」と「手長」を基準に選ぶのが基本です。どちらも自宅で簡単に計測できるので、気になる方は以下のポイントを踏まえて測ってみてください。
手袋はメーカーによってサイズ表記が異なりますが、手囲いと手長の長さをもとに該当するサイズを照らしあわせると、自分に合ったものを見つけやすくなります。
なお、計測の際はメジャーを強く締めつけず、軽く沿わせるのがポイント。きつく測ると実際のサイズより小さくなってしまい、手袋をはめたときに窮屈さを感じるかもしれません。手囲い・手長を計測した上で、少し余裕を持たせることを意識しましょう。
手袋のサイズ選びでは、手囲い・手長の数値だけでなく、着けたときの感覚を確認することも重要です。試着したら、まずは「握る・つかむ・指を曲げる」の3動作をチェックしましょう。
ストックを握るイメージで手を軽く丸めたとき、指先が突っ張らず自然に曲がるか、手の甲が窮屈でないかを確認します。次に、ファスナーやバックルをつまむ動作を確認し、親指と人差し指の動きに違和感がないか確かめましょう。
また、指先には5〜10mmほどの余裕を持たせること。ぴったり過ぎると指先が冷える場合があり、逆に大き過ぎると操作性が落ちてしまいます。着用したときに、ほんの少し余裕がある感覚を確かめるようにしましょう。このほか、試着の際にはインナーグローブを併用する場合も想定し、着用した状態で最終確認するとミスマッチを防げます。
キッズとレディースの製品選びの際は、成人男性とは違うポイントに注意する必要があります。
まずキッズの場合、成長を見越して少し大きめの手袋を選びがちですが、余裕を持たせ過ぎるとストックを握りにくくなったり、手袋内で指が泳いで冷えやすくなったりするケースも少なくありません。基本は手囲いの長さに5〜10mmほど余裕を持たせる程度にとどめ、必要ならインナーで微調整するのが無難です。
一方のレディースは、同じMサイズ表記でも、指の長さが短め・甲幅がスリムにつくられていることが多くあります。ユニセックスモデルの場合は、男女どちらにも合うよう中間的なサイズ感でつくられているため、女性が選ぶ場合はぶかぶかに感じてしまうかもしれません。
いずれの場合も、手を入れたときのフィット感が重要です。大きすぎないものを選びつつ、指先が詰まらないかどうかチェックすることを心掛けましょう。

スキー手袋は、人それぞれ最適なものが異なります。子ども連れで雪遊びがメインになるのか、初心者で初めてゲレンデに出るのか、それとも冷え性なためにしっかり保温したいのかなど、年齢やスキーのレベル、体質などによって選ぶべき形や機能は変わってきます。
ここでは、子ども向け、初心者向け、寒がりな人向けといったニーズ別に、どんなタイプの手袋が合うのかを見ていきましょう。
子ども向けのスキー手袋を選ぶ際は、成長への対応と安全性に着目しましょう。まず、サイズは手囲いを基準に、指先に5〜10mmの余裕を目安にします。大き過ぎる手袋はストックが握りにくく、転倒時に外れやすくなるため注意が必要です。保温性を優先するなら、体が冷えやすい子どもでも長時間快適に過ごせるミトンまたは、3本指タイプが適しています。
またキッズ手袋には、「リーシュ」や「ハンドカフ」と呼ばれるストラップ形式の落下防止アイテムが必須です。リフト乗車中に手袋が落下するのを防いでくれるほか、雪遊び中に紛失しにくくなります。カラーは明るい色や反射材入りのものを選ぶと、保護者が見つけやすくなり、安全面でもメリットがあるでしょう。雪遊びが多めなら、袖に被せるオーバーカフ(ロング)タイプも便利。
さらに、替えのライナーとして薄手の手袋を1組持っておくのもおすすめです。手袋を濡れたまま使い続けると体温が一気に奪われてしまうため、早めに交換してあげるのがポイント。保温・安全・操作性の3つを軸に手袋を選べば、親子そろって快適にゲレンデを楽しめるでしょう。
スキー初心者の方におすすめの手袋は、操作性の高い5本指タイプかつ、防水透湿素材の汎用モデルです。ファスナーの開閉やストックの握り替えといった細かい動作がしやすいため、初めてのゲレンデでも扱いやすいでしょう。袖口の長いオーバーカフの手袋であれば、雪の侵入を防ぎやすいというメリットも。ウェアの上からサッとフィットさせられるものなら、快適に使用できます。
また、汗で体温が下がってしまうのを防ぐために、インナーグローブとして薄手ライナーを併用するのもポイント。朝は寒くても午後には気温が上がってくるといった気温の変化に対応しやすく、柔軟に体温調整できます。
