東京の風景

東京の観光スポットはどこも混雑していて、コロナ禍の今は行きづらい…というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実は都内にも人混みを避けて自然を感じたり、一人でゆっくり満喫できたりするスポットがたくさんあります。そこで今回は、感染症の対策をしながら楽しめる東京の穴場スポットをご紹介します!

1. 自然を楽しめる東京観光スポット

密を回避した散歩に最適な、都内の自然スポットを紹介します。

 1-1. 新宿御苑(新宿)

新宿御苑の旧御涼亭

新宿御苑は新宿区と渋谷区に跨る庭園です。約58ヘクタールの広大な敷地の中では、綺麗に整備された日本庭園や西洋式庭園を鑑賞したり、季節の花々を楽しんだりすることができます。園内にある一面ガラス張りの温室では、約2,700種もの植物が展示されています。追加料金はかからないので、ぜひ入場してみましょう。
園内の建築物も必見です。かつて天皇や皇族が温室を鑑賞する際の休憩所として使われていた旧洋館御休所(重要文化財)や、日本で数少ない本格的中国風建築の旧御凉亭が庭園の長い歴史を想像させます。
駅から徒歩10分程度でアクセスできるのも魅力です。都会にいることを忘れ、新宿御苑の美しい風景に癒されてみてはいかがでしょうか。

【新型コロナに伴う現在の状況】
一時間当たりの入園数を2,000人に制限。旧洋館御休所は閉館中。レストランはテイクアウトのみ。(2021/6/18現在)
※最新情報は公式HPからご確認ください。

《一般財団法人国民公園協会 新宿御苑》
〒160-0014 東京都新宿区内藤町11番地

●アクセス 新宿駅南口(JR・京王・小田急線)より徒歩10分
新宿御苑前駅出口1(東京メトロ丸の内線)より徒歩5分
●営業時間 9:00〜16:00、16:30閉園(10/1〜3/14)
9:00〜17:30、18:00閉園(3/15〜6/30、8/21〜9/30)
9:00〜18:30、19:00閉園(7/1〜8/20)※温室利用時間は閉園一時間前まで。
●定休日 毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
●入園料 一般500円、65歳以上・学生250円、中学生以下無料
●公式HP https://fng.or.jp/shinjuku/

 

 1-2. 等々力渓谷 とどろきけいこく(世田谷)

等々力渓谷

等々力渓谷は、東急大井町線等々力駅から5分ほど歩いたところにある、東京23区で唯一の渓谷です。
到着するとまず、周りの緑との対比が美しい真っ赤なゴルフ橋が迎えてくれます。ゴルフ橋のたもとから階段を降りると、そこには23区内とは思えないような大自然が待っています。多摩川に向かう谷沢川の流れに沿って続く約1㎞の散策路は、渓谷の斜面に群生するシラカシやケヤキが影を落とすので、夏場でも涼しく快適です。
道中には日本庭園や不動の滝、等々力不動尊、等々力渓谷3号横穴(横穴古墳)など、寄り道できるところもたくさん!散策路を歩いて疲れたら、等々力不動尊近くの甘味処「雪月花」で休憩するのもおすすめです。

【新型コロナに伴う現在の状況】
来園者に向けて公園利用についてのお願いを発行中。(2021/6/18現在)
※最新情報は公式HPからご確認ください。

《世田谷区 等々力渓谷公園》
〒158-0082 東京都世田谷区等々力1-22、2-37~38

●アクセス 等々力駅(東急大井町線)より徒歩3分
●公式HP https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/012/015/001/004/d00004247.html

 

 1-3. 井の頭恩賜公園・井の頭自然文化園(吉祥寺)

井の頭恩賜公園

井の頭恩賜公園は約42ヘクタールの大きな公園で、中心に位置する大きな井の頭池が象徴的です。公園内を散歩するのはもちろん、池でボートに乗るのもよし、ベンチで読書をするのもよし、カフェなどの休憩できる場所もたくさんあるので、思い思いに時間を過ごすことができます。
隣接する井の頭自然文化園は、放し飼いのリスを間近で見ることができる「リスの小径」が有名ですが、ほかにもカピバラやフェネック、ペンギンなどの動物や水生物を170種も展示するれっきとした動物園なのです!入園料も400円と安く、都内の他の動物園と比べて人も少ないため、まさに穴場です。公園で自然をゆっくり満喫した後は、かわいい動物たちに癒されるのもいいですよね。

【新型コロナに伴う現在の状況】
井の頭恩賜公園:一部施設の休止。一部イベントの中止。一部エリアの立ち入り制限など。
井の頭自然文化園:入園には事前予約が必要。
(2021/6/18現在)※最新情報は公式HPからご確認ください。

《東京都建設局 井の頭恩賜公園》
〒180-0005 東京都武蔵野市御殿山1-18-31

●アクセス 吉祥寺駅(JR中央線・京王井の頭線)から徒歩5分
井の頭公園駅(京王井の頭線)から徒歩1分
●公式HP https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jimusho/seibuk/inokashira/index.html

 

《公益財団法人東京動物園協会 井の頭自然文化園》
〒180-0005 東京都武蔵野市御殿山1-17-6

●アクセス JR中央線・総武線、京王井の頭線吉祥寺駅南口(公園口)から徒歩10分
●営業時間 9:30~17:00(入園は16:00まで)
●定休日 毎週月曜日(祝日、都民の日の場合は翌平日)
●入園料 一般400円、中学生150円(都内在住・在学の場合は無料)、
65歳以上200円、小学生以下無料
●公式HP https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ino/hours.html

 

 1-4. 六義園 りくぎえん(駒込)

六義園

六義園は、1695年に造営された大名庭園です。5代将軍徳川綱吉の側用人である柳沢吉保が和歌に描かれる風景を再現するために設計した庭園で、7年もの歳月をかけて完成されました。将軍綱吉が記録に残っているだけでも58回通ったというほど見事な庭園は、今も当時の面影を残しています。
六義園はツツジが有名で、4月中旬からゴールデンウィークにかけて見ごろとなります。また、桜と紅葉の季節に合わせてそれぞれ夜間のライトアップが行われ、11月からは庭園の冬の風物詩でもある「雪吊り」も見られます。この他にも年中を通して季節の花が咲くので、訪れるたびに四季折々の景色を楽しめます。
園内の「吹上茶屋」で抹茶とお菓子を注文して、庭園を見ながらお茶を楽しむ風情あるひと時を過ごすのも素敵です。

【新型コロナに伴う現在の状況】
入園には事前予約が必要。庭園ガイドの中止。(2021/6/18現在)
※最新情報は公式HPからご確認ください。

《東京都公園協会 六義園》
〒113-0021 東京都文京区本駒込6-16-3

●アクセス 駒込駅(JR山手線・東京メトロ南北線)から徒歩7分
千石駅(都営地下鉄三田線)から徒歩10分
●営業時間 午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
※時期によって開園時間が延長される場合があります。
●定休日 年末年始(12月29日~翌年1月1日まで)
●入場料 一般300円、65歳以上150円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
※みどりの日と都民の日は無料公開
●公式HP http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index031.html

 

2. 事前予約制で安心な東京観光スポット

人数制限をしっかりと行っていて、混雑の心配なく楽しめる施設をご紹介します。

 2-1. サンシャイン水族館(池袋)

サンシャイン水族館のペンギン

サンシャイン水族館は池袋の高層ビル、サンシャインシティの屋上にあり、「天空のオアシス」をコンセプトに様々な生物を展示しています。迫力満点の大きな水槽「サンシャインラグーン」やクラゲを音や光とともに展示した「海月空感(くらげくうかん)」など、見どころが満載です。中でも人気の「天空のペンギン」水槽では、ペンギンたちが頭上の水槽を自由自在に泳ぐ姿を見ることができます。まるで都会の空を飛んでいるように見えるペンギンたちは一見の価値ありです!
水族館を十分回った後は、ショップでお土産探し♪たくさんのグッズがあるので、きっとお気に入りが見つかります。観賞中に休憩するなら館内のタリーズで。限定の水族館モチーフのかわいいフードやドリンクが楽しめますよ。