ほかにも、タッチパネル対応モデルなら、スマホで写真を撮ったり連絡をしたりする際に手袋を外す必要がなく便利です。転倒時やリフト乗り場などで手袋を落とさないよう、リーシュも欠かさずつけておきましょう。
寒がりな人にとって、ゲレンデ遊びの際に重視するのは指先の保温力と汗冷え対策です。特に暖かいのは、ミトンまたは3本指の手袋で、高ロフト中綿かつ、オーバーカフのもの。極寒の日は、ミトンに薄手ウールライナーの二層構造も良いでしょう。
暖かい手袋は保温力が高い半面、行動量が増えると汗をかきやすいものです。通気性能が高い防水透湿素材のメンブレンや、汗を吸って乾きやすいメリノウールライナーを選ぶと、快適性が向上します。綿100%は汗冷えにつながることもあるので、冷え性の方は避けたほうが無難です。
なお、指先に5〜10mm程度の余裕を持たせると、空気の層ができて保温性が高まり、オーバーカフで風雪の侵入を防げばさらに快適に。ゲレンデでは行動中に手袋を外す機会が多いため、リーシュも併用するのがおすすめです。

スキー手袋は、使ったあとのケア次第で寿命が大きく変わります。濡れたまま放置していると、中綿がへたったり、悪臭やカビ、劣化につながったりすることも珍しくありません。また、レザー素材の場合は硬化やひび割れにもつながるため、丁寧に手入れする必要があります。
手袋の素材によって、適切な洗い方や乾かし方は異なります。ここでは、洗える素材の扱い方や乾燥・消臭などのケア方法、レザーを育てるためのメンテナンス法を解説するので、ぜひチェックしてみてください。
スキー手袋は、ナイロンやポリエステルといった布系であれば、中性洗剤での手洗いが基本です。ゴシゴシ揉むと中綿がへたるため、押し洗いにとどめて洗剤を残さないよう十分にすすぎ、しっかり乾燥させます。
レザーは基本的に丸洗いNGです。水に浸すと油分が抜けてしまって硬化しやすいため、表面の汚れは固く絞った濡れ布巾で拭き取り、その後はオイルやバームで保護します。
布とレザーのハイブリッドは、布部分をメインに洗います。レザー部分は洗うのを避けるか、極力濡らさないよう注意しましょう。いずれの場合も手洗いが基本で、洗濯機や乾燥機の使用は厳禁です。
帰宅後のケアは、すぐ乾かすことが最優先です。手袋の内側は汗や湿気が残りやすく、そのまま放置していると悪臭やカビ、劣化につながりかねません。乾かす際は、手首の部分を大きく開き、風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。できるだけ指先まで湿気が残らないよう、新聞紙や吸湿シート、乾燥剤を軽く詰めると効率良く乾かせます。
また、消臭には靴用の消臭スプレーや重曹スプレーが使えますが、香りの強いものは中綿に残ることがあるため避けたほうが無難です。完全に乾いたあとは、防水スプレーを全体に薄く吹きかけます。これにより撥水性能が回復し、次の使用まで湿気を拾いにくくなるほか、ゲレンデでも雪がつきづらくなるでしょう。
なお、ストーブの熱やドライヤーを使って乾燥させるのは避けましょう。高温で乾燥させると手袋が傷む可能性があるので、じっくり時間をかけ、自然乾燥させるのが長持ちさせるコツです。
レザー手袋は、油分が抜けると硬化・ひび割れが起きやすいため、定期的なケアが欠かせません。使用後はしっかりと汚れを拭き取り、専用のレザーオイルやバームを薄く塗り、柔らかく馴染ませます。塗り過ぎるとベタつきや汚れ付着の原因になるため、できるだけ薄く塗るのがポイントです。
手入れの頻度は、シーズン中なら1〜2ヶ月に一度、雪が多く当たった日は追加でケアしてあげると良い状態を保てます。レザーは使うほどに自分の手に馴染み、操作性が向上するため、メンテナンスを重ねることで育てていく楽しさも感じられるでしょう。
スキーの手袋選びは、形状・素材・防水透湿・サイズの4点を押さえることが肝心です。まずは手囲い計測と、指先5〜10mmの余裕を基準に手袋のサイズを決め、次に年齢や性別、レベル、体質などを考慮して選びましょう。
また、落下や紛失が不安な場合はリーシュやハンドカフと組み合わせたり、汗による体温低下を防ぐために、薄手ライナーを併用したりするのもポイント。
スキー手袋は、アフターケアを行うことで性能と寿命が大きく向上します。正しい洗い方・乾燥方法・メンテナンスを意識すれば、翌シーズンも変わらない使い心地でゲレンデを楽しめるでしょう。ぜひ本記事で紹介したポイントを参考に、あなたにぴったりな手袋を見つけてみてください。
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