【新型コロナに伴う現在の状況】
入場制限の実施。パフォーマンス・有料イベントの休止。(2021/6/18現在)
※最新情報は公式HPからご確認ください。

《株式会社サンシャインエンタプライズ サンシャイン水族館》
〒170-8630 東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル 屋上

●アクセス 池袋駅(JR・東京メトロ・西武線・東武線)35番出口より徒歩8分
東池袋駅(東京メトロ有楽町線)6・7番出口より徒歩3分
●営業時間 9:30~21:00
●定休日 なし
●入場料 高校生以上2,400円、小・中学生1,200円、4歳以上700円
●公式HP https://sunshinecity.jp/aquarium/

 

 2-2. チームラボボーダレス(お台場)

チームラボボーダレス

チームラボボーダレスは、お台場にある「地図のないミュージアム」をコンセプトにした体験型のデジタルアートミュージアムです。デジタルアートをただ鑑賞するのではなく、自分の動作によってアート作品が変化していく様子を楽しむことができます。体を動かしたり絵をかいたりできるエリアもあるため、大人だけでなく、小さなお子様も十分に楽しめます。
薄暗い施設内で、色とりどりの鮮やかな光のアートは写真映えも抜群!幻想的なデジタルアートの世界に浸ってみるのはいかがでしょうか。

【新型コロナに伴う現在の状況】
感染症対策ガイドラインの設定。一部作品の休止。(2021/6/18現在)
※最新情報は公式HPからご確認ください。

《森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス》
〒135-0064 東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン 2階

●アクセス 東京テレポート駅(りんかい線)出口Aより徒歩5分
青海駅(新交通ゆりかもめ)北口より徒歩3分
●営業時間 時期によって異なります。公式HPよりご確認ください。
●定休日 不定期。公式HPよりご確認ください。
●入場料 高校生以上3,200円、中学生以下1,000円、3歳以下無料、障がい者割引1,600円
●公式HP https://borderless.teamlab.art/jp/

 

 3-3. 上野動物園(上野)

上野動物園のジャイアントパンダ

上野動物園といえば、なんといってもジャイアントパンダは見逃せません。東園の「ジャイアントパンダ舎」、西園の「パンダのもり」で、かわいいパンダたちを眺めましょう。4歳になったシャンシャンは2021年の年末に中国へ返還されてしまう予定なので、見るなら今がチャンス!
園内では350種もの動物が飼育されており、パンダ以外にも、アイアイやオカピ、ハシビロコウといった、ほかの動物園ではなかなか見られない貴重な動物もたくさん展示されています。「子ども動物園 すてっぷ」では、モルモットなどの動物と触れ合うこともできます。
動物園はかなり広いので、ゆっくり見て回りたいなら午前中から入園するのがおすすめです。

【新型コロナに伴う現在の状況】
入場制限の実施。園内イベントの中止。一部ショップの休止。入園は東園の表門からのみ。(2021/6/18現在)
※最新情報は公式HPからご確認ください。

《公益財団法人東京動物園協会 東京都恩賜上野動物公園》
〒110-8711 東京都台東区上野公園9-83

●アクセス JR上野駅公園口から徒歩5分
●営業時間 9:30~17:00
●定休日 毎週月曜日(祝日や振り替え休日、都民の日の場合は翌平日)、年末年始
●入園料 一般600円、65歳以上300円、
中学生200円(都内在住・在学の場合は無料)、小学生以下無料
●公式HP https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/

 

3. ひとりでも楽しめる東京観光スポット

混雑を避けてひとりでゆっくり出かけたい…。そんな方におすすめのスポットをご紹介します。

 3-1. 国立新美術館(六本木)

国立新美術館

国立新美術館は、六本木にある日本で5館目の国立美術館です。常設展がなく、企画展と公募展を開催しているので、行くたびに違う作品を楽しめます。現在は「ファッション イン ジャパン 1945-2020—流行と社会」(2021年6月9日~9月6日)を開催中。秋には「庵野秀明展」(2021年10月1日~12月19日)が開催される予定です。美術館の建物自体も近未来的で芸術性が高く、その曲線を描いた美しいガラス張りの外観を見るためだけでも行く価値があると言えるでしょう。
地下一階のミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」には芸術的で個性的なアイテムがたくさんあるので、お気に入りを探すのも楽しいです。美術館内部のおしゃれなカフェで食事やお茶をゆっくり楽しむのもおすすめ。

【新型コロナに伴う現在の状況】
感染拡大防止ガイドラインの設定。(2021/6/18現在)
※最新情報は公式HPからご確認ください。

《独立行政法人 国立新美術館》
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2

●アクセス 乃木坂駅(東京メトロ千代田線)青山霊園方面改札6出口(美術館直結)
六本木駅(東京メトロ日比谷線)4a出口から徒歩5分
六本木駅(都営地下鉄大江戸線)7出口から徒歩4分
●営業時間 10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
●定休日 毎週火曜日(祝日の場合は翌平日)
●観覧料 展覧会によって異なる
●公式HP https://www.nact.jp/

 

 3-2. 東京ジャーミイ(渋谷)

東京ジャーミイ

海外旅行ができない昨今、都内で異国情緒あふれる体験をするのはいかがですか?東京ジャーミイは代々木上原にある日本最大のイスラーム寺院(モスク)です。オスマン様式のモスクは精密なアラベスク模様やステンドグラスが美しく、東京にいながらトルコ旅行をしているような気分にさせてくれます。
土・日・祝日には14:30からガイド付きのツアーも行っているので、モスクについて詳しく知りたい方にぴったりです。日本では珍しいハラールフードのマーケットや民芸品のショップも併設しているので、せっかく来たなら記念にのぞいてみましょう。
「東アジアで最も美しいモスク」とも言われる東京ジャーミイ、ぜひ一度訪れてみてください!
※宗教施設のため、礼拝場では女性はスカーフかストールの着用が必要など、入場には服装規定があります。詳細は公式HPよりご確認ください。

【新型コロナに伴う現在の状況】
通常通り営業しています。(2021/6/18現在)
※最新情報は公式HPからご確認ください。

《東京ジャーミイ・トルコ文化センター》
〒151-0065 東京都渋谷区大山町1-19

●アクセス 代々木上原駅から徒歩5分
●営業時間 10:00~18:00(金曜日は14:00~)
●定休日 なし
●入場料 無料
●公式HP https://tokyocamii.org/ja/

 

 3-3. 迎賓館赤坂離宮(紀尾井町)

迎賓館赤坂離宮

東京迎賓館赤坂離宮はこれまで多くの国王や大統領、首相などを迎え、外交活動の舞台となってきた迎賓施設です。国宝に指定されている日本で唯一のネオ・バロック様式の建築は、外観が美しいのはもちろん、内部の絢爛豪華な装飾には目を見張ります。本館の各部屋は余すところなく絵画やシャンデリア、壁のレリーフ等で飾られているので、すべてをじっくり見ていると思わず時間を忘れてしまいそう。
本館を見学した後は、前庭でキッチンカーが提供するアフタヌーンティー(1日20食限定)を注文して、美しい迎賓館の正面で優雅なティータイムを過ごせば、まるでプリンセスになったような気分に♪

【新型コロナに伴う現在の状況】
本館の見学には事前予約が必要。(2021/6/18現在)
※最新情報は公式HPからご確認ください。

《内閣府 迎賓館赤坂離宮》
〒107-0051 東京都港区元赤坂2-1-1

●アクセス 四ツ谷駅(JR)赤坂口より徒歩7分
四ツ谷駅(丸の内線)1番出口より徒歩7分
四ツ谷駅(南北線)2番出口より徒歩7分
●営業時間 10:00~17:00(庭園・本館)
●定休日 毎週水曜日
※接遇等による変更や公開が未定の場合があります。事前に公式HPよりご確認ください。
●参観料(本館・庭園) 一般1,500円、大学生1,000円、中高生500円、小学生以下無料
※その他の参観コースについては公式HPを参照してください。
●公式HP https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/

 

4. まとめ

自然に触れることができるスポット、事前予約で人数制限が行われているスポット、ひとりで行っても楽しるスポットという、3種類のコロナ禍におすすめの東京の穴場スポットをご紹介しました。感染症対策をしっかりと講じつつ、東京観光を楽しみましょう!

 

トラベルイン編集部

